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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

みにちゅあーとの「アパートC]

2021-06-05 05:54:21 | ストラクチャー
 久しぶりのみにちゅあーとの積みキットネタから

 今回紹介するのは「アパートC」です。

 みにちゅあーとでは以前アパートAと言うのをこのブログでも紹介していますが、あちらが昭和30年代のアパートという趣なのに対してこちらは21世紀のプレハブ風キュービックタイプのアパート。

 最近は街中や郊外で見かける新築アパートのほとんどがこう言うタイプのアパートです。

 組み立て自体は箱を作って外部階段を取り付けると言う単純さですが、その先が一筋縄ではいきません。

 ベランダ側の窓が全て掃き出し窓でそれが8世帯分ですから全面が窓ばかりに見える構造です。なので素組みの状態だと「全室空き家状態」に見えてしまうのが難点です。
 そこで手持ちのファーラー製ストラクチャーに付いてくる「カーテンを印刷したシート」から適当に切り出して貼り付けました。

 あとこの時代のアパートに欠かせないのが「エアコンの室外機」
 これは甲府モデルの室外機パーツを組み合わせたいと思っています。
 構造上、同じ室外機を決まった位置に装着する必要がありますが結構見栄えがします。
 あと欲しいのが物干し竿ですが、これはキットにも付属していないのでさてどうしたものか。

Nゲージスケールの「亀有公園前派出所」

2021-05-25 05:09:58 | ストラクチャー
 先日「こち亀」とテツドウモケイというネタを書いたばかりでしたが、それから間を空けずに関連アイテムを入手するとは思いませんでした。

 今はなき「こばる」さんの「葛飾区亀有公園前派出所」のNゲージスケールキットが近所の中古ショップに並んでいるのを見つけました。
 こばるといえば、こち亀の主要キャラクターをNゲージスケールフィギュア化・製品化していましたが、存在は知っていても舞台となる派出所の方は手が出ませんでした。

 まあ、無理からぬ話で当時は当レイアウトやモジュールにはすでにジオタウンやジオコレの派出所、それどころか警察署まで既に配置されていたのでこの上派出所を増やす事ができなかったからです(現状でも土地がないですが)

 ですが先日のブログ記事を書いた直後にこう言うキットにあたるとなると何か引き寄せられている感覚を感じたのも確かです。

 と言うわけで晴れて購入となりました。

 とりあえず休日蟄居の友となってもらう腹づもりですが、これまでのプラやペーパーキットに比べ手間がかかりそうな部分があります。

 それはクリアパーツ。
 普通のこの種の建物キットならば窓セルを貼るのが普通ですがこのキットの窓ガラスははめ込み式。
窓だけなら良かったのですがドアまでもクリアパーツ成形と思いませんでした。つまりこのまま素組みしてしまうと「ドアまで透明化」と言うことになります(笑)
 それを離れてもプラキットで塗装が必須となりそうなのでいつものペーパーキットより手間がかかりそうです。

橋上駅に思うこと

2021-05-19 05:42:37 | ストラクチャー

 今回はNゲージストラクチャーでふと思ったことから。
 最近は故郷やうちの近所でも駅舎の新築が続きピカピカの新築駅舎にお目にかかる機会が増えました。
 ここ10年くらいで4つか5つくらいが新築されましたか。

 そして新築された駅舎の殆ど、と言うか全てが地上駅舎から橋上駅舎に変わっています。
 昔だったら駅前広場にどんと本屋が鎮座しているものでしたが、今では駅前に見えるのは階段ユニットだけ。
 駅を跨ぐような迫力ものの駅舎(しかも3階建くらいの高さ)が駅前広場を睥睨していると言うのがここ最近の定番です。
 確かに駅前の再開発までを視野に入れれば駅舎を挟んで両側に出入口が作れるのは有利ですし、これまでさびれてきた「駅裏」に光が当たるであろうメリットは容易に想像できます。

