光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

マイクロのC59-127・重油専燃機

2014-04-13 07:30:29 | 車両・蒸気機関車
 2月の豪雪時の新規入線したロコのはなしです。
 前回のはDE11でしたが今回のもこれまたマイクロです。

 C59127号機。いわゆる「重油専燃機」です。
 一般に蒸気機関車と言うと石炭を燃やして蒸気を発生させるのが常ですが、要するに蒸気さえ発生できれば熱源は何でもいい訳で模型の世界ではライター用のブタンガスや電気ヒーターを使ったライブスチームも存在します(その意味では原子力発電なども広義の蒸気機関と言えば言えます。相当に物騒な熱源ですが)
 実車の世界では試験的にC59で重油を燃やして走らせた事がありその時の仕様のモデル化と言う事になります。

 ですのでモデルとしてのこのロコの外見上の特徴もテンダーに集中する訳です。
 横から見ると「手すりの付いたテンダー」程度にしか見えませんが上から見るとおよそ炭水車らしくない「燃料タンク」がこの機関車の特殊性を主張します。

 Nゲージのモケイである以上、機構上どんな特殊なプロトタイプであっても実際には電気で走っているのでその意味では「普通の機関車」以上の物は求められませんがそれでもレイアウト上を走る姿にはそれなりにいつもと違うスペシャル感があるのも確かです。
 マイクロらしい「背高、腰高、キャブ高」の三高プロポーションは健在で(笑)違和感もそれなりにあるのですが走りはスムーズな方なので飾りっぱなしにするならともかく、運転する分にはそれほど気になりません。

 ところでこのC59、マイクロのカタログを見ると結構いろいろな仕様がモデル化されていて驚かされます。
 デフに特徴があったりする程度なら他でもあるでしょうが、茶色や緑色の試験塗装機までもがモデル化されており派生機のC60も入れればそのバリの広さは同じマイクロの9600並みです。

 元々実車がC53の後継機として登場しそれなりに華やかな時期も長かった機種の割には他社が余り乗り出さないのが不思議な気もします。
 これもKATOが以前カタログで予告だけしていた記憶があるのですが一体どうなったのやら。

私版「SL銀河復活作戦」(笑)のはなし

2014-04-13 07:26:02 | 車両・蒸気機関車
昨日まで紹介してきた童友社のNサイズC58。

 造形やプロポーションはかなり大雑把な上にタンク機と間違えそうな構成にすらなってしまっているのですが、それでも当時の思い出を持つものとしては非常な懐かしさを感じさせます。

 このままプラモとして保有していても一種のお宝モデルとして通用するかもしれませんが、私の場合どうにかして「Nゲージとして使用できる(つまり走れる)モデルにしたい」という欲求の方が強かったです。
 殊にかつて子どもの頃に触れた事のあるモデルが現在のレイアウト上で運用できるならそちらのほうがずっと有難いし嬉しい気がします。



 さて、このC58をNとして走れる様にするには以下の選択肢が考えられました。
 1・走行系をそのままレストアする(つまり電池駆動)
 2・モータとギアを抜いたうえで機関車部をトレーラー化し、動力内臓の炭水車か客貨車で後押しさせる(いわゆるユーレイ方式)
 3・既存のNゲージモデルと足回りをコンバートさせる
DSCN9809.jpg
 このうち1と2ですが、このモデルの場合元の台車の転がり抵抗が非常に大きい上にフランジと車輪そのものが相当に部厚いため直線のみならともかく純粋なNゲージ線路の上では無動力状態でただ転がしただけでも「カーブに掛かるたびに脱線しやすい」という問題がありあまり現実的ではありません。
 3の場合「何の下回りとコンバートするか」というのが最大の問題です。

 モデルとしてのC58の構造上、一番使えそうなのがKATOのC11かマイクロのC10辺りでしょうか。テンダー機の様に炭水車から集電する構造ではないので簡単そうと言えば言えます。
 ただ、問題はドナーのためにわざわざ高価なロコを(中古・新車問わず)新規に買わなければならない点、そしてもっと問題なのは「そこまでしてコンバートしても変わったC11にしか見えない」点です(笑)

 かといってもっと高価な上に構造の複雑なテンダー機をドナーする気にもなかなかなれません。

 個人的にもう一つ候補に考えていたのが以前買っていたBACHMANNのCテンダーとのコンバートです。これなら動力は余裕で収まりそうですし機関車のコールバンカー部をカットすればプロポーション的にまとまりそうに思えました。

 ところが実際に実験してみると動力は確かに収まるのですが上回りに対して足回りが非常に貧弱に見えるという問題が。
 元々のロコの動輪が小さいだけに滑稽を通り越して「遊園地のパンダさん機関車」みたいなノリになってしまいました。

