光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

NewDays鉄コレの「101系南武支線仕様」

2021-04-08 05:36:55 | 車輌・電車
 久しぶりにNewdays鉄コレの埋蔵金車両のはなしから。

 旧国鉄の101系が引退し始めた前後の時期、秩父鉄道に譲渡された101系が秩父オリジナルのカラーリングで登場した時に感じた違和感は未だに忘れられません。

 101系とか103系の様に全盛期のカラーリング(といっても単色の色違いくらいしか差異がないのですが)ばかり目にしてきたからと言う事もあるのですが、帯が追加されたとか、今までとは違う色になったと言うだけで当時の私にとっては結構な大事件だったのです。

 その時は私鉄への譲渡仕様という事だったのですが、今回の鉄コレで出た南武支線仕様の101系を見た時にもやっぱり違和感は残りました。

 と言うか、見様によっては秩父に負けないくらいの変わりっぷりでしたから。
 とはいえ、ボディカラーのアイボリーが幾分くすんだトーンであること、帯のグリーンもそれに合わせて彩度を押さえている事もあって年増の厚化粧みたいな感じが薄められているのがせめてもの救いでした。あと川越線仕様の103系同様に屋根上にクーラーが三つも載っている重装備感もあってそれなりに個性は感じます。

 最近は205系も富士急に譲渡されてカラーリングも相当に派手になっているのですが、101系ほどの衝撃は感じなくなりました。
 全く私も擦れたものです(汗)

 実車の様に2連での運用を考えるとこれもそこそこ小レイアアウト向けの題材ではあります。

HOスケールの「メルセデスベンツA160」

2021-04-07 05:35:12 | アクセサリー

 今回はHOスケールのミニカーのはなしです。

 全国チェーンの中古ショップなんかではトミカやホットウィール系のミニカーに混じって時たまヴィキングやヘルパ辺りのHOスケールのミニカーが並ぶことがあります。

 これらはカーコレ80辺りの様に車体が塗装されているものは少なく、プラの地色にレタリングが施されたレベルの仕上げの物が多いのが特徴でダイカスト製のミニカーに比べて安っぽさを感じさせるせいか割合安価に並んでいたりします。
 まあ、レイアウトのアクセサリとしての用途が多いので必要以上に目立つ仕上がりでは列車やシーナリィが引き立たないのも確かなのですが。

 ですがその一方でこれらのモデルは造形自体は非常にシャープで細密感があるのも特徴で、手に取ってよく見るとなかなかいい造形のモデルも多いものです。

 そんな訳で先日久しぶりに某ハー●オフを覗いて見つけたのが

 メルセデスベンツA160。初代のW168のヘルパ製ミニカーです。

 サブのブログで触れていますが実は20年ほど前に私の愛車だったのがこのクルマでした。

 メルセデス初のFF車で独特のエッグシェルタイプのデザインは登場当時はまさに未来車のような扱いでした。

 当時のヴィッツよりも短い車体でありながら、運転席以外のすべてのシートが脱着可能で取り外した床面が完全なフラットだったので床に布団を敷いて車中泊ができたり中型の冷蔵庫を苦も無くのみ込んで見せる多用途性を誇った車です。
 しかも直進安定性は巌の如きもので豪雨下の高速道路をこれ程安心して走れるコンパクトカーは他にはありませんでした。
 (その代わり床が異様に高く、横風に極端に弱いという弱点もありましたが)


 生憎結婚と子供の出産で手狭になったため7年ほどで手放してしまいましたが、もし私が今でも独身だったらずっとこのAクラスに乗っていたかもしれません。
 そのAクラスのHOスケールミニカーとなるとこれは手を出さずにはおれません(笑)

 ミニカーとしての造形は極めて的確。これより二回りは大きいトミカやマジョレットのAクラスよりもシャープなうえにインテリアやホイールの造形も実車準拠。
 ヘッドライトやテールランプも別パーツ化されているという、HOスケールとは思えない出来の良さを誇ります。
 
 それほど気合いの入ったミニカーがたったの220円だったのですから驚きです。
 恐らくは買い取った方もぱっと見の質感のプラスチッキーさから安く買いたたいたのではないかと想像されます。

