俳優の久我美子さんが、今月9日に亡くなったとのニュースがありました。
93歳だったとの事です。
僕は、余りよく知らないのですが、
多くの映画に出て、テレビにも出ていましたので、
ご存知の方も多いかと思います。
地味な感じだけれど、気品のある人だったと言うのが僕のイメージです。
鼻の脇のホクロが印象的な感じでもありました。
たまたま、最近観た2本の映画に久我さんが出演していました。
1本目は、1948年(昭和23年)4月27日公開の
黒澤明監督、志村喬主演の「酔いどれ天使」です。
ここで、久我さんは、肺結核を病んだセーラー服の少女を演じています。
医者の志村喬の言う事を聞き、全快に向かいます。
暗い映画の中で、唯一の明るい姿を爽やかに演じていました。
もう1本が、1949年10月10日に公開された、
斎藤寅次郎監督の『あきれた娘たち』ですが、
実際に観たのは、改題縮尺版の『金語楼の子宝騒動』で、
主演は柳家金語楼です。
この映画では、六女のさかえを演じていました。
ここでも、主にセーラー服姿でした。
この映画では、七女十三子を美空ひばりが演じていて、
歌を歌ったりしたので、
そちらの陰に隠れた感じはありましたが、
兄と喧嘩をしたり万引きしたりと、それなりの存在感がありました。
久我さんは、1931年生まれですから、
17歳か18歳の頃に出演したのですね。
若い頃から、しっかりと演じていたと思いました。
上記2本をそれほど間なく観て、それぞれ久我さんが出ていたのを知り、
昔から活躍していたのだと思っていた矢先に
今日、逝去された事を知ったので、これも何かの縁なのかと思いました。
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