 これはどうしようもないかと思っていたのですが意外なところから曙光が射しました。
 数年前にKATOのC62とD51の足回りと上回りをコンバートしてC61タイプを作った事があるのですがその際に予備の動力としてジャンクを購入したまま放置されていたKATOのC62があったのです。

 先にテンダー機は炭水車から集電している事が多くと書きましたがKATO旧製品のC62の場合はテンダーから全く集電しておらず機関車単体でも走行できるという特色があります。
 事実先輪と従輪のない動輪3軸だけの状態でもどうにか走行は可能でした。

 そして実際に車体を重ねてみるとどうにかプロポーションとしてはまとまりそうです。
 他の候補でもう一つ問題となる「動輪がスポークになってしまう」点もクリアできます。

 それと何より「数年間塩漬け状態だった動力にやっと活用のチャンスが来る」(元の値段も確か600円くらいでしたし)事が心情的にもポイントが高いです(笑)

 これでも実車とは相当にかけ離れたイメージですが元のプラモと比べるなら違和感はごく少ないです。
 もうひとつ、これも重要な点ですが「いざとなったら直ちに元の動力と足回りに戻せる」のも見逃せません(上述の候補の中にはコールバンカー部のカットが必要なものがある)

 これでどうやらレストアの方向性は決まりました。

 折も折、私の故郷ではかつては静態保存機として「運動公園で42年間休眠」していたC58239も「SL銀河」として復活できた事ですし、この童友社版のC58も恐らく40年以上は休眠していたモデルの筈です。
 それをNゲージのモデルとして復活させることを思いついたのも何かの縁みたいなものかもしれません。

 そこで今回の改修を「私版SL銀河作戦」とでも呼びましょうか(爆笑)

趣味の原点を振り返る 童友社のNゲージ「C58のようなもの」のはなし

2014-04-13 07:18:07 | 趣味の原点をふり返る
 童友社の9ミリゲージセットのはなし、先ずは車両から。

 今回入手したのは私が持っていたC10ではなくそれより前にリリースされていたらしい「C58」のセットです。
 ラインナップにはこのほかC11のセットもあったそうですがこれは見た事がありません。

 そのC58ですが、写真をご覧頂ければお分かりのように「これのどこがC58!?」という形をしています。
 C10の方はまだ実車に近い形態だったのですが…
 一番の問題はテンダーが無くてコールバンカーが後部に付いた形状で、電池を後ろの貨車に積む構造なら多少プロポーションが変でも「電池搭載の炭水車」にした方が少しはテンダー機関車らしくなった気もします
 車体はプラ製(プラモデルなので当り前か)の一体成型で車輪もプラ。
 おまけにデフレクターが欠落しているのでますますC58に見えません(笑)

 その一方で伝達機構とウェイトは金属(恐らくダイカスト)製。モータとつながるギアもかなり本格的で殆どNゲージの動力機構そのまんまと言った趣です。
 ここだけ見ると到底「プラモデル」とは思えない本格的な駆動系です。

 尤もロッドだけは一枚板の金属製で玩具丸出しですが、これとてレールに載せて転がせばきちんと連動します。

 但し、それだけに車輪の工作にはかなりの精度が要求され(ここで引っかかるとまともに転がらない)子供の工作のレベルではかなりきつい物があります。
 これは私自身の経験、およびこの個体を手に取ってみて実感する所です(大汗)

 このモデルの前のオーナーはかなり良い状態で取っておいたらしく派手な破損はありませんでしたが、工作ミスが散見される事、接着剤などの処理の甘さなどからおそらく当時小学3年~5年生位だったのではないかと思います。
 これより低い年齢だと動力がきちんと作れません(そもそも説明書が理解できない)し、親が代理で作ったのなら表面処理がもっときちんとするだろうと思われる所からの推定です。

 それにしても、

 これの実物を見ていると「こいつをどうにかしてレイアウトに入線させたい」と言う欲求がむらむらとわき起こるのも事実です。
 実際、どうやって入線させるかいくつものプランが頭に浮かんでいます。

 それらの計画、実行については車両工作の項で追々触れていきたいとは思いますが「趣味の原点~」のコーナーとしてはとりあえずここまでとします。

趣味の原点を振り返るスペシャル(笑)「童友社のNゲージ」に再会する

2014-04-06 18:36:50 | 趣味の原点をふり返る



 かなり久しぶりの趣味の原点を振り返る。
 今回は番外編と言いますかスペシャルみたいなものです。
 そして同時に先日来考えている「模型」と「オモチャ」の境界を考える上でも面白いアイテムのはなしとも言えます。

