日本大学は、日本最大の私立総合大学です。
卒業生は121万人を超え、2022年5月1日現在での学生数74,112人で、
日本の大学全体で第1位です。
日本大学は、1889年(明治22年)10月に、
明治政府で司法大臣を務めた山田顕義などが創立した
日本法律学校が前身で、
総合大学への昇格を目指して、1903年8月、日本大学と改称しました。
その日本大学が大揺れと言って良い状況に陥っています。
今年8月上旬に
アメリカンフットボール部の違法薬物事件に端を発したと思いますが、
日大アメリカンフットボール部と言うと、
2018年5月、関西学院大学の定期戦で起きた「悪質タックル事件」で、
やはり大きな社会問題になったのは、記憶に新しいところです。
この事件の後、日本大学の体質が批判を受けましたが、
そうした事もあったのでしょうか、
2022年7月1日に、
作家の林真理子さんが、学校法人の理事長に就任しました。
この時、何で?と違和感がありました。
大学の教育や学校法人運営にも関係した事のない人が、
日本一大きな大学のトップに就任して大丈夫かと感じました。
単なる、お飾りなのかと思いました。
先月31日、薬物事件に関する第三者委員会では、
委員たちからは理事長としての「資質」を問う声が
相次いだと報じられています。
そして今日、薬物事件の対応をめぐり、
辞任を迫られるなどのパワーハラスメントを受けたとして、
沢田康広副学長(競技スポーツ担当)が27日、
林真理子理事長に1千万円の損害賠償を求める訴訟を
東京地裁に起こしたとの事です。
訴状によると、第三者委が日大の対応について調査していた
8月22日~9月7日、沢田氏は理由を告げられないまま、
学内の主要な会議への出席を禁止され、
林理事長から、
沢田氏が捜査の対象になっているなどと虚偽の説明をされたり、
日付が空欄となった辞任届を出すよう求めるなど、
辞任を強要されたりしたと主張し、
こうした行為がパワハラにあたるとしています。
この訴えが妥当なものなのかどうか、僕には分かりませんが、
在籍している学生などは、動揺しているのではないかと思います。
そうした中、
今日薬物事件で3人目の逮捕者が出たとのニュースもありました。
日本大学、大丈夫でしょうか?