長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

相語り 相笑う

2011-06-16 08:56:07 | Weblog
昨日は、震災後に初めて常磐道で茨木にいってきた。
ちょうど震災の前の週に、八郷で蕎麦を食べ、笠間にいって
小川甚八さんの窯を訪ね、かわいらしい急須を買ってきた。
次の週に大地が大揺れしたので、まだその急須はしまったままだ。

昨日は、同じ石臼をつかっている蕎麦屋にいった。うちは珈琲の豆を
、そのお店は大豆を挽いて、豆腐をつくっている。水のきれいな山紫水明な
ところで、にごりのない豆腐を食べながら、酒をいただき、蕎麦を待つ
くらい、幸せなときはない。♪わたしまーつわ いつまでも まーつわ
といった感じで、地酒を二合空けた。
その店から笠間まで車で15分くらいだ。険しい峠を越える。笠間と益子
の間にも、峠がある。洒落ではないが、陶芸家たちが、その峠をあまた超えて
きた。通称「仏の峠」。ほとけというのは、「ほっとけ」という言霊らしい。
どちらかの町で借金をこさえ、なりゆかなくなった陶工たちが、夜逃げのように
その峠をこえて、隣の町に移りすむと、その借金は帳消しになった。ので、
その峠は「仏の峠」という。
今回の震災で、二重のローンが問題になっている。弁護士も仕事が減って
多重債務なんかの相談にいそがしそうだ。ぜひ、「平成の仏の峠」が
できてほしいものだ。
八郷や笠間の家の瓦に、ブルーシートがたくさんはられていて、今回のゆれ
の爪あとをつぶさに見た。反対に、外国人労働者が海外に逃げて、東京の
ブルーシートの人たちは、仕事がみつかって、ブルーシートとおわかれの
人も多いらしい。

夜は、千里野万馬くんが「二階で落語かい」をやってくれた。
やはり芸事は「ライブ」に限る。一期一会の緊張感がいい。
お客さんとの連帯感が、音楽のそれとは、また違っていて、
楽しかった。今回は「こほめ」。子どもをほめる話。
自分の子どものしつけもままならない時代。人の子どもをほめる、
というのは、実にむずかしい。し、そこに「笑い」の真骨頂がある。
来月27日(水)にもやることになった。みなのリクエストで、
「ちりとてちん」。今から楽しみだ。

今日は、これからbunkanに珈琲を飲みにいって、
その後は銀座の骨董やに本を返しにいって、それから表参道に
お茶のお稽古。
今発売されている、オズマガジン「下町」に、bunkanの兄弟のカフェ
が紹介された。「分室」。
千駄木に昨月オープン。どことなく、みんな兄弟みたい。

18日は「スケッチ」
若菜さんが、元気にムーチをふりふりちーぱっぱ!の日・
19日はエリカ庵。