 先日、かなり懐かしいアイテムを入手する機会を得ました。
 昭和45年頃から数年間販売されていたとされる童友社の「9ミリゲージ機関車セット」一式です。

 これは以前C10の項で紹介した事がありますが、私が初めて買ったNサイズのプラモデルでした。
 確か昭和46年頃だったと思います。

 その頃の記事については以下のリンクをご参照ください。
趣味の原点を振り返る30・最初のN蒸機(?)C10のはなし 

 Nサイズの機関車と貨車のひと編成に線路のセットが一式付いて完成さえすればちょっとしたレイアウトが作れるという物でした。
 とはいえ「プラモデル」と言う性格上、列車は単3乾電池の駆動、レールもオールプラスティック製です。
 今にして思えば「鉄道模型」と「プラモデル」「オモチャ」のすべての性格を内包したNゲージ歴史上の一種のミッシングリンクとも言える存在だったといえます。

 私がこれを買ってもらったのは前述のように昭和46年頃、まだ小学校低学年くらいの頃でした。
 当時は既に親類の機関士が16番の車両工作をやっていたのを見ていましたし、まんがの「模型工作教室」でNゲージの存在は知っていたと言う程度のレベルです。
 そんな時期に「鉄道模型をものにした」気分を味わえそうなこのプラモはかなり魅力的に映ったものです。

 早速買ってもらって作ったのですがそこは小学生の悲しさ、貨車はどうにか作れたのですが肝心の機関車がかなり本格的な構造(この点は後に触れますが殆どKATO辺りの機関車と同等と言って良い位のものでした)だったためにまともに走る様に作れず、線路なととともに早々とジャンクされてしまった苦い思い出があります。
 貨車の一部は後に本格的にNゲージを始めた頃まで残っており、少ないながらも乏しいラインナップを埋めておりました。
 事によると実家の押し入れ辺りから今後出てくる可能性もあるにはあります(笑)

 そういう思い出のモデルでしたがKATOのキハユニ26から始まる本格的なNゲージ参入から中断と再開を経て現在の状態になるまで長らく存在自体を忘れていたものです。
 ところが最近このモデルの出物を見つけたのが運の尽き。
 まさかこんな製品が中古で買えるとは思いませんでした。

 物はパーツの欠落なども一部にあるもののかなりパーツの揃った状態であの頃の思い出を甦らせるのみならず現在の鉄道に組みこませる事も夢ではないと感じさせるものです。
 そればかりか今の目で見てもかなり大した製品であった事も再認識させられるものでした。

 そのシステム性の点では少なくとも当時の関水金属を凌駕しうる物でしたし、どうかするとかのSONYのマイクロトレーンとも比較できるかもしれないものかもしれません。
 これだけのアイテムをこのまま埋もれさせるのはもったいない気もしますのでこれから何回かに分けて紹介したいと思います。

 併せて「思いっきりつたない私の腕で」と言う但し書きが付きますが車両のレストア、レイアウトへの入線の為の改修も並行して行なう積りです。


ジオコレの「土産物屋」におもいだす

2014-04-06 18:35:09 | ストラクチャー


 先月の「増税前買い込み(?)」モデルから
 ジオコレの「土産物屋」2タイプです。

 このモデルは3年くらい前から充実著しい「温泉街シリーズ」の一環らしいです。
 このシリーズも旅館が4軒、日帰り温泉に加え、今回の店舗や遊行場までも揃い中々本格的になってきました。

 とはいえ、私の場合レイアウトに温泉街を作るつもりが無かったので(笑)当然他の建物への転用を考えての事で

 モルタル壁の土産物屋ですが良く見るとそこいらの駅前にある食堂とか、商店街の裏にでもある様な割烹に使えそうです。
 又板壁のバージョンは田舎ならどこにでもある様な店が前でこれも好ましい感じがします。


 こちらの面なんかは私なら田舎の駄菓子屋にでもする所です。
 田舎の駄菓子屋で思い出したのですが、私が子供の頃などはこういう構えの駄菓子屋さんは夏休みシーズンなどは決まって花火のばら売りをしていたのを思い出します。
 今だと大袋に入ったセットがスーパーなんかで売られるのが普通の花火ですが、昭和40年代~50年代初頭頃なんかは駄菓子屋さんが普段10円くじ等を置いている一角が花火コーナーになりやすいのだと一本1円(笑)蛇花火からロケット花火なんかも結構置いていた記憶があります。
 あの頃の夏休み、特にお盆なんかで親類の子供が集まった時なんかはこういう店で「花火バイキング」みたいな買い物をしていたのが思い出されます。
 
