(以下、読売新聞から転載)
=============================
外国人にやさしい災害用語
震災2年を機に、外国人被災者にはわかりにくい日本語を言い換えた学習教材「地震のことばを知ろう!~『やさしい日本語』で学ぶ100のことば~」を、弘前大学人文学部の社会言語学研究室が制作した。2年前の同種教材をもとに、津波の怖さをより詳しく説明するなど改良。監修した佐藤和之教授は「被災外国人も地域復興に関われるよう災害情報を正しく知ることが大切だ」と話している。
新たな学習教材では、津波避難場所の標識や家具の転倒防止グッズを紹介したり、災害用語を使った作文練習コーナーを設けて習熟を促したりと工夫が凝らされている。
前回制作した「『やさしい日本語』版災害基礎語彙(ごい)100」では、「津波」を「とても高い波」と言い換えていたが、今回の教材ではより踏み込み、「津波に襲われると建物や船が壊れるかもしれません。家が水の中に沈むこともあります」などと説明している。
前回教材は、阪神大震災や新潟県中越地震を踏まえて作られたが、佐藤教授は「東日本大震災に直面し、これまでになかった表現をする場面が増えた。用語を言い換えるだけでなく具体例を盛り込み、音読もしやすくした」と話している。
同研究室のホームページ(http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/)から無料でダウンロードできる。A4判119ページ。
(2013年3月14日 読売新聞)
=============================
外国人にやさしい災害用語
震災2年を機に、外国人被災者にはわかりにくい日本語を言い換えた学習教材「地震のことばを知ろう!~『やさしい日本語』で学ぶ100のことば~」を、弘前大学人文学部の社会言語学研究室が制作した。2年前の同種教材をもとに、津波の怖さをより詳しく説明するなど改良。監修した佐藤和之教授は「被災外国人も地域復興に関われるよう災害情報を正しく知ることが大切だ」と話している。
新たな学習教材では、津波避難場所の標識や家具の転倒防止グッズを紹介したり、災害用語を使った作文練習コーナーを設けて習熟を促したりと工夫が凝らされている。
前回制作した「『やさしい日本語』版災害基礎語彙(ごい)100」では、「津波」を「とても高い波」と言い換えていたが、今回の教材ではより踏み込み、「津波に襲われると建物や船が壊れるかもしれません。家が水の中に沈むこともあります」などと説明している。
前回教材は、阪神大震災や新潟県中越地震を踏まえて作られたが、佐藤教授は「東日本大震災に直面し、これまでになかった表現をする場面が増えた。用語を言い換えるだけでなく具体例を盛り込み、音読もしやすくした」と話している。
同研究室のホームページ(http://human.cc.hirosaki-u.ac.jp/kokugo/)から無料でダウンロードできる。A4判119ページ。
(2013年3月14日 読売新聞)