鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第879回】 成功は失敗のはじまり

2013年05月28日 | 住宅コンサルタントとして
住宅業界の企業様に、いろんなビジネスモデル、商品開発、接客方法などをご提案させていただき、
それが現場で形になり、結果につながるまでお手伝いをするのが私の仕事。

これまで数多くのご提案をさせていただく中で、
クライアント様の市場で、非常に良い評判をいただく商品や接客手法をご提案することが
多少なりとも出来たかと思います。

ただ、昨日お伺いしていたクライアント様で、スタッフの方が次のようなことをおっしゃられました。

「これまで、ウチの接客のやり方をすると、お客様が『知りたいです!みたいです!』とおっしゃって、
次々と次回アポ取得につながりました。
でも最近は、同じ商圏内の他社も我が社の商品や接客を参考にしていて、
これまでと同じやり方でやっても、なかなか次の商談につながらないんです・・・」

各クライアント様にご提案する内容、レベルは当然異なります。
それぞれのクライアント様の規模、人員、投資できるコストには差がありますから・・・。

ただ、このクライアント様は、本当に市場の中ではパイオニア的存在で、
今の展開をスタートした頃は、今とは比較にならないくらい、多くのお客様が来場されました。

その成功体験が大きすぎて、細かな改良や進化が十分出来ていなかった、
ということが昨日、確信に変わりました。

原因が分かれば、対策が打てます。
早速、やるべきことを整理して決め、かつ今後の展開についてご提案させていただきました。

これまでにない新しい手法に取組み、素晴らしい結果を出すことは素晴らしいことです。
しかしながら、成功したことは次の日から、他社が研究に入ります。
そして他社は、自社のやり方、手法に磨きをかけてくるのです。

ということは、自分達もどれだけ成功したからといっても、改善・改良を止めてはいけない、
ということなのですね。

成功は(これから先の)失敗のはじまりである、とつくづく思いました。
だから、現状維持という考えは、当然、衰退のはじまりなのですね。

常に改善・改良を加え、自社を進化させ続けることが、仕事をするということなのです。
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