多文化共生なTOYAMA

多文化共生とは永続的なココロの営み

外国人に「備え」伝授 宮城県、5ヵ国語対応の冊子

2013-03-13 09:41:01 | 多文化共生
(以下、河北新報社から転載)
================================
外国人に「備え」伝授 宮城県、5ヵ国語対応の冊子

日本語を含め5カ国語で表記した防災ハンドブック

 外国人に災害時の対応を学んでもらおうと、宮城県が日本語を含め5カ国語対応の防災ハンドブックを作った。東日本大震災の被害を踏まえ、避難のポイントや関連する標識の解説を盛り込んだ。市町村窓口や日本語教室などで計5000部を配布している。
 地震、津波、風水害の発生を想定し、それぞれ被害の特徴、身の守り方などをイラスト付きで説明。解説文は日本語、英語、中国語、韓国語、タガログ語で表記した。
 震災時、外国人から「周囲の指示がよく分からなかった」という指摘があったことを受け、「逃げろ」「危ない」など災害時に使われる日本語の意味も一覧で紹介した。
 県内では外国人26人が震災の犠牲となった。県国際経済・交流課は「地震や津波になじみがない国もある。それぞれの言葉で自然災害を学んでほしい」と話している。

2013年03月13日水曜日

不法就労の外国人対策強化へ

2013-03-13 09:40:40 | 多文化共生
(以下、NHKニュースから転載)
================================
不法就労の外国人対策強化へ
3月12日 22時8分

不法滞在の外国人が、虚偽の申請で在留資格を取得して働くケースが増えるなど手口が巧妙になっているとして、法務省と警察庁それに厚生労働省の3省庁は、連携を深めて対策を強化することになりました。

これは12日に開かれた法務省など3省庁による合同の会議で決まったものです。
法務省入国管理局によりますと、日本国内に不法に滞在する外国人は、平成5年のおよそ30万人をピークに去年はおよそ6万7000人と大幅に減っているということです。
一方で、不法滞在者のなかには、虚偽の申請で在留資格を取得して働いたり、認められている以外の活動を行って働いたりするケースが増えていて、不法就労の手口は年々巧妙化しているとしています。このため、3省庁は警察、入国管理局、労働局が合同で強制捜査を行うなど取締りを一層強化するほか、悪質なブローカーや雇用主に対する情報交換を緊密に行い、不法就労の外国人への対策を強めることになりました。
また、去年7月以降、日本に滞在中の外国人に新たに交付された「在留カード」に就労の資格の有無が明記され、雇用主が確認を怠った場合には処罰されるようになったことから、雇用主に対する指導や広報活動も積極的に進めていくことにしています。

【新連載】ひきこもるキモチ

2013-03-13 09:40:11 | ダイバーシティ
(以下、Fonteから転載)
================================
【新連載】ひきこもるキモチ
(13-03-08)

254号より新連載「ひきこもるキモチ」を開始する。ひきこもり経験を持つ元当事者に、「なぜひきこもったのか」「ひきこもっていたとき、どんなことを考えていたのか」「自分の将来や親のことについては」など、今だからこそ話せるひきこもり当時の率直な思いを執筆していただく。今回の執筆者は石崎森人さん。 
僕がひきこもったきっかけは、就職した会社を入社直後に退職し、精神疾患が悪化したからだった。

では、もっと別の会社に就職していたらひきこもっていなかったかというと、そんなことはないと、今なら言える。

ひ きこもっている当事者や家族にありがちだけど、ひきこもったきっかけに原因を追求すると、ひきこもりからなかなか脱せない。なぜなら、きっかけとは、拳銃 の引き金のようなもので、それまでに長い時間をかけて弾を込めていた時期があり、長い人生をかけてひきこもる準備をしていたとも言える。そのきっかけを生 んだ人生の積み重ねがなんだったのか。それを理解して初めて次の行動ができたのだった。

父親との 確執から 僕のひきこもりへの積み重ねは、端的に言えば「自己嫌悪」であった。心の奥で、この世には自分ほど憎くて嫌いでダメでクズな人間はいない。そう 27年間思って生きてきた。  僕の父親は、他人の気持ちの理解が、感覚的に分からない人で、さらにこだわりが強く、独特な理屈で自分にも他人にも厳しい人であった。