 ですがこの橋上駅という奴、固定式のレイアウトの作例に登場するのが意外に少ない気がします。
 自分がレイアウトを作る立場になったら容易に想像できてしまうのですが、今あげた実物の橋上駅のメリットはスペースの制限のある固定式レイアウトでは逆にデメリットが目立つように感じられます。
ただでさえ駅前広場のスペースが十分で無い事が多い日本のレイアウトで、線路を挟んだ両側に広場が必要な橋上駅はまず立地条件で不利です(但しものは考えようで、シーナリィの設定次第では「丘陵の斜面に駅舎が組み込みやすくなる」「ビルに直結した駅舎が作りやすい」という面もあると思います)
 しかもホームの上に駅舎が被さる構造は線路のメンテナンスや車両の脱線時に面倒な要因となりますし。

 しかし一方で実際の市場ではKATO、TOMIXの2大メーカーが揃って橋上駅を製品化し、しかもモデルチェンジまでして現在でも売られています。
 更に中古モデルの市場を見ていると意外に橋上駅の出物が多いのも事実です。

 私自身過去に橋上駅を3軒購入しましたがそのいずれもが中古モデルでした。
ここから想像されることはこの橋上駅という奴は「お座敷運転でのアイテムとして普及、定着している側面が大きいのではないか」という事です。

 短時間での設営、撤収が当然のお座敷運転ならばデメリットは少ないでしょうし、むしろ「ロフト大平原」のアクセントとしてはかなりいいランドマークと思います。

 ですが実物の世界でも橋上駅が主流になってくれば今後、橋上駅を上手くシーナリィに取り入れた固定式レイアウトが増える事も十分に予想できそうですね。

みにちゅあーとの「民家D」

2021-05-12 05:03:06 | ストラクチャー

 今回はみにちゅあーとの住宅キットから
 民家Dを紹介します。

 壁面板目張りで玄関が引き戸という構造は、これまで製作してきた民家E/Fに比べると古めの民家という趣です。
 恐らく昭和30年代後半から40年代半ば頃に建てられた家を想定しているのでしょう。

 二階の真ん前にはこれまでの住宅キットのどれよりも大きな物干し台が鎮座していて外観上のアクセントになっています。
 普通の物干し台としても広いので、これを見ていると天体望遠鏡をセットしている住人とか置いてみたくなります(笑)

 おまけに玄関の両脇の吐き出し窓にはそれぞれ縁台が設置されているという親切さ。
 ここも盆栽化鉢植えでも置いてみたくさせてくれます。

 こういう生活感を与えるディテールアップをしたい気分にさせてくれるのはみにちゅあーとの人徳みたいなものかもしれません。

 このタイプの住宅もみにちゅあーと以外での製品化は少なく、住宅地のアクセントとして十分に機能してくれるアイテムではないかと思います。

みにちゅあーとの「民家E」

2021-04-13 05:31:39 | ストラクチャー
 のび太の家落成に端を発してみにちゅあーとの住宅系に手を伸ばしてしまっている今日この頃。

 今回は「民家E」を取り上げます。

建坪率に制限のある田舎とか郊外ではあまり見ませんが都市部や下町では敷地いっぱいに建てられた住宅がまるで寄り添うようにひと塊になっている風景というのはおなじみと思います。
 特に通勤路線の線路沿いではそうした家々が軒を連ね、一種壮観に見えることすらあるわけで(笑)

 前回紹介の「民家F」なんかもそれに該当する建物ですが、今回の「民家B」もそうした鰻の寝床系住宅の一つです。
 キットの説明書にある組み立て難易度は5つ星中の3。
 前回の「民家F」は4つでしたが、間取りの複雑さが幾分少ないこともあってみにちゅあーとに慣れた人なら2時間もあればできてしまうのではないかと思います(私は就寝前のひとときに集中して作ったので丸1週間かかっていますが)

 さて、出来上がった民家ですが写真を見てもお分かりのように「これ一軒だけ建っていても面白くもなんともない」存在です。壁面はまるでメリハリというものがなくただ窓がついているだけ。
 ですが前述のようにこの住宅は「違った形の住宅が何軒か並んでいる」シチュエーションで最大に威力を発揮します。
民家Fと隣り合わせ、アパートなんかを背景に配置するとこの民家は俄然輝きを増してきます(笑)

