長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

生きた英会話 日本語の会話

2014-05-25 08:17:26 | Weblog

近所に元・浅草芸者の「たまちゃん」が越してきた。

齢(よわい)85歳。まだまだ現役で浅草の演芸場や寄席などから声

がかかると、戦闘服よろしく着物に、鉄砲、もとい三味線をかかえてどこでも

飛んでいく。ちゃきちゃきの江戸っ子で、蕎麦の手繰り方も粋だ。

先日は「大向こう」について話してくれた。歌舞伎で「成田屋!」とか「音羽屋!」

という掛け声。お彼女も歌舞伎座でよくやるらしく、「おとわや」の場合、「お」を飲みこみ、

「◎っとわや!」とやるのが通人の掛け声らしい。

今でも通人をうならせる、という意味で「大向こうをうならせる」というのがあるが、

この辺から慣用句になったに違いない。

日本料理にも「向附け」というのがあるが、いろいろ和の文化の大切なものがなくなりつつある。

そんな話をしていたら、カルフォルニアからスティーブがやってきて、元気に蕎麦を手繰りながら、

「イサキが美味い季節になってうれしい」と、流暢な英語でのたまわった。

日本に出張、といっても真夏をのぞいて毎月のようにやってくるけど、東京では目黒のホテル

を定宿にし、朝は築地のぼうすし屋で(棒鮨ではない、ある鮨屋)鮨をつまみ、昼飯を天真庵(本人はテンチーン、という)

で蕎麦を手繰る。彼がやってくると、お店の中が「英会話学校」になる。

明日のフライトで帰るので、今回は木曜日の「気骨の鮨会」には参加できないけど、「サムデイ・・・」

を楽しみにしておられる。

日曜日は16時閉店。夕方は「がんばれ若者!鬼の蕎麦教室」

月曜日は朝が「卵かけごはん」夜は「順受の会」 孟子を勉強中。

「自暴自棄」になっている人が多いが、この言葉は孟子の言葉。

「良心」というの彼の言葉で、生涯性善説を唱えた人。

29日(木)「気骨の鮨会」 月に一度、佐賀のがばいじいちゃんが来て、ホンモノの鮨を食べる会。

30日(金)「ダメ中」月に一度、名古屋からまいこ先生がやってきて、楽しい中国語講座。

31日(土)「インヨガ」

もうすぐ5月も終わる。

6月7日(土)はももちゃんの「薩摩琵琶のコンサート」

杜子春といっしょに、耳なし芳一も読み返した。日本の民話

や古典はほんとうにおもしろい。日本人の情操哲学を育んできたもの。

これを読んでももちゃんの薩摩琵琶を聴くと、日本人に生まれてきて

よかったと思う。菊池寛の「三人兄弟」もよかった。直木賞、芥川賞をつくった人でもある。