現在、ある地方の調査に来ています。
その地域で、いろいろと調査をし、
宿泊は地域を代表する老舗日本旅館にしました。
ネットのクチコミでは料理の評判が非常に高く、
ちょっと期待しすぎでお伺いしたかもしれません。
宿について、部屋に案内していただいて、
まず感じたことをまとめます。
・部屋の断熱性能が低すぎて、頭が熱く、足元ひんやり
・コンセントが圧倒的に少ないので充電に一苦労
・料理が評判とのことだったが、
近年の和食のレベルUPについていけていない
・接客も古くさかった
・部屋、料理のグレードに対し、料金があっていない
(料理が本当にイマイチだった)
建物の老朽化に加え、
外に出て料理や接客を学んでいないのでは、
と感じました。
更には世の中の変化、
エンドユーザーのライフスタイルの変化などにも、
ついていくことができていないのでは、と感じます。
今の時代、コンセントは泊まる人数×3か所は、
ベッド周りやテーブル周辺に必要です。
(理想を言うと4か所以上)
ところが、コンセント数が全く不足しているのです。
新しいビジネスホテルの場合、
デスク周辺とベッド周辺に、多々コンセントがあったり、
場合によってはUSBのコネクトがあったりと、
デバイスを複数、持っている現代人に合った設備が
整っていたりするのですが・・・。
また、旅館業でも、
私がちょっと親しくさせていただいている、
とあるオーベルジュの後継者の方なんて、
私以上に時間を見つけては食べ歩いていたり、
いろんな旅館やホテルに宿泊されまくっています。
そこで学んだことを自分のオーベルジュに見事に落とし込まれ、
最高の空間や最高のおもてなしを実現されています。
ところが、体質が古い宿のオーナーの場合、
自分の地域から外には出ず、
地域内部の中での発想になりがちで、
結果として、地域の高齢化と共に、
消費者の変化についていけなくなるのです。
そして日本各地の日本旅館の大半が、
上記の条件に当てはまるような気がしているのです。
であったとしたら、大半の日本旅館は、
これからのメイン顧客である30代40代に支持されず、
この先10年前後で大半が淘汰されるのでは、
と個人的に思っています。
顧客の返還に適応できないお店は、
どんな業種であれ、滅びる運命なのです。
住宅会社もそうならないよう、
常に顧客の変化に適応していきたいですね。