 おそらくお座敷運転の沿線に配置しても相当に印象が変わると思います。

 建物の集合体をモデルで再現しようとした時、一軒一軒が同じ様に自己主張が強いとただうるさいだけの風景になりがちです(ジオコレはもちろんですがジオタウンですら住宅に関してはその陥穽に陥っている感があります)
 今回の民家のように自己主張をしない普通の家が混じってこそ初めて街並みが引き立つと考えるのは私だけでしょうか。

 その意味では地味ながらもこのキットの存在意義は大きいと思います。
 贅沢を言えば改造しやすさに意を配るか同系のキットをもう一つか二つ出してくれればより有難いですが。

ジオコレ「昭和のビルB」の悲劇と再生・その2

2021-04-06 05:30:33 | ストラクチャー

 前回紹介した「欠品パーツだらけだったジオコレ昭和のビル2」
 廃ビル状態でレイアウト上に鎮座していたそれを少しでも見られる状態に持っていこうという試みです。

 という訳で数年目の改修工事をスタートさせました。
 どうせ改修するならオリジナルとは違うテイストを出したやりたくなるのが人情。さっそくジャンク箱を漁って使えそうなパーツをいくつかサルベージしました。

 主なものは

 津川洋行の手すりパーツ一式
 GMの中型駅や商業ビルから屋上の板と上屋、給水タンク類
 これまた40年間ジャンク状態だったフジミの「札幌時計台の着色済み屋根パーツ」

 もうメーカーも製造時期もバラバラなパーツの組み合わせです。

 各パーツはビルの形状やサイズに合わせて適当にカット。ベランダ手すりは昭和40年代中盤のマンションによく見られた形状に調整しました。

 このマンションの一階は店舗スペースという想定らしいので大きめのファザードを配置、これまた昭和のマンションによくある「屋上にでかでかと書かれたマンション名の看板」も追加します。


 全体のフォルムが変わった訳では無いのでリニューアルと言ってもそう大きく個性が変わった訳では無いのですが、それでも街並みの中に配置すると吊るしの市販状態に比べて違いは感じられる気がします。

 相変わらず「冷蔵庫の残り物ででっち上げたおかず一品」のノリが抜けませんが(汗)

ジオコレ「昭和のビルB」の悲劇と再生・その1

2021-04-03 05:09:09 | ストラクチャー
 まずこの写真をご覧ください。

 数年前にモジュールの改装に使うつもりで購入したジオコレの「昭和のビルB」のキットです。

 マンションタイプのビルとしてはなかなかいいデザイン(と言うか見るからに昭和のマンション臭い)と思います。

 さてジオコレのビル系のキットは中間階を継ぎ足すことでビルを高くできるというのが特徴です。
 実際、他のビルに関しては中間階継ぎ足しでジオタウン辺りに負けない存在感を出す事が出来ていました。

 このマンションにも同じことをするつもりで数年前にもう一個買い足して中間階の組み立てに入ったのですが、

 ここまで作った時に気づいた事実

 二個目のキットには「これ以外のパーツが入っていなかった」のです。
 マンションを作る上で欠かせないベランダの手すりやら通路やらが一切欠品。屋上のパーツもなくなっていたのでこの写真の様な「建設途中で放置されたような廃ビル」状態でストップしてしまいました。

 本来こういう場合なら買った店に持って行って交換、返品してもらうところなのですが積みプラ状態が長かったので購入から大分経ってしまっていたうえにレシートも紛失という踏んだり蹴ったり状態。

 やむなくレイアウトの片隅に配置したまま苦い思いと共に数年経過していたものです。

 ですがここ1年ほどのコロナ禍に伴う積みキットの消化を重ねていくうちに、このマンションも手持ちパーツを追加してリペア兼リニューアルしてやろうかという気分になってきました。もう建物関係の積みキットも大概消化されましたし、この種のジャンクに手を加えて見た目の変化を付けてみようかと。