 途中から脱線してしまいました(笑)

 それはさておき、ジオコレの建物は以前は爪か差し込みポッチで土台に固定していたのですが、最近は土台パーツに建物を接着剤でくっつける形式になったものが多いです。
 レイアウトなんか作っていると往々にしてこれらの土台パーツが邪魔な事も結構あるので小さいながらも有難い改善だと思います。

鉄道コレクション第19弾の「ゆる車」になごむ(笑)

2014-04-06 18:33:59 | 車両・気動車

鉄道コレクション第19弾の「ゆる車」になごむ(笑)


 先日三陸鉄道36形500番台を紹介した鉄道コレクション第19弾。
 シリーズ全体を通して新潟鐵工所の設計・製造した18M級車のラインナップです。
 第15弾の時と同様に形式が比較的新しい機種が多いので現代風のレイアウトにそのまま使えるというのが最大のメリットではあります。
 この「現代風」という所を端的に感じる部分がこれです。

 島原鉄道キハ2550。
 昭和以前のディーゼルカーでこういうイラストの付いた機種というのは殆ど見ませんね(笑)

 同じく若桜鉄道WT-3000.
 こちらもまた賑やかなサイドビューです。

 津軽鉄道21型
 一見、普通のデザインに見えますが

 何故に「走れメロス」・・・
 いや、由来は判るのですが車両にこういうネーミングをするセンスに驚いただけで(笑)
 といった具合に全体にゆるいラッピングの車両が多いのが今回のシリーズの特徴と思います。
 ある意味京阪の「けいおん!」電車に象徴される萌えキャラ系と双璧を成す現代の車両の象徴といえましょう。

 実際レイアウトにこういうのが走行すると何か少し和むような気もします。

「模型」と「オモチャ」の間に・レイアウト編

2014-04-06 18:33:02 | 思いつくままに・考察

「模型」と「オモチャ」の間に・レイアウト編

 先日来興に乗って書きなぐっている模型とオモチャの間のボーダーのはなし。

 今回はレイアウトの面から考えてみたいと思います。
DSCN7411.jpg
 運転を目的に自己完結したトラックプランで構成されているレイアウトの場合、どうしても線路配置が実際のそれとは大きく異なるのは避けられません。
 特にレイアウトの構成の基本とも言えるエンドレスはそれ自体「非現実的」の象徴みたいなものです。
2011-0122-012.jpg
 これがいやだったら体育館並みのスペースを使って実物どおりの駅間距離や駅の配置をなぞる形の模型化をするしかないのですが、そのコストや手間の非現実性に目をつぶったとしても「それが本当に楽しいか?」という点で大きな疑問が残ります。
 これまでに小レイアウトをいくつか作ってみて思ったのですが、レイアウトで運転する魅力のひとつに「限定された自己完結した世界の中で自在に列車を操る」感覚がある様な気がします。

 運転を愉しむ場合、オーナー兼運転士のユーザーが「自分の目に見える範囲内で列車を視認しながらコントロールできる」所に楽しさがある訳で、その意味ではこれも以前触れた「運転台のシミュレータ走行」とは異なる魅力があると感じます。
 ですがそうした特徴は「模型」と言うよりも多分に「オモチャ寄り」の要素が大きいとも言えます。
IMG_6888A.jpg
 ですが言うまでもなくレイアウトの最大の魅力はまさにその点にあるわけで、だからこそ世界的な趣味として通用し得る原動力になっているのは疑いを入れません。

 その一方レイアウトと言いますか「車両のいる風景を見て楽しむ事に特化したジオラマ又はセクション」と言う物もあります。
 こちらの場合、列車の周辺部分のごく限定された風景をモデル化する事が多く周囲の風景車両を愉しむための引き立て役に徹する事が多いと思います。
 その意味ではこちらの方がより「模型」らしいと言えば言えます。
SNShouo71IMG_2990.jpg
 実は私の作ったセクションでは先日来改修中の「機関区風セクション」がそうした性格を強く持っています。
 全部で7線の線路を並べただけの配置ですが、実際に運転に供しているのは一番奥の2線のみ。
 後の5線は単なる留置線で「機関車を配置して楽しむ」以上の用途に使っていないのです。

 何しろこれが置いてあるのは収納場所の都合が付かなかったために事もあろうに「玄関先の靴箱の上」だったりするのですから。
 これなどは純粋に飾り棚としての機能しかありません。
 ですが「だからつまらないか」と言うとそんな事もありません。
DSCN9518.jpg
 時間を掛けてシーナリィに手を加えて風景を充実させてゆく事で並べられた車両の魅力が引きたって行くのを見られるというのは実際とても楽しいものです。
(但し、自分の不器用さと腕の無さを差っ引く必要もありますが)

