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光山鉄道管理局・アーカイブス

鉄道模型・