 という訳で数年目の改修工事をスタートさせた次第です。
 実際の工程については次回以降に。

みにちゅあーとの「民家F」

2021-03-27 05:11:17 | ストラクチャー

 先日紹介の「のび太の家」の制作のついでに積みキット状態の他の住宅キットにも手をつけました。

 やはりあのキットは単体でポツンとあっても様になりません。他の住宅の中に混ぜ込んでこそ存在感を発揮しうる性質のものだと思います。
 つまり「その他大勢」の存在があってこそ主役も引き立ってくるだろうという一種の舞台効果の考え方でもあります。

 そしてそれはレイアウトの「線路際のリアリティ」の構築と走る列車との相乗効果においても同様と思えるのです。

 前置きが長くなりましたが、そういう訳で今回は「民家F」です。

 このキットの工作難易度は星5つ中の星4つ。
 確かにのび太の家に負けないくらいに間取りが複雑そうです。
 しかもこの民家は、下町なんかにある様な「敷地一杯に建てられたタイトな住宅」といったノリの建物です。

 完成写真を見ているだけで、何だか家が建てられた時の事情まで透けて見えそうなリアリティを感じさせる住宅と言えます(笑)

 間取りが複雑なだけに組み立ても一筋縄ではいきませんでした。
 特に玄関側のベランダ周りの張り出し屋根の工作では歪みが出やすく仕上がりに相当影響してしまった感じがします。

 以前のキットに対する改善点のひとつが「窓セルを貼り付けるためのガイド」がモールドされた事。
 構造の複雑さから「カットした窓セルが大きすぎて他のパーツの合いが悪くなってしまう」トラブルの予防になると同時に「パーツのどちらが表でどちらが裏か」が分かりやすくなりました。
 実際過去の製作で「表裏を間違えて組み立ててしまった」トラブルは案外多かったですから有難い改善点です。

 出来上がった民家を他の住宅に混ぜ込むと結構存在感のある住宅街がベース上に現出したのには感動させられます(笑)

 この他にも民家やアパートの積みキットや新規購入品はあるのでそれらについても追々紹介すると思います。

 因みにこれまで製作した積みキットですが仕切りが多く、整理がしやすい事から「贈答品用の缶ビールの空き箱」に保存して適宜取り出して使っています(笑)

ファーラーの邸宅・或いは「スネ夫の家(笑)」

2021-03-20 05:18:21 | ストラクチャー
 積みプラキットストラクチャーネタから。
 今回はファーラーの「邸宅」或いは別荘?をば。

 実はこのキットは昨年の春先、今回のコロナ禍の初めの時期「自宅蟄居が長引きそうだ」という気がして行きつけのショップで買っていたものです。建物のキットは車両に比べると平時の消化率が低い事が多いですから、今回の様な機会でもなかったらなかなか作らなかったでしょうね。

 日本でもこの手の垢抜けた住宅を見る様になったのは1970年代半ば頃以降でしょうか。
 見るからに天井が高そうなデザインですが、最近の住宅の広告でも天井の高さを宣伝するものが増えていますし(或いは吹き抜け構造)今時の風景の中でも違和感はないと思います。

 なので今回は素組み。塗装も変えていません。
 一見モノフォルムのおにぎり状の塊の様に見える住宅ですが、サイドの大窓がバルコニー風に造形されているので意外にメリハリがあります。

 先日製作の「のび太の家」の流れからすればこちらは差し詰め「スネ夫の家」といったところでしょうか。

 ですがこれを「和風の住宅街」に紛れ込ませる上での問題点は

 これです。いくら何でも「プールが二つ(それも飛び込み台付き)ある様な家」というのは滅多に見るものではありませんw
 トドメにビーチパラソルとチェア、ブランコまでついて来た日にゃどこから見ても成金丸出しに見えてしまいますね(まだ付けていませんが笑)

 幸いこの部分は別体のベースになっているのでこれがなくても邸宅は成立します(笑)。個人的にですがプールの一角は「ビルの屋上」に使って見たい気がします。こちらの方がより成金ぽい上にレイアウトでは目立ちますから。

