先日、フジフィルムが白黒フィルムの生産を終了するとの記事を目にしました。
私個人は撮る側としては銀塩カメラにはとんと縁がなかったのでそれほどの感慨はないのですが、それでも一つの時代の終わりを感じさせる出来事ではあります。
最近は画像処理ソフトのみならずデジカメ本体でもちょっとした画像の加工ができる様になり、昔に比べて加工の敷居が下がってきていますが、これまでなかなかそれを実感する機会がありませんでした。
先日入線させ、メインブログでは既に紹介している鉄コレの東武1700系、昭和20年代の電車らしいややレトロな風情は個人的に気に入っているところでもありますが、これを写真に撮っているうちに「ためしにモノトーンで撮ってみたら?」とか思いつきました。
普通の白黒とセピアカラーで撮りなおしてみると、いつもと同じカメラ、いつもと同じ撮り方なのに、これがなかなかいい雰囲気です。
私が生まれた頃はまだ白黒写真とカラー写真の比率が半々くらいで辛うじて「白黒写真が普通に撮られていた時代」を覚えているぎりぎりの世代ではないかと思います。
その目で見るとつい昨日撮った写真なのに「色が消えただけでそこはかとなく懐かしい」気分になったのには少なからず驚きました。セピアカラーになるとさすがに戦前の写真見たいで、写真というより「アート」の雰囲気に近い感じを受けるのですが普通の白黒の方には個人的には懐かしさを感じたりします。
前述の様に「白黒写真が当たり前だった頃」を知っているが故だったのかもしれません。
それにしてもこれは面白い経験でした。
これから他の車両とかを撮るときも白黒やセピアカラーをもっと積極的に使ってみようかなとか思ったりします(笑)