長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

ミュージシャン・keisukeから電話

2011-06-26 08:20:35 | Weblog
昼間、外人が京都弁でしゃべるように「ノムラサンいはる?」と電話があった。
「ダレヤ?」と問うと、「ケイスケや」という。「どこにいるんか?」
と聞くと、「ロンドンからやねん」。

ロンドンでジャズをやっている「ケイスケ」だ。ロンドンにいってあったのが
もう四半世紀も前のこと。日本ではパソコンやCDが普及してきた時期だったが、
ロンドンでは、まだほとんど見ることがなく、サッチャー政権の中で、減価償却は
終わったけど、生活はしんどい、そんな声が聞こえてくるような国だった。
とにかく食い物がまずくて、以来、1度もいっていない。

ケイスケは、ぼくが大学に入学した年に、中学3年やった。同志社の新町校舎の
近所の古い町家に住んでいて、そこは下宿やもやっていて、立命館の野球部の
連中が何人も下宿していた。毎日大学生と生活しているので、ケイスケは少し
変った中学生やった。オーディオや喫茶店が好きで、毛もはえていないのに、
恋愛話なんかを、大学生と同じ目線で語っていた。その下宿に住んででいる京大生
なんかが勉強を教えても馬耳東風で、いっこうに勉強せず、「高校にはいれるかいな?」と心配した母親が、立命館の先輩の久保田さんに相談して、「アイツやったら
同じくらい変わっているし、いいかも」ということで、白羽の矢が飛んできた。

かまやつひろしの歌ではないが、♪家庭教師のガラじゃなく・・なので、
「報酬はいらない」ということにしたら、それは悪いので、ということで、
いくたびに、お銚子が2合徳利にはいってでてきた。先輩が気をまわして、
ぼくの大好物の伏見の銘酒「名誉冠」だ。

何ヶ月がやって、ぼくの教え方がうまかったのか?いまだに謎なんだが、
「紫野高校」に入学した。お礼に自転車をもらった。その自転車で
花脊峠までツーリングをけいすけとした。京都にいたとき、たった一度きり
やったけど、一生の思い出になるくらい、しんどくて、達成感のある旅だった。
フルマラソンをその後なんども完走したけど、そんなものとは次元が違うほど
しんどかった。し、熊注意の看板がこわかった。

その後、ケイスケはギターにはまり、高校時代から北山のフレンチ・クウォター
みたいな有名なライブハウスでやったりして、すぐに高校を中退してニューヨーク
にいって音楽の修行をして、その後にロンドンに舞台を移し、今もライブハウスなんかでジャズを演奏している。
「3年以内に天真庵でもライブやりに帰国するので、それまで店つぶさんといてや」
といって、電話をきった。ほんとうに、「てにをは」のない京都弁をしゃべる、
イチビリな男だ。

さて、今日は竹細工の会。夜は、「ブラジリアン ギター デュオ らいぶ」

今日はお店は16時で閉店。
演奏:長澤紀仁(ギター)・阿部浩二(ギター)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)
ギターの長澤さんは、浅草生まれ。やはり若いころにギターに
のめりこんで、友だちの実家の料亭なんかで練習をつんで、プロ
になった。風雅というか風狂まで、はまりこまないと、どんな
「道」も切り開いてはいけない。

明日は月曜日。「卵かけごはん」(8-10)の日。
♪夏がくれば思い出す ように、日曜日がくれば、思い出す。

8月27日は、隅田川花火大会、その日は「浴衣か甚平で、ライブ)
長澤さんとマツモニカの「モニジン」で、恒例のライブです。

7月1日(金) MUSICA LIBERA TOKYO(現代音楽)
演奏:山根孝司(クラリネット)・曽根恭子(ピアノ)
19時開場 19時半開演 ¥5,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

2011.7.10(sun) Nobie trio
Nobie(vo&per) 伊藤志宏(pf&key) 小森耕造(ds)
19時開場 19時半開演 ¥4,000(お酒・肴・蕎麦・珈琲付き)

7月15日(金)ピアノとヴィオラの調べ

演奏:野代奈緒(ピアノ)・神永枝理子(ヴィオラ)

19時開場 19時半開演 ¥2,000(蕎麦・珈琲付き)