お気に入り

毎日の暮らしの中にある大好きなもの、こと、出合(会)いなどについての気まま日記

密室と奇蹟

2008-02-26 10:59:26 | 読書
J・D・カー生誕百周年記念アンソロジー「密室と奇蹟」
ジョン・ディクスン・カーの熱烈なファンだったはずなのに、タイトルに覚えはあっても内容や登場人物の記憶がない。
ギデオン・フェル博士、アンリ・バンコンラン、ヘンリー・メリヴェール卿・・・
これでファンだったとは、お恥ずかしい。
めでたく作家になられた方達は、さすがに思いいれも相当なもので力作揃い。

芦辺 拓「ジョン・ディクスン・カー氏、ギデオン・フェル博士に会う」
桜庭一樹「少年バンコラン!夜歩く犬」
田中博文「忠臣蔵の密室」
加賀美雅之「鉄路に消えた断頭史」
小林泰三「ロイス殺し」
鳥飼否字「幽霊トンネルの怪」
柄刀 一「ジョン・D・カーの最終定理」
二階堂黎人「亡霊館の殺人」
が収録されています。

それぞれに趣向が凝らされているので、楽しみながらあっという間に読了。
中でも、ラジオ生放送現場の臨場感あふれる芦辺作品、忠臣蔵は実は・・・田中作品が印象深かった。

時を経て、カー作品をまた読み返してみようと思う。

「密室と奇蹟」 ジョン・ディクスン・カー