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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

モジュール更新計画28・バス停前の店舗

2009-09-04 14:36:07 | モジュール.1
 以前にもブログに書きましたが、今回のモジュール改修は既存のモジュールの半分のシーナリィを差し替える方式で勧めています。
 したがって残りの半分はこれまでのモジュールの風景を転用している訳ですが今回の工程はその二つの風景の接点に当る部分の改修になります。

 これは前回のモジュールの風景です。高架道路の下にバス停がありその奥に近郊型の風景を配していました。
 このバス停の奥の部分ですが今回の改修で近郊風景だったのをビル街に変更する関係で少し賑やかさを出したいと思いました。バス停の上が道路になる所までは同じですがこの下に店舗を配置した訳です。

 部材はTOMIXの高架橋脚と高架下の商店パーツ。何れも余り物です。
 本来ならばGMの同種パーツを使うところですが自分のレイアウトで既に使っていた事と運転会で一般の人の目に触れることを考えると少しカラフルな方が良さそうに見えたことからの選択です。
 但し、パーツそのままだと2軒単位でしか拡張できないので橋脚を切り継ぎ3軒分のスペースを捻出しています。


 以下は失敗談。
 切り継ぎの際に少し張り切りすぎてカッターでざっくりやってしまいました。しばらくぶりの平日休を半分ふいにした気分です。
 皆様もこうならないようにご用心を(苦笑)

趣味の原点を振り返る・17・いつかこんなのを2

2009-09-02 23:12:52 | 趣味の原点をふり返る
 今回も私がインパクトを感じたレイアウトの話です。

 海外のレイアウトで最初に個人的にインパクトを感じた作品はこの趣味を始めてすぐ位の時期にTMS誌上で出会ったヘルマンザイレ氏のHOレイアウトでした。
 これは76年の3月号と9月号で2回にわたって分載されたものでしたが、専用のレイアウトルームに半島型の大レイアウトが組まれ、その風景創生のスケールには圧倒された覚えがあります。

 特に影響を受けたのは9月号の「駅前広場」の記事でした。
 ここでは西独逸の地方都市の駅前広場とその周辺部をモデル化したものでしたが、限られたスペースを効率的に使い実にリアルな駅前風景を再現している所にインパクトを感じたものです。

 その記事の中で作者が語っていたのですが「駅前広場の規模はその都市の規模に比例するものであり、限られたスペースで都市のスケール感を再現する場合はほかの建物の面積を削っても駅前広場のスペースを削ってはならないというのが私の考えである」といった意味の一節がありました。

 この一言は私にとって都市型レイアウトを志向させる中で大切な一語でした。
 それまで各誌で目にしていたレイアウトではローカル風景中心と言う事もあるのですが一般に駅前広場が貧相な物が多く、レイアウトの視覚的なスケール感までも失っているケースが非常に多かっただけに一言一言が身に染みいる思いでした。
 これは同時に駅と鉄道施設偏重になりがちな日本のレイアウトに対してレイアウトでは本来「線路のある風景」の創生に不可欠な一般の建造物や地形の占めるウェイトが大きい事をも示していたといえます。
 これは決して作者の言葉だけではなく実際に製作されたレイアウトそのものもそのポリシーに基づいてきちんと風景を再現していた点でも素晴らしいものでした。

 この「駅前広場」のシーナリィは今でも私の理想のレイアウト像のひとつとなって焼き付けられています。

 この前後の時期のTMSでは同じく西独逸のロルフ・エルツマー氏の手になるレパ・バーンという大規模な駅を構築したレイアウトが話題の中心だったのですが、私の印象では線路ばかりで風景としては却って味気ない印象が強く私の志向とは少々ずれを感じたものです。
 やはり大規模な駅を造るからにはそれに見合う規模の町が再現されていないと面白くないと思えたものですし、その印象は今も変わっていません。

 先の「本邦鉄道」と併せて鉄道模型の趣味を始めた頃の1・2年の間に自分のレイアウトの志向を決定させる記事に集中して出会えたという事は私にとってもラッキーな事だったと思えます。