鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【4239回】 雑な接客をするということは、二度と利用しないお客様を大量に生み出しているということ

2022年08月08日 | 住宅コンサルタントとして

飲食店がテレビに取り上げられ、

翌日から大行列ができるようになった。

 

ところが、そこで店主が勘違いしてしまい、

接客が悪くなったり、態度が上からになった途端、

これまでの常連さんの足が遠のき、

ブーム終了後と共に閑古鳥が鳴く。

 

こんな話を耳にしたことがあるかと思います。

 

先日、我が家の長男の車を購入するために、

中古車屋さん巡りをしました。

 

長男は警察学校に入っていますが、

学校卒業後にすぐ車が必要なのですね。

 

いざ購入するとなると、

車庫証明の問題やら、お金の支払やら、

いろいろと面倒なので、

一旦私が個人で購入し、

それを月々返済で返してもらうという形がベストかな、

と判断し、中古車屋さんに行きました。

 

私、中古車屋さんに行ったのは、

社会人一年目の北海道旭川の中古車屋さん以来。

 

今の中古車屋さん、店舗もキレイで、

展示車も非常に多いのからか、

とにかくどのお店もお客様で溢れていました。

 

そんな中、新店OPENイベントをやっていた、

ある大手の中古車販売店。

 

私たちの他にもたくさんのお客様が来場されていて、

その集客力に衝撃を受けておりました。

 

ただ、接客のオペレーションが雑なのと、

担当してくれた営業さんがコミュ力弱く、

マニュアル通りの受け答えで、

久しぶりにこういうレベルの接客を受けたのですね。

 

ある種、メチャ新鮮でした。

 

更に駆け引きも結構強くて、

 

「購入するのだったら、値引きもできます」

「もちろん、頑張りますよ」

「ただ、購入の意思を出していただかないと、

私も上司を説得できないので、

購入の意思を示してください」

 

っていう感じだったのです。

 

ただでさえ感じが良くないのに、

駆け引きまで強かったので、

このお店では絶対に買わない、

という決断は、即できました(笑)。

 

更に、

 

「当社で購入するか、購入しないか、

その答えをお電話していただけませんか?」

 

ということも依頼されました。

 

雑で、マニュアル通りな接客の上に、

電話までしてほしい、という依頼。

 

「買いません」ということすら、

連絡するのが嫌だったので、

電話をしておりません。

 

とまあ、とにかく商談をこなす、という感じで、

一組一組のお客様にしっかりと向き合わず、

こちらのニーズもくみ取らず、

ただ希望車種を聞かれ、

その車種を案内して、

一方的にその車種のおすすめポイントを言われる。

 

で、クロージングを即、かけてくる。

 

こんな雑な接客、ひと昔前の住宅業界のようですね。

 

新規集客がこのペースであり続けるのであれば、

この接客でも良いのかもしれませんが、

日本の人口は減り続けるのです。

 

ということは、来場数が減る前提で、

商売を組み立てる必要があるのです。

 

こんな接客をやっていたら、

 

「この店で買いたくない」

 

というお客様を量産していることになります。

 

こういう企業・お店は、業界の潮の流れが変わった瞬間に、

一気に苦戦し、そして退場となるでしょう。

 

一度、接点を持った方に好印象を持っていただくことが

商売の王道なのです。


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