 いま挙げた例は端的に「運転用のレイアウト」と「ディスプレイ用のセクション」が分かれたものですが、実はそれとは別にその両方の要素を持った第3の存在と言うのがあります。
 それは運転会などで使われるモジュールです。
 これはこれでまた独特の魅力があります。
SNShouo71SNShouo71IMG_2277.jpg
 レイアウトの様な自己完結性こそありませんしセクションと捉えると無駄なスペースが異様に多い(これは実際にモジュールを作った方なら分かると思います)のですが見ようによってはレイアウトとセクションのそれぞれの良いとこ取り(一歩間違うと悪いとこ取りにもなってしまうのですが)ができるフォーマットと言えます。
 普通のディスプレイ用のセクションでは不可能に近い奥行きのあるパノラマ風景が再現できる事、運転会に使う関係でトラックプランに自己完結性が求められず、小レイアウト特有の玩具くささから解放される事は確かにメリットです。
 それでいて運転会や線路の一部を追加してエンドレス化させると普通のレイアウトにない「大レイアウト感」すら味わえます。
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 その意味では結構いい妥協案ではあると思います。

 とはいえ、上述のはなしを通して改めて思うのですが模型には模型の、オモチャにはオモチャのそれぞれ独特の魅力がある事です。
 そして前にも触れたように元々「模型」と「オモチャ」の両方の要素を持つ鉄道模型の場合、そのどちらの魅力も味わえるという点で他の模型やオモチャにない独特の地位を持っていると思います。
SNShoDSC00008.jpg
 だからこそ鉄道模型は面白いと思います。
 (結局強引にこの結論に来てしまいましたw)

鉄道コレクション第19弾から。三陸鉄道36形ー500番台

2014-04-06 18:32:11 | 車両・気動車

鉄道コレクション第19弾から。三陸鉄道36形ー500番台

 今日から消費税も8%に上がりほかにも色々と値上げが続いていますが、今回は増税直前の駆け込み入線車から。

 鉄道コレクション第19弾の三陸鉄道36形500番台(501)です。
 昨年来三陸鉄道ネタのリリースが続いていますが遂にこんなのまで出るとは(笑)
 1994年の強風による転落事故で廃車になった36形の代替機として1両だけ作られた変り種です。
 (あの事故をニュースで観た時にはびっくりしました。確か転落する車内でビデオカメラが回っていて一部始終がニュースで放映されていた記憶があります)

 JR九州のキハ125などと基本設計を共有しておりその意味では普通のデザインの気動車ですが個性的な面構えの36形の中にあると結構目立ちます

 「ふつうの36形(笑)」と並べてみると同じ塗装でありながら結構賑やかに見えますね。
 さて、今回の鉄コレ19弾はほぼ同形の車両のセットになっていますが他の車両については次の機会に。

バスコレの「106急行」

2014-04-06 18:31:11 | アクセサリー

バスコレの「106急行」

 今回はアクセサリ話ですがやや複雑な気分になる話でもあります。

 先日バスコレでリリースされた「岩手県北バス」の2台セット。
 ここのバスは私の幼少のころから修学旅行とか北部葛巻方面への足として結構馴染みのある会社です。
 これまでにもバスコレなどでNサイズの奴が出ると欠かさず買っているので今回も当然飛びついた訳ですが…

 セレガの「106急行」が入っているとは思いませんでした。

 「106急行」と言うのは地元の人間以外殆ど馴染みのない呼称ですが国鉄(今のJR)山田線に並行して走っている国道106号線の道路改修によるグレードアップに伴い昭和50年代頃に登場した急行バスの事です。
 手軽で速い上にどうかすると鉄道よりも車窓の見晴らしが良いところまであったりしたせいもあってかあっという間に盛岡~宮古間の山田線の客を奪い現在の「一日数本運行状態」を作ってしまった原因のひとつとなったバスでした。

 実際このモデルを見ていても、山田線の主力が未だにキハ110辺りが使われているのに比べて106急行の方は常にバリバリの新型車が導入されている辺り県北バスにとってもドル箱路線である事が伺い知れます。
 それにしてもこのモデルを出しているのが傘下にTOMIXという鉄道模型ブランドを持つトミーテックという皮肉。
 そう思うとやっぱり何か複雑な気分になるのも確かだったりします。

 とは言っても結局ホイホイ喜んで買っている私もいたりするのですが。
 世間の人気度では同時発売のJRバスの方の方がはるかに上だと思いますがそういう訳で私が買ったのはこちらです。