鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第5032回】 自分たちが建てたい家か、市場のお客様が見たい家か?

2024年10月09日 | 住宅コンサルタントとして
どんなモデルハウスを建てるかで、
住宅会社の業績は大きく変わります。

営業マンの営業力を高めることは、
そう簡単に行きません。

ところが、お客様が潜在的に求めているモデルハウスなら、
その潜在ニーズを把握できれば、建てることは可能です。

お客様が求めているモデルハウスを建てると、
来場数は一気に増えますし、
そのモデルハウスを見たお客様のテンションは上がるので、
とにかく接客しやすいのですね。

そしてお客様は、

「この敷地に入るように、このモデルハウスのプランを
少し変更して欲しい」
「LDKは、このモデルハウスそのままの感じでお願いします」
「玄関入ってからのこの動線を活かして欲しい」

と具体的な要望を住宅会社側に伝えやすいし、
当然ながらこちら側もそれらを理解し、提案しやすい。

結果、商談に入ったお客様が契約する確率が上がるのです。

まさに今が旬のモデルハウスを建てていただいたことで
そのクライアント様の業績が上がった、という事例を
これまでたくさん見てきました。

この内容、皆さんは当然理解できますよね?

イメージできますよね?

ところが、いざ自社のモデルハウスを建てるとなった時に、
お客様が求めているデザインや間取りに決定できるか、
というと、これが結構難しいのです。

いろんな方のいろんな意見が入って、
結果、気づけば自社が建てたいモデルハウスになっている、
というケースも数えきれないくらい見てきました。

お客様が見たいと思うモデルハウスでなければ、
お客様は来場して下さらないし、
来場して下さってもテンションがそこまで上がりません。

せっかく建てたのに、業績にインパクトを与えられない、
という結果につながってしまいます。

自分たちが建てたいモデルハウスか?

それともお客様が見たいと思うモデルハウスか?

どちらを採択しなければならないか、
言うまでもありませんね。

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