みにちゅあーとの「のび太の家」と屋上遊園地のはなし

2021-03-06 05:10:16 | ストラクチャー
 先日から続けてきたみにちゅあーとの「のび太の家」ネタの続きです。

 せっかく完成した「野比さんの家」ですが素建ちでポンと置いている限りは(余程のドラえもんマニアでもない限りは)「ただの家」でしかありません。

 これではせっかくキットを買って作っても(私の様な「どこにでもある家」に魅力を感じる変人を別として)ドラえもんらしい訴求力を欠いてしまいます

 そのせいか、このキットにはおまけとしてドラえもん始め、主要なキャラクターのペーパーフィギュアが付属しています。

 これもパーツの貼り合わせで形を作る構成です。
 出来上がったフィギュアはキャラクターをかなり的確に表現していますが、Nゲージに使うにはオーバースケールでそのままでは使えません。
(と言いますか、このキット自体が鉄道模型のレイアウトに使う様な用途をあまり想定していない気もしますが)

 なので本来ならこれらのフィギュアは使い道がない・・・はずなのですが当レイアウトならではの用途が見つかりました。

 私鉄ターミナル駅のモジュールにある「デパートの屋上遊園地」または「駅ビル屋上のステージ」のディスプレイです。
 どちらも「ドラえもんのキャラクターが看板で存在してもおかしくないロケーション」ですし、フィギュアの大きさもそういう用途ならばぎりぎりリアリティを保てるサイズです。
 看板状に構成するか立ち人形形式にするかが考えどころですが、いずれにしても今回のキットについては無駄を出さずにしゃぶり尽くすことができます(笑)

 組みあがったキャラクターたちを以前紹介した甲府モデルの「屋上手すり」に貼り付け。
 どちらもペーパー素材なのでクラフトボンドで簡単に付きます。

 これを屋上遊園地の壁面に貼り付けるだけという、工作にも何もなっていないプロセスですが、屋上遊園地特有の「おもちゃ箱をひっくり返したような凝縮感」には一役買ってくれたと思います。

 それにしても、キャラクターモデルとして捉えるなら、これのない「のび太の家」は本当に「どこにでもある普通の家」でしかないですね(笑)

バックマンの「消防署」

2021-03-03 05:05:41 | ストラクチャー
 トミーナインスケールでも売られていたバックマンのNゲージストラクチャーから。
 今回紹介するのは「消防署」です。

 これまでこの建物についてはカタログや工作ガイドブックなどで写真だけは見ていたのですが、当時日本形の駅舎ですら製品化されていないのに、彼の地では一般住宅はおろか消防署まで製品化されているのかと感心させられた覚えがあります。

 今回改めて実物を見せて頂いたのですが、他の建物に比べて割と大振りなサイズで街並みのランドマークになりそうな雰囲気を持ちます。
 跳ね上げ式のシャッターは最近でこそ日本の消防署でも見かける事がありますが当時は違和感を感じた物でした。バックマンの常で「車庫内の消防車」も最初から固定されています。基本的にはアクセサリとして別売りされていた「トラックセット」と同じようなデザインの消防車ですがVWタイプⅡの救急車はこの建物用のオリジナルです。

 真っ白な壁と真っ赤なシャッターは和風のレイアウトには違和感がありますが色差しや塗り替えでそこそこ和風の通経に落とし込むのは可能に見えました
 まあ、今更そんな事をする必要もないでしょうが。

 日本メーカーのストラクチャーでの消防署の製品化はかなり遅く、80年代にはGMの近代形詰所をベースに消防署を作る記事が当時のTMS(プレイモデル)に掲載された事があります。確か作例ではVikingのマギルス消防車が使われていましたが実車でもマギルスを使っていた日本の消防署はあちこちにありました。

 21世紀になりジオコレでようやく消防署が製品化され、同時期のトラックコレクションで待望の「日本形消防車」も登場しました。が、一旦出てしまうと後は早く、近代形の消防署もリリースされ、Nスケールの消防車も事実上よりどりみどりになりました。

