鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3243回】 質とスピードのバランス

2019年11月16日 | 住宅コンサルタントとして

先日、該当するクライアント様にはお送りしましたが、

購買頻度が低く、価格が高い新築住宅を扱う我々の業界は、

とにかくお客様が気軽に来場しにくい業界です。

 

その敷居を取っ払うために、いろんな企画を立て、

それを実行に移し、お客様が来やすい環境をつくらなくてはなりません。

 

そして今、成功しているクライアント様の事例を

必要なクライアント様には先日、お伝えしたかと思いますが、

かなりの企画を同時進行で進めていく必要がある時代になりました。

 

こうした業務を回していくためのポイントは2つあります。

 

1つは、広報・企画の先任者を置くこと。

 

頭の固い経営者には、なかなか理解できないことですが、

俗にいう間接人員と呼ばれる人を増やしていかないと

組織が円滑に回っていかないのです。

 

頭の古いオッサンは、兵隊である営業マンばかり採用したがるのですが、

広報企画のスタッフも、組織が成長すれば、ある一定数、必要なのです。

 

そしてもう1つのポイントは、スピードです。

 

組織の規模が小さいうちは、打ち出す企画の数も少ないため、

一つ一つの企画の質だったり、広告のデザインに

非常に凝って制作することもできました。

 

しかしながら、拠点数が増え、組織が大きくなり、

しかも複数事業を回している会社の場合、

発信すべき企画の数は膨大になります。

 

「自分が納得したもの以外、発信したくない」と

こだわることは悪くありませんが、

あまりにもこだわりが強すぎると、

必要なスピードと量の企画の発信ができなくなります。

 

こだわりが強すぎる人が、企画のボトルネックになるのです。

 

組織がある一定の規模になると、

100点満点の企画を1つ実行するよりも、

70点の企画を5つ実行する方が、成果につながったりするのです。

(20点の企画ではダメですが・・・)

 

このバランス感覚が非常に重要で、

質とスピードの最適化を探していかなくてはなりませんね。

 

いずれにしても、こだわりが強すぎるあまり、

企画の実行のスピードが鈍くなってしまうことが、

成長組織にとってボトルネックとなる時代なのです。


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