光山鉄道管理局・アーカイブス

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「Nゲージモデル撮影術」

2020-12-23 05:33:10 | 書籍
 先日、コロナ禍をついて久しぶりに街の大書店を覗く機会があり、普段買えないような本を何冊か買い込んできました。
 今回はその中の一冊。いわゆる「衝動買い」の本です。

 イカロス出版の「Nゲージモデル撮影術」

 隔月刊の「N」の毎号の表紙を飾るジオラマ写真の見事さはつとに知られるところですが、それらの撮影ノウハウを一冊にまとめた本です。
 (KATOのカタログ写真の項も面白そうですが)

 TMSやとれいんが掲載されている投稿者の作品を表紙にしているのに対し、表紙用に専用のジオラマを作るというのはベクトルとしては面白いし、何よりジオラマも車両も一部のランドマークを除いて「市販品を原則無改造で使っている」というのは特筆される点ではないかと思います。

 個人的に「万年入門誌」と思っている「N」ですが「テクニックとセンスがあれば市販品の組み合わせだけでここまでのものが実現できる」事を実際に実現させている点は入門誌にとっては理想系ではないかと思います(逆に作品発表がメインの先行誌にない特徴ともなっている点ではないかと)
 さて、本書を読み進めて私が感心したのがまさに「列車(製品)のお立ち台」に徹したジオラマ作り、及び「撮影用に特化したジオラマの構造」でした。
 運転用に自己完結しているレイアウトと異なり、撮影用なので視点はある程度固定され、構図の中に収まる被写体(この場合は列車)が魅力的に見えるような演出に重点を置いている点。

 これらはまさに私がレイアウト作りで意識している「黄金期のミニチュア特撮映画」のノウハウそのものなのです。
 (ですからベストアングルを外れると途端に貧相、チャチに見えてしまう弱点も併せ持ってはいる訳ですが)

 実際、本書に掲載されている撮影風景はサイズとスケール感を別にすれば特撮映画の撮影風景とうり二つなのに驚かされます。

 コロナ禍の折、こうした「列車のお立ち台」的な擬似ジオラマに凝り出している私にとってはなかなか楽しめる一冊でした。
 事によるとこれをきっかけに「鉄道模型写真専門のマニア(というか模型撮り鉄)」に陽が当たるかもしれませんw


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