 かつて自分が日常の足に使っていた車がテツドウモケイスケール準拠のミニカーで手に入るというのはそれだけでウキウキさせてくれるものがあります。
 先日紹介のトーマスのバスと同様にHOの線路際のアクセサリとして十二分に活躍してくれることと思います(爆笑)

ジオコレ「昭和のビルB」の悲劇と再生・その2

2021-04-06 05:30:33 | ストラクチャー

 前回紹介した「欠品パーツだらけだったジオコレ昭和のビル2」
 廃ビル状態でレイアウト上に鎮座していたそれを少しでも見られる状態に持っていこうという試みです。

 という訳で数年目の改修工事をスタートさせました。
 どうせ改修するならオリジナルとは違うテイストを出したやりたくなるのが人情。さっそくジャンク箱を漁って使えそうなパーツをいくつかサルベージしました。

 主なものは

 津川洋行の手すりパーツ一式
 GMの中型駅や商業ビルから屋上の板と上屋、給水タンク類
 これまた40年間ジャンク状態だったフジミの「札幌時計台の着色済み屋根パーツ」

 もうメーカーも製造時期もバラバラなパーツの組み合わせです。

 各パーツはビルの形状やサイズに合わせて適当にカット。ベランダ手すりは昭和40年代中盤のマンションによく見られた形状に調整しました。

 このマンションの一階は店舗スペースという想定らしいので大きめのファザードを配置、これまた昭和のマンションによくある「屋上にでかでかと書かれたマンション名の看板」も追加します。


 全体のフォルムが変わった訳では無いのでリニューアルと言ってもそう大きく個性が変わった訳では無いのですが、それでも街並みの中に配置すると吊るしの市販状態に比べて違いは感じられる気がします。

 相変わらず「冷蔵庫の残り物ででっち上げたおかず一品」のノリが抜けませんが(汗)

ローカル私鉄車両20年・第3セクター・貨物専業編

2021-04-04 05:11:29 | 書籍
 今回は書籍ネタです。 
 JTBキャンブックスの「ローカル私鉄車両20年」のシリーズは私にとってはそれまで注目してこなかった「地方私鉄」という存在に脚光を当てた意味でエポックとなった本です。
 この本を入手した時期がたまたま鉄道コレクションの登場時期と重なっていた事もあって鉄コレの車両の出自を知る上でもかなり役に立ちました。その意味でも私にとっては有難い存在だった訳です。

 これまで当ブログでは「東日本編」「西日本編」の2冊を紹介してきましたがこのシリーズのは少なくともまだ2冊の続刊があります。
 今回紹介するのはそのうちの1冊


「ローカル私鉄車両20年・第3セクター・貨物専業編」 (寺田裕一著)
 本書は前の2冊で取り上げられていなかった第3セクター、および貨物専業鉄道の中から2003年現在の61社を俯瞰して見せたものです。
 勿論各鉄道の主要な車両が網羅されており資料性も高いと思います。
 (但しここでの第3セクターはいわゆる国鉄転換路線のものを指しているのでそれ以前から存在する泉北高速鉄道や北大阪急行などは掲載されていません)

 第3セクター鉄道は80年代以降、雨後の筍の如く増えだした存在なので車両の年式も一部を除けばほぼ会社の発足時期に新製、増備されたものが多いのでカラーリングの違いを除けば画一的というかどれも似たようなレールバスか軽車両ばかりという印象があります。
 (ご丁寧にそれらのラインナップものちに鉄コレで製品化されたものが多い)
 それでも地域柄や運行環境の違いによる外見上の微妙な差異は存在するのでよく読んでゆくと結構面白かったりするのですが。

 因みに発行時期を反映して最新の鉄道は「IGR岩手銀河鉄道」と「青い森鉄道」の元701系だったりします。

 一方で貨物専業鉄道は実は本書を読むまでは私にとって未知の世界のひとつでした。
 その性質上、臨海線が多い事が祟って実物を目にする機会自体が薄かったのです(何しろ現住地も実家も山の中w)

 ですから本書で初めてまみえる鉄道も多くこれもまた楽しめました。
 貨物専業鉄道で印象的なのは機関車のバリエーション。

 と、言いますか「DD13のバリエーション」と言った方がいい位にDD13そのものやよく見ると微妙に差異のあるDD13みたいな機関車が大量に掲載されていてまずそこに圧倒されました。DD13という機関車が如何に「偉大なる凡庸」とでもいうべき名機だったのかを改めて思い知る感じがします。

