長屋茶房・天真庵

「押上」にある築60年の長屋を改装して
「長屋茶房・天真庵」を建築。
一階がカフェ、2階がギャラリー。

彼岸桜

2010-03-28 07:15:00 | Weblog
昨日は、一雫の会だった。
彼岸桜を生けた。
いつものように、真(しん・心でもある)をきめ、寸胴に
Vの字のくばりをつくる。土台である。家でいうと基礎工事、
人生でいうと、強い心ずえを作る、みたいなことだろうか。
真の枝振りを見て、本勝手(ほんがって)か、逆勝手を決める。
昨日は、本勝手。生け終ると、掛軸の左におくとちょうど絵に
なるのが本勝手、逆もまた真なり、の逆勝手。

昨日は「胴木」(どうぼく)を始めてやった。
真(しん)・副(そえ)・耐(たい)という基本が
あり、真の前にくる耐を生けると、ぐっと形がきまって
くりが、そこの間が、ありすぎると、「間抜け」に
なるので、そこに太い木が、枯れて朽ちた形を
創作する。この領域になると、「虚実」という
コントラストな詐術、たくまらざる詐術みたいな領域
になってくる。
屶をつかって、太い幹を削る。
たぶん、7月から始める「竹の教室」でも屶を
ふる?ことになるだろう。

まだつぼみだけど、彼岸桜が咲くのが、一日千秋、いや
一日千春のように待遠しい。