長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

満天星

2010-11-28 07:53:34 | Weblog
昨日は午前中は、お花のお稽古だった。
苦手だけど、大好きな水仙を生けた。
水仙は、土台になる「くばり」を竹で井筒に
してつくる。「井筒くばり」という。青竹を
削っていく。寸胴の大きさ、生ける花の大きさに
あわせてつくる。

水仙は、いいのを選ぶ。ただし、そのまま生けるのではない。
根本の「袴」を指で、ぐちょぐちょといじくりながら、まずは
真ん中の花を抜く。その後に、「真」になる葉を内側からとる。
それを、ずんどうの1・5倍くらいの長さにし、対の葉をそれよりも
少し短くして、袴にもどす。次に、反対側の葉を同じように、左の
長さより、短くして、下のほうに鋏を入れて、袴にもどす。
最後に花をもどす。空気の入った茎を狭い場所にもどすのは、
少しコツと気力がいる。

12月はお花はおやすみなので、原田先生に玉露を久保さんの
焼締めの宝瓶(ほういん)で入れ、斑唐津の玉露茶碗に入れて
飲んでいただいた。「ずっしりしていて、いい茶碗ですね」
とおめられた。花のいけ方は、まだまだ初伝みもいかないが、
お茶はなんとか師範になることができた。でもお茶の世界
を命がけで遊ぶためには、お花を含めて、まだまだやることが
山のようにある。

夜は、貸切の祝結婚のパーティーだった。天真庵で一番多く
ライブをやってくれている「もにじん」さんたちが、祝ライブを
やってくれた。お店の前に、新婦のともちゃんが、「どうだんつつじ」
をいけてくれた。京都の骨董屋で見つけた釣瓶(つるべ)に投げ入れ
たら、シャッター通りに、満天の星が咲いたような華やいだ気分になった。
つつじ科の地味な木だけど、この季節に紅葉した姿に「満天星」という
漢字を使った古人の雅なこころが伝わってくる。
ギターの「じんじん」さんと、ハーモニカの「まつもにか」さんが
1日でアレンジしてくれた「長持唄」が、こころに染みた。
素晴らしい音楽家と、お客さんとお店が、互いに共鳴しながら
共に楽しんだり、感じたりたりできることの素晴らしさをあらためて
体感した。

今日はまたまた「貸切パティー」だ。150Mくらい先にある小さな
穴に、鉄のクラブを振って玉を打ち、そのまんま一発でいれたひと(
ぼくの蕎麦の弟子でもある)が、お祝いのパーティーをやる。ホールインワン
といって、これをやると、昔からやった本人が、友だちやゆかりの人たちを
招いて、本人の自腹を切って酒をふるまったり、記念の品を渡したりする。
今日は「竹細工」の日。竹の人たちもいっしょにお祝いする。
青竹を割ったような気持ちのいい人たちと、楽しい会ができそうだ。

明日は「順受の会」。通称、論語の会。
今は、やっぱり「歴史の活断層」みたいな激動の上を毎日生きて
いるのではなかろか。たまには、先人たちが生きた歴史や哲学を
覗き見するのも、こんなむずかしい時代を生き抜くヒントが
いっぱいあっていい、と思う。いろいろある勉強会の中で、一番
かたそうな会だけど、15年くらい続く、不思議な勉強会。

火曜日は、「クラシックコンサート」
やまねさんのクラリネット、松岡美絵さんのピアノ。

12月も13日に「オーボエコンサート」
21日が赤松っちゃんたち「つけめん三人衆」のクリスマスコンサートを
予定している。
12月の1日から、「はやめの冬休み」をとる予定だったけど、
義理の父親の様態が微妙になってきたので、今回は休みをやめて、
通常どおり営業。7日(火)は、休みにして、3連休になります。
年末は大晦日までやります。「年越し蕎麦ライブ」は、やめにして、
通常営業。年越し蕎麦を打ちたい方は、どうぞ遠慮なく申し込んで
くだされ。のし棒でのされるくらい厳しい特訓をさせていただきます。感謝。