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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
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13か月ぶりの模型工作・EC40の筈だったのに(汗)

2017-07-20 05:04:08 | 車両・電気機関車






 






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 この間の週末の事です。
 近場でプラモデルの展示会のイベントがあり少し覗いてくるつもりで出かけてきたのですが、事前の想像(つまり単なる作品展)と異なりプラモデルの工作教室あり、自前のモデルの即売会あり、塗料をはじめとするマテリアルの販売ありとスペースの割に盛り沢山な内容に刺激を受けました。

 スポーツなんかの観戦とはもちろん異なるのですが、展示されている作品を見ていると出来のいいのは勿論ですが、作品を通して作り手の熱意と拘りがストレートに伝わってくる感じがして、その熱気に当てられる思いがします。
 やはり好きで物を作るという事は、一種の強さと生命力が宿るものなのかもしれません。
 もちろんこれは鉄道模型でもいえる事ですが。

 当日は梅雨時とは到底思えない猛暑の真っただ中だったのですが、それに負けない元気をもらって帰ってきた感じがします。

 更に翌日、クラブのメンバーのLINEを覗いてみると前述の展示会の事もありましたが、他のメンバーも「某有名模型店に工具を買いにいったはなし」やら「新作のレイアウトの構想」とかが提示されたりとかしてこれまた熱気に当てられてしまいます。

 その日は猛暑だったのに加え、朝から草むしりやら子どもの学校の野球の応援やらで、午後になると相当にグダグダな状態(第一天気が前日に負けず劣らず蒸し暑い!)だったのですが、こういうのを見ていると自分も何かムラムラしてきます。

 そこで思い出すのが昨年夏以来工程がストップしっぱなし、今年の正月の「一年の計」にまで上げていながら丸々半年以上ほったらかしだった仕掛かりのモデルの事です。
 これだけ熱気に当てられたら、私とてやるしかない。
 もろに背中を押されまくった様な気分で再び取り掛かり始めました。

(科学教材社「模型とラジオ」83年7月号56Pより引用)
 その作品ですが30年前の「模型とラジオ」に製作法が掲載されていたEC40.
 昨年の8月頃に、実家の押し入れから持ち帰り車体パーツの切り出しまで持って行っていたものです。
 動力は昨年切り継ぎでスケールに近いところまで持って行っていたマイクロのED91タイプのC形動力ユニットを転用するものです。

 そこまでは良かったのですが、昨年後半にモデルにするはずだったEC40のワールド仕様の中古がひょんなことから手に入ってしまった事で中断。
 そのまま13か月(構想期間を含むw)来てしまっていたものです。

 という訳で構想も新たに(つまり路線変更)この動力を使った製作記をこれから徐々に上げたいと思います。
 なお、前後の事情もあって今日の工程は後回しにして昨年夏の頃にさかのぼって描きますので宜しくお願いします。

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 ここで内容をおさらいしておくと以前ED91をマイクロのフリー機関車2両を切り継いで作った時に出た動力の余りを利用し、車体については基本的に「模型とラジオ」の83年7月号の製作記事に準拠してやってみようというものです。

 蛇足ながらEC40は元々10000形として碓氷峠越え用に日本で初めて導入された電気機関車でした。当初はポールと第3軌条からの集電を行い(後にEC40と改番したときにパンタグラフに変更)通常の動力とは別にラック走行用のモータも積んでいたので小型機らしからぬ重量級だったのですが、昭和の初め頃に廃車~一部が京福電鉄に払い下げられ片側のボンネットの撤去とデッキの追加がされて

 記事によると材料にプラバンを利用。ポールは自作(!)ロッド類も真鍮板の切り出しというとても中高生相手の製作記事とは思えないものですが車体についてはごく常識的な範囲で作れそうに見えます。

 手持ちの1.2ミリ・0・5ミリ、0.3ミリ厚のプラバンを動員してある程度まで切り出してみました。
 物が物なだけに失敗しても予備にはそれほど不自由はしなさそうですし

 側板を切り出したところで試しに動力ユニットに重ねてみるとプロポーションはだいぶ好ましそうです。

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 ところがその直後に都内某所のジャンク屋でこれのワールド仕様が案外な安さで手に入ってしまいました。
 ワールドの製品だけに、プロポーションと細密感は文句なし。走行性こそ繊細ですがうちで製作中のモデルとははなっから勝負になりません。