 とは言うものの、消防署の建物だけで数ページが割かれているファーラー辺りとの差は大きいですが。

みにちゅあーとの「のび太の家」その3

2021-02-27 05:03:24 | ストラクチャー
 先日から続けてきたみにちゅあーとの「のび太の家」ネタの続きです。



 建物の形が出来上がり、ブロック塀を巡らせるとこのキットも俄然「昭和の住宅」の趣があります。
 ですがこれだけだと何か潤いが足りない。

 まるで「お引越し直後の建売住宅」という感じで潤いに欠けます。
 これだけの敷地があるなら植木のひとつ、花壇のひとつ(あと雑草もそれなりに)無いといけません。
 実はこのキットにはペーパークラフト製の庭木が2,3本、それに付随するフォーリッジもいくつか付いてきています。
 (因みに同じみにちゅあーとの住宅キットにも庭木のあるものがありますが何故かフォーリッジはついてきません)

 幹や枝を構成するパーツはまさに「ペーパークラフトの樹木」という趣。
 学習雑誌の付録に付いてくる「クリスマスツリーの付録」みたいで一瞬「リアリティに欠けるな」と思わせてしまうものがありました。
 これだったら手持ちの樹木キットから何本か都合しようかとか思いつつも一応フォーリッジを接着。

 ところがこれだけの事で一転、樹木らしい樹木が出現したのには驚きました。
 プラ製の樹木キットでもこれ位の見た目にはなる事を考えると案外リーズナブルかもしれません。
 恐らく幹がペーパー製ゆえに木工ボンドの食いつきがよくプラ製の幹のキット(特にジオコレの「ザ・樹木」なんか)によくある「貼り付けるたびにフォーリッジがぽろぽろ落ちる」事が少なかったことも影響しているような気がします。

 いずれにしても嬉しい誤算だったことには変わりありません。

 庭先の「布団を干した物干しざお」と併せてようやく「人の住んでいる家」っぽくなってくれました。

 さて、ここまで作ったところで当然誰もが感じる疑問。
 「これだけだったら『のび太の家』を名乗る必然性が薄いのでは?」

 これについては次回以降にでも触れたいと思います(笑)

みにちゅあーとの「のび太の家」その2

2021-02-21 05:50:04 | ストラクチャー
 先日紹介したみにちゅあーとの「のび太の家」
 正月明けくらいに取り掛かって就寝前のひと時を使って十日くらいでどうにか形になりつつあります。

 前にも書いた様にこのキットの魅力は「昭和40年代のモルタル住宅のベンチマーク」とでもいうべき「普通の家」のモデル化にあります。
 Nゲージストラクチャーの家屋モデルでこれに肉薄するというとTOMIXの近郊住宅くらいしか思いつきません。

 間取りの複雑さ(と言っても普通に見かける住宅は大体こんな物ですが)は以前製作した「サツキとメイの家」に匹敵。単に家本体を組み立てるだけでもGMやジオコレの様に「箱に屋根を付けてハイおしまい」なんてレベルではありません。
 が、形状が複雑なだけに作りでのある、楽しめるキットであることも確かです。アニメやマンガの舞台という事もあり、間取りや構造の設定がしっかりしているからこそなのでしょう。

 また、このキットは庭先のパーツにもかなり意を用いているのも特徴です。
エアコンの室外機とかは後付けパーツでも見かけますが「庭の隅っこに物置がある」のは製品としてのストラクチャーではモデル化の盲点ではなかったかと思います。物干し台なんかはここだけ別売りパーツで出して欲しいくらいです(もちろん洗濯物や布団もw)
 ・・・とか書いていたらみにちゅあーとのアクセサリシリーズで物干し台や物置、洗濯機までもが別売りされていました。これは大いに助かりますね。

 敷地周囲を囲むブロック塀は昭和40年代を象徴するパーツのひとつ。

 実は昭和53年の宮城県沖地震で倒壊したブロック塀の下敷きで多くの犠牲者が出て以来、こういう単純な形状のブロック塀は急速に影を潜めており、GMのブロック塀の様に裏側につっかえを大量に付けるか塀の中に鉄筋を入れる構造になっています。それ以降の住宅でもブロック塀よりもフェンスかアルミ柵を使うケースが主流となっているので野比さんの家は昭和40年代に建てられた戸建てであることが推定されます(ドラえもんの連載開始は昭和44年頃、現行のアニメの放映開始は昭和54年)