子 どもの自分には、いつ何で怒られるかわからない。子どもなのだから、いろいろなことができないのは当たり前なのに、できないことを執拗に責められる。自分 がしたい話ばかりする人で、理解できない難しい話を、自分がしたいように延々と続ける。子どもの話は「くだらない」と一蹴する。本来、自分を守ってもらえ る一番身近な大人が、一番の怪物として僕を支配していた。大人になってみれば、父は軽度のアスペルガー症候群だということがわかるのだけど…。

小 学校に入学したときには、自己存在の不安定感でいつも緊張していたので、人見知りが激しく、極端に臆病で、運動音痴だった。親と社会へのせめてもの反抗と して、勉強を放棄したので、劣等生として扱われるようになる。そんな自分と世界が、嫌いで嫌いで仕方がなかった。泣いても誰も助けてくれないと思い、強が るように生きてきたが、その自己嫌悪を、大人になっても引きずっていて、何か失敗するたびに、猛烈に自分を責めた。

嫌いな自分を大切にす るはずもなく、不健康であることを誇りに思い、大学時代には、抗うつ剤を始め、向精神薬を数種類服用するようになっていた。不健康な見た目で就活も苦労し て、さらに自己嫌悪が悪化。そして、就職した会社を3日で限界を迎えて自殺未遂を起こして精神病院に入院する。ここからひきこもりが始まった。だけど、ひ きこもりの本当の原因は、長い長い世界と自分への嫌悪の積み重ねだったんだと思う。(つづく)

韓国 高齢貧困層は45%で日本の約2倍、自殺率は大幅に高い

2013-03-13 02:15:09 | ダイバーシティ
(以下、マイナビニュースから転載)
================================
韓国 高齢貧困層は45%で日本の約2倍、自殺率は大幅に高い
  [2013/03/13]

 日本を常にお手本にしてきた韓国。だが、彼らが直面する高齢化は、日本を上回るスピードで進行しており、お手本がない。解決策を見つけられないまま、時限爆弾が炸裂しようとしている。韓国の現状について、ジャーナリストの富坂聰氏が解説する。

 * * *
 韓国の高齢化問題が深刻だ。出生率は2005年に1.08まで落ち込み、その後少し持ち直したものの、1.23(2010年)と同年の日本の1.39より深刻だ。2018年には早くも総人口がピークアウトすると予測されている。

 ウォン安局面ではサムスンやLGの好調が伝えられてきた韓国経済だが、企業は栄えても国民は疲弊している。韓国の定年は55歳だが、実際には40代で退職を余儀なくされるケースも多い。子供の教育に莫大な費用をかける国で貯蓄もままならず、子供が社会人になる頃には親は職を失い、老後の蓄えもないのが現実だ。

 社会保障制度も未熟である。「先成長後分配」を掲げ、国家の経済的発展を最優先してきたツケが回ってきている。

 年金制度が整備され、「国民皆年金」となったのはなんと1999年だ。歴史が浅いため年金受給資格を得られる人は少ない。ほとんどの人が減額支給される。

 年金に頼れないため、高齢者は働き続けるしかないが、企業に再雇用されるのは一部のエリート知識人だけで、多くは再就職が困難なため、自営業や単純労働または農業でなんとか生計を立てている。

 そこに追い討ちをかけるのが、韓国市場の独特な独占・寡占状態だ。アジア金融危機の際に、政府主導で1業種1社または2社に絞り込んだため、ほとんど価格競争が起きない。市場が小さすぎて海外からの参入もない。だからLG製の液晶テレビは日本より韓国国内で売られている価格のほうが高いという逆転現象が起きる。国民を犠牲にして国や企業が繁栄するそのようなモデルは限界に達しつつある。

 2009年に高齢者のうち貧困層(*注)に属する割合は45%で、日本の22%、アメリカの24%の約2倍となった。65歳以上の高齢者の自殺率は10万人当たり81.9人で、日本(17.9人)、アメリカ(14.5人)をはるかに上回る。原因のひとつに生活苦が挙げられている。だが、社会保障費を増やすことは難しい。

 国会予算政策処が昨年発表した「長期財政展望報告書」は、2060年に政府債務がGDPの218%に達すると警告した。これでも、現状の社会保障制度のままで福祉を充実させないことを前提に試算している。しかも韓国国債の多くはドル建てであり、ウォン安になれば金利の支払いだけで国家財政を破綻させる破壊力を持っている。

【*注】全人口の可処分所得の中央値(数値を大きさ順に並べた場合に真ん中にくる値)の50%以下になる人

※SAPIO2013年4月号