 おかげでパーツは仕掛かり品として放置状態。
 これが半年以上続いた訳です。何しろその後も(工作というにはなんですが)GMの板キットやら、KATOの客車の切り継ぎやらはやっていましたから今回のEC40に関してはワールドのショックは大きかったとも言えます。

 しかし、昨年の暮れ頃から「それではないから作ったのか?作りたかったからやっていたのではなかったのか?」という思いも頭をもたげてきていました。
 正月のブログで「1年の計」を書いたのはそんな頃です。

 その時点ではEC40そのものではなく後に京福電鉄に払い下げられたテキ511のタイプで行く事にほぼ決まっていました。
 テキの場合片側のボンネットが撤去され、代わりにデッキが増設されていますがこの部分は動力ユニットにも手すりが付いているのでそのまま転用可能な点を利用するつもりでいました。
 ですがチェックしてみるとこれを実行した場合、手摺の形状が違い過ぎて現実的でない事が判明。結局こちらの手摺はカットする事になりました。

 結局、後端のデッキ部分は形状が似ていて改造がしやすそうだったのでKATOのED16用のASSYパーツを用意しました。
 カットする部分も多い物のこれならデッキ上部のモールドもありますしむしろ好都合です。
 あと必要なのはヘッドライトとテールライトくらいですがこれは後から銀河辺りのパーツを調達する方向です。

 と、そこまで来た時点でグランシップに持ち込むモジュールの改修作業が佳境に入りテキの工作はそのまま再び中断します。

 再開はグランシップの後二月も開いてしまいました。

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 EC40改め京福テキ511の工作の続きです。
 今回の工作が進捗しなかった理由のひとつが実車の資料の少なさ。

 手持ちの書籍では「譲渡車輛今昔」一冊しかなかった上に写真も2,3枚。
 勢いネットでの情報収集に頼る事になります。
 別に正確な図面がある訳ではありませんが検索してみるとそれでも結構な数の写真はヒットしました。

 ネットでの写真の量子に限界があるので大ざっぱなものですが、形状についてはある程度見当が付けられました。

 ただ、どうしてもカラー写真だけは見つかりませんでした。
 ですから実車がどういう色をしていたのかはほとんど未知数。元々性格のスケールモデルを目指していた訳ではないのである程度割り切りも必要かと思っています。

 前の製作時にどうしたものかと思っていたエアフィルターもGMのコルゲート板で代用する方向に決定。
 ドアの内張りと併せてパーツを切り出し接着しました。
 各パーツの接合は素材のプラバンが薄いので芋付けが効きにくいため1ミリ角のプラ棒を当てに使いました。

 出来のヘロヘロさは仕方ないとはいえ、強度だけは何とか確保できました。
 一応形の出来た車体を動力に載せてみると、そこそこテキ511ぽくは見えます(自画自賛)

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前にも書きましたが、この工作にかかって難儀した事の一つが「テキ511ってどんな色だったの?」という事でした。

手持ちの資料でもネット検索でも手に入ったのはいずれも白黒写真。
これで見る限りやや淡目の色ではないかという漠然としたものでした。

最近になって「レゴブロックで模型化」という作例で黒い車体の物を見つけたので、ならそれで行こうと考えなしにタミヤラッカーの黒で塗装しました。

結果は。
「色の黒いのは七難隠す」という諺そのままの出来になりました。

後は行きつけのショップで銀河モデルのヘッドライトとテールライトを追加。
デッキ側前面の外見上のアクセントになる梯子に至っては「信号機の余りパーツ」といういい加減さです。
どちらも蒸気機関車用ですが、他のパーツが二つ目だったりシールドビームだったりするのでこれ以外の選択肢はありませんでした。

プロトタイプのテキ511がEC40からの改造の時点で点検蓋の一部が埋められていたのでその点では楽といえば言えます。
デッキ側の前面もこれでもかというくらいに何もなかったのも幸いしています。

動力ユニットはもともと何も手を加えていなかったので走行性は元のまま。
スムーズではありませんが困るということもありません。

ただ、テキ511の外見上のアクセントであるロッドですが元の作例でも台車に固定されており、台車周りに大規模な改造を要する割にはあまり意味がなさそうだったので割愛しました。大体実車とはステップの位置も異なりますし。

 写真の状態ではやや腰高ですが、この後動力ユニットの側面を削って車体をはめ直し腰を落としています。


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 鉄道模型レイアウト、光山市とは作者の故郷や現住地、憧れの場所等のイメージごった煮に作り上げた架空の都市名であります。
 レイアウトも基本的には「光山市内のどこか」のモデル化としています。

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