 それでいてたまにそのトレンド(笑)から離れたデザインの機関車が載っているのを見ると更に新鮮に見えるというおまけつきです。

 ですがこうして俯瞰してみるとまだまだこの世界も奥が深いものですね(汗)

ジオコレ「昭和のビルB」の悲劇と再生・その1

2021-04-03 05:09:09 | ストラクチャー
 まずこの写真をご覧ください。

 数年前にモジュールの改装に使うつもりで購入したジオコレの「昭和のビルB」のキットです。

 マンションタイプのビルとしてはなかなかいいデザイン(と言うか見るからに昭和のマンション臭い)と思います。

 さてジオコレのビル系のキットは中間階を継ぎ足すことでビルを高くできるというのが特徴です。
 実際、他のビルに関しては中間階継ぎ足しでジオタウン辺りに負けない存在感を出す事が出来ていました。

 このマンションにも同じことをするつもりで数年前にもう一個買い足して中間階の組み立てに入ったのですが、

 ここまで作った時に気づいた事実

 二個目のキットには「これ以外のパーツが入っていなかった」のです。
 マンションを作る上で欠かせないベランダの手すりやら通路やらが一切欠品。屋上のパーツもなくなっていたのでこの写真の様な「建設途中で放置されたような廃ビル」状態でストップしてしまいました。

 本来こういう場合なら買った店に持って行って交換、返品してもらうところなのですが積みプラ状態が長かったので購入から大分経ってしまっていたうえにレシートも紛失という踏んだり蹴ったり状態。

 やむなくレイアウトの片隅に配置したまま苦い思いと共に数年経過していたものです。

 ですがここ1年ほどのコロナ禍に伴う積みキットの消化を重ねていくうちに、このマンションも手持ちパーツを追加してリペア兼リニューアルしてやろうかという気分になってきました。もう建物関係の積みキットも大概消化されましたし、この種のジャンクに手を加えて見た目の変化を付けてみようかと。

 という訳で数年目の改修工事をスタートさせた次第です。
 実際の工程については次回以降に。

鉄コレの伊豆急100系から

2021-04-02 05:07:11 | 車両・私鉄/民鉄
 鉄コレ第30弾の編成から

 今回のラインナップで唯一の3連編成なのが伊豆急行の100系です。
 その3連のうち異彩を放つのが元グリーン車で車体のフォルムや窓周りにその名残を残すのサハ180。
 そして両運転台車のクモハ100が加わり、3連ながら特徴が多く見飽きない編成と言えます。

 今回動力化したのはクモハ100。実車の103号は後に貨物列車やら事業車両の牽引にも動員されたといいますから、この編成で最も重宝するデンシャなのではないかと(笑)

 さて、今回のラインナップでわたし個人が本命視していたのがこの編成でした。
 なぜって数年前にGMのカタログの付録として付いてきた「ペーパーキットのサシ191」を作っていたからです(笑)
 これは私鉄電車では珍しい(と言うかほとんど例がない)食堂車。大した活躍はできなかったらしいですが、それでもスペシャリティ感のある編成が可能な車両。

 こちらは何しろ私が手掛けているので造りはラフの一語ですし、色調も微妙に鉄コレとは異なるのですが、それでも編成に組み込めばそれなりに見られます。
 と、言いますか今回の鉄コレのラインナップにもしこのサシが入っていたらめちゃくちゃ落ち込んだと思います(大汗)
 因みに実車は割合早い段階でサハ190に改造されていますがこちらも割合個性的な窓周りの様です。
 (なお、同じサシのペーパーキットはGMの伊豆急のキットのパッケージに印刷されたおまけとして入手できる様です)

 また、鉄コレでは18弾でも伊豆急の100系が出ており、今回のと併せるとそれなりにバラエティのある組み合わせが可能です。
 (18弾のは運転台を高くし、ヘッドライトが運転席下に変更されているクモハと事故復旧に伴い顔を変えたクハの組み合わせ)

 鉄コレの通常ブラインドパッケージモデルで同じ系列の2タイプがリリースされるというのは珍しい気もしますね。

 ライトブルー主体のカラーリングは涼感たっぷりでしかも海の近い伊豆半島での運用ですから夏の運転が楽しそうです。