新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
私は現在、イタリア南部のレッチェという街にいます。
まだ旅の途中ですが、1月1日ということもあり、
旅の話はちょっと置いといて、
住宅業界の2020年を予測したいと思います。
私の予測は下記のようになります。
・大手ハウスメーカーの苦戦がより鮮明になり、建売・売建の比率がよりUP
・ここ数年で一気に多店舗化している住宅会社の組織の問題が露呈化
・商品ではあまり差がつかなくなり、人間性で差が出る時代に
・動画撮影、編集ができない会社は取り残される
・自社の敷居をいかに下げるかがポイント
ちょっと多いですかね・・・。
では1つ1つについて。
まず大手ハウスメーカー系ですが、
相変わらず経営陣は頭の固いオジサンばかりで、
これから家を建てるターゲット層の行動パターンや価値観の変化に
全くついていくことができていません。
総合展示場のビジネスモデルは、
もうタイタニック号のように沈んでいるのに、
まだ船から離れようとしない、というかできない。
資金力で土地を押さえ、土地の力に頼った受注もそろそろ限界でしょう。
次にここ数年、一気に複数県にわたって多店舗出店し、
組織を拡大しながら棟数を伸ばしている会社があります。
(割と北日本だったり日本海側に本社がある会社が多い)
こういう会社は社員教育をしっかりと行ったり、
マネジメントが不十分であることが多く、
組織の問題が起こっているケースが非常に多いです。
某石川県に本社があるスーパーローコスト系の会社の欠陥住宅問題、
大阪が本社の大手ハウスメーカーにもそういう問題がありましたが、
いろんな住宅会社の問題が表に出ていくことでしょう。
また、撤退が2020年頃からはじまるかもしれません。
次に人間性と動画制作に関してですが、
この動画制作で、素敵な建物を撮影して流すだけの時代は終わります。
もうイケてる会社は、建物をしっかりと映しながら、
更には会社の雰囲気やスタッフさんの人柄が伝わるような、
そういう動画を流し始めていますよね。
ただ建物だけを映すか、それとも人柄の良さも伝えていくか?
後者が支持を集める時代だと思います。
最後に自社の敷居をいかに下げるかについて。
住宅会社はそもそも、怖くてお客様は気軽に来場できないです。
身近でないし、購買頻度は非常に低いし、
価格も内容もわかりにくいのです。
この敷居の高さと分かりにくさを解決した会社が
最後には勝つ時代になるでしょう。
こうした部分をしっかりと押さえながら、
2020年も各クライアント様に
さまざまな提案をさせていただければと思っています。
今年も全力で仕事に向き合い、仕事を楽しみます。