先日の「JAZZ十間橋」をやろうと、最初に提案してくれたのが、
ピアニストの深澤芳美さん。「よっしゃ」ということで、spice cafeの
伊藤シェフが実行委員長になり、不思議な輪(和)が広がっていった。
開催前は、天真庵もspice cafeも、お客さんを洗脳するように、ジャズが
鳴っていた。「深澤芳美とキャロライナシャフト」というグループの
「東京ラグ」。古きよき時代の、「モボ」(モダンボーイの略)や
「モガ」(モダンガールの略)たちが、銀座や浅草で、生のジャズを聴きながら、
青春を謳歌していたころに流行った曲が、いっぱい入っている。
昨日は、まだ先日の「ジャズの精霊」が、お店の中に漂っていたのか、「モバ」
(モダンなばーちゃん)が、あまたこられた。今よりも物資も食べ物も
ない時代、敗戦から復興をする時代に、音楽は、とても大切なエネル源だったに
違いない。ぼくは、小倉生まれだけど、もうすぐ隣の「モジ」になる。
少し財布の中が軽くなったり、給与が少ない、ボーナスが少ないといっては、
愚痴と溜息しかはかない現代人とは違い、財布の中が空になっても、腹の中
が空であっても、「明日の希望」に満ちていた清貧な「モボモガ」たちは、
もっと清く美しく生きていたに違いない。「貧乏」というのも、人生を
豊かにする大事な隠し味だと思う。
そのアルバムの中に、トランペットの下間哲さんが歌う曲がひとつある。
♪せまいながらも楽しい我が家・・・
という、エノケンも歌った、あの曲だ。
日本人、その時代の日本人を代表するような、語りかけるような歌だ。
「これぞ、日本のジャズだ」と打ち上げの時、横に座った下間さん
にいったら、ふたりともメートルがあがって、ワインをがぶがぶ飲んだ。
spice cafeの建物や、天真庵の長屋が立った時代にぴったりな歌だ。
貧しくたって、狭い家だって、ちゃんと「居場所」があれば、人間は
みな幸せに生きることができる。
「出番」とか「居場所」がない人ばかりが目立ち、みんなで右往左往
している。少し、こころを落ち着かせて、気を整えたら、それぞれ
の人に、「出番」も「居場所」もあるのではないかと思う。
金魚の糞みたいに、「あれがいい」とマスコミやブログなどが紹介すると、
口あけて、そちらにいったり、あちらにいったりするようだと、「自分」
の立ち位置がなくなる。
あの新しいタワーを見てみろ。
「細い男根ではあるが、空をつくようにそびえ、人をこんなに
ひきよせる」(昨日、陶芸家の升さんが久しぶりに来て、かく
かたりき)さすが、天井桟敷にいた人だ。 感謝。
ピアニストの深澤芳美さん。「よっしゃ」ということで、spice cafeの
伊藤シェフが実行委員長になり、不思議な輪(和)が広がっていった。
開催前は、天真庵もspice cafeも、お客さんを洗脳するように、ジャズが
鳴っていた。「深澤芳美とキャロライナシャフト」というグループの
「東京ラグ」。古きよき時代の、「モボ」(モダンボーイの略)や
「モガ」(モダンガールの略)たちが、銀座や浅草で、生のジャズを聴きながら、
青春を謳歌していたころに流行った曲が、いっぱい入っている。
昨日は、まだ先日の「ジャズの精霊」が、お店の中に漂っていたのか、「モバ」
(モダンなばーちゃん)が、あまたこられた。今よりも物資も食べ物も
ない時代、敗戦から復興をする時代に、音楽は、とても大切なエネル源だったに
違いない。ぼくは、小倉生まれだけど、もうすぐ隣の「モジ」になる。
少し財布の中が軽くなったり、給与が少ない、ボーナスが少ないといっては、
愚痴と溜息しかはかない現代人とは違い、財布の中が空になっても、腹の中
が空であっても、「明日の希望」に満ちていた清貧な「モボモガ」たちは、
もっと清く美しく生きていたに違いない。「貧乏」というのも、人生を
豊かにする大事な隠し味だと思う。
そのアルバムの中に、トランペットの下間哲さんが歌う曲がひとつある。
♪せまいながらも楽しい我が家・・・
という、エノケンも歌った、あの曲だ。
日本人、その時代の日本人を代表するような、語りかけるような歌だ。
「これぞ、日本のジャズだ」と打ち上げの時、横に座った下間さん
にいったら、ふたりともメートルがあがって、ワインをがぶがぶ飲んだ。
spice cafeの建物や、天真庵の長屋が立った時代にぴったりな歌だ。
貧しくたって、狭い家だって、ちゃんと「居場所」があれば、人間は
みな幸せに生きることができる。
「出番」とか「居場所」がない人ばかりが目立ち、みんなで右往左往
している。少し、こころを落ち着かせて、気を整えたら、それぞれ
の人に、「出番」も「居場所」もあるのではないかと思う。
金魚の糞みたいに、「あれがいい」とマスコミやブログなどが紹介すると、
口あけて、そちらにいったり、あちらにいったりするようだと、「自分」
の立ち位置がなくなる。
あの新しいタワーを見てみろ。
「細い男根ではあるが、空をつくようにそびえ、人をこんなに
ひきよせる」(昨日、陶芸家の升さんが久しぶりに来て、かく
かたりき)さすが、天井桟敷にいた人だ。 感謝。