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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

流線形のC53のはなし

2016-11-15 05:36:09 | 車両・蒸気機関車
 この間入手したレア物から
 今回は中村精密のC53。

 今年の初め頃に通常型を入線させたと書きましたがこちらは流線型仕様です。
 驚いた事に値段は先日の通常型とほぼ同じ。
 つまり先日紹介したC56よりもさらに安かったのです。

 流線型C53は以前紹介したC55以上にレア度が高い上に量産品で競合する機種がマイクロ位しかない事もあって奥では2万から3万以上で落札されるケースが多いモデルだった筈です。
  
 線路に載せて試走するとこちらもかなりスムーズな走りでした。
 恐らく前ユーザーはC56と同じ人なのでしょう。

 何故って「こちらのヘッドライトも点灯しています」

 このユーザー、当時としても高級モデルだったC56やC53を惜しげもなく手に掛けしかも見事に仕上げている所からして、単なるお金持ちのコレクターではなさそうです。
 事によると・・・ですが「ワールド工芸辺りのキットメイクで同形車を作ったから余った中村の奴を売りに出した」なんて事まで想像してしまいます。

 中古モデル、それも前ユーザーの手垢の付いたモデルを手にしていると時折そんなプロファイリングまがいの想像をやってしまうのは最近の私の悪い癖です。

 因みにこのC53、流線型のスカートがかなり深くかぶさっているせいかリレーラーなしのレールオンはなかなか難しいです。
 造形については21世紀の今でも十分に通用するクリーンさ。
 肉厚になりがちなプラ造形にない軽快感があります。
 
 別パーツの手すり類も非常に良いアクセントになっています。

 ただ、これで問題になるのが以前購入していたキングスホビーのC53のキットの使い道です。
 これはこれで作ってみたいのですが。

EF70のライバル対決(笑)

2016-11-15 05:17:06 | 車両・電気機関車
 先日入線のKATOのEF70。
 前回は50年近く前の初代モデルとの比較でしたが今回は競合モデルとの比較です。

 EF70は長い事KATOの製品しかなかった所に加えて最初のモデルが販売を終えてから30年近く間が開きました。交流のF級電機として一定の人気を持ってはいても板谷峠人気のEF71に比べて話題に上りにくい機種だったような気がします。
 その間隙を縫うような形でマイクロエースがEF70をリリースしたのは数年前の事です。
 しかも初期型と後期形の2種の同時リリースで。

 KATOの旧製品しか入手のしようがなかった時期に21世紀の造形水準でEF70が出たのですから当時のファンでこれに渇を癒された向きも多かったのではないでしょうか。

 私の場合は3年くらい前に中古ショップの開店セールでこれの出物を見つけて購入しましたが、当時手元にあったKATOの最終製品に比べてみるとディテーリングの進歩に結構驚かされた記憶があります。

 それから数年を経てKATOからもリニューアル品でEF70が出てきました。これはやはり並べて比べてみたいところです。

 但しマイクロの仕様は九州転属後の物でスノープラウがないなどの相違があります。

 2両を並べてみるとマイクロの方がやや色調が異なりやや明るめです。個人的には安っぽい感じがしますが、流石に21世紀になってから出たモデルだけに前面周りのディテーリングはKATOのそれに引けを取りません。前面スカートのステップなどは塗り分けされていて手間が掛かっている印象です。
 一方で洗面窓周り、特に中央の柱の細さと車体と窓のシャープさはKATOに軍配が上がります。
 但し、その差はそれほど大きいものではありません。

上がマイクロ、下がKATOのモデルですがディテーリング面での差が少ない事が分かります。
ただこの角度から見るとKATOの造形のシャープさが目を引きます。
(相対的にマイクロは造形のエッジが甘くぼてっとしていますがこれは比較対象があるから余計そう感じる面もあるかと)

 ですが一番違いを感じるのが屋根上。
 マイクロの方は昔の他社モデル同様に碍子と配線が一体のプラで表現されているのに対してKATOのは配線を別パーツ化して質感を上げているのが目を引きます。
 マイクロの交流機も他の機種ではKATOのEF70同様に配線を別パーツ化しているのですがこれは製造時期の差なのかもしれません。

 走行性も数年の間が空いているせいもあってKATOスムーズさが印象的。特に短距離ながら惰行がスムーズなのはKATOの美点です。

 予想通りと言うか全般的にこの2者の実力は接近している印象です。
 EF70のモデル比較はあと一回続きます(笑)

 余談ですがこの間TOMIXがC11をリリースと言うのに驚いたばかりですがあまり間を開けずにKATOもC11のリニューアル品を出すとの由。DD13に続き現役の新モデルでKATOとTOMIXがぶつかり合う驚くべき状況になりました。どっちを予約すればいいんだろう(悩)