 前述した様に寝る前のひと時を使って少しづつ組み立てているのですが、寝る前のレクリエーションとして充実感のあるひと時を楽しませてもらっています(プラキットと違って接着剤や塗料のシンナーの心配もないですし)

みにちゅあーとの「のび太の家」

2021-02-13 05:56:06 | ストラクチャー
 今年最初に製作したみにちゅあーとネタから

 みにちゅあーとのアニメ関連シリーズというと「トトロ」や「魔女の宅急便」などに代表される一連のジブリ作品が有名ですが、そのほか「ムーミンの家」なんてのもNスケールで製品化しています。
 (でもムーミン谷には鉄道は通っていないはずなのでレイアウトに組み込むには無理がありますが注)

 私も「サツキとメイの家」とか「グーチョキパン店」なんかを作っていますが基本的にレイアウトの仮想風景に落とし込むことを前提にしているのであまり突拍子のないものには手を出さない事にはしています。

 ですが、昨年暮れに見つけたアイテムには(作品とは別の意味で)大いに心を動かされました。
 それがドラえもんの「のび太の家」です。

 私自身はドラえもんは連載当初からの付き合い(歳がバレる笑)ですが、その舞台の家自体に思い入れがあったわけではありません。
 ですがHPで見た完成写真を見ると、そこにあったのは「昭和40年代のモルタル二階建て住宅のベンチマーク」みたいな「普通の家」のモデルでした。
 これが大いに私の琴線を刺激したわけです。

 写真を見るとおわかりの様に、この家の間取りと形状は鉄道模型のストラクチャーと比較してもかなり複雑です。階段部を本屋から出っ張らせたり二階屋とはいえ2階はのび太の部屋しかありそうにない狭さだったりします。

 ですが昭和40年代当時は普通の下町(都会、地方を問わず)で「二階建ての家」と言うのは外見の意匠の違いを別にすればこういう家が一般的でした。
(あるいは私の故郷がそうだったように「郊外の団地の規格化された住宅の建て増しで「一部屋だけの二階部」がちょこんと乗っかった形状の家とかも含みます)
そうした家は街中をぶらつけば今でも一軒や二軒、あるいはそれ以上目にすることが出来るはずです。

 こうした「普通の家」は貨物列車における「黒い有蓋車」とか道路上における「スーパーカブやサニーのトラック」みたいに街中で実物を見てもそのまま見流されてしまうものですが、いざ模型として出てくるととても愛おしさを感じさせるものだと思います。

 ドラえもんはともかくとしてもこの「普通の家」に惹かれた私が、乏しかった年末調整の戻しを使って通販サイトをクリックしたのは無理からぬ話とご理解いただきたいと思います(大汗)

 実際の製作については次回以降に。

みにちゅあーとの駅舎・その2

2021-02-10 05:53:02 | ストラクチャー
 前回もみにちゅあーとの駅舎のはなしをしましたが、今回紹介するのはそれとは別なタイプの駅舎です。

 実はこちらの駅舎は10年ほど前に初めて作ったみにちゅあーとのキットでもあります。
 前回紹介の木造板目張りとは異なりモルタル造りでややモダンな雰囲気を持つタイプです。
 実はみにちゅあーとのキットをいくつか入手した時に試作兼腕試しの積りで製作した物でした。製作自体はこれまで紹介したキットと変わるところはなかったのですがそれまでのGMやジオコレに比べると何となく億劫な気がして以後政策をする事がないまま昨年のTamTam岐阜店を作るまで長い空白を作ってしまっていた物です。

 この駅舎自体は自宅のレイアウトで竹取坂の旧駅舎(橋上駅の新駅舎が完成後は駅前広場の観光センター)としてしばらく使われていましたが、今回のある目論見をきっかけに久しぶりに引っ張り出して見たところでは10何近く経過している割には劣化ややれも少なく今でも使えそうです。

 サイズも前回の駅舎Dとほぼ同じですし、都会風の風景にはむしろこちらの方が似合うのではないかと。
ですので今回の目論見にはこちらの方の駅舎を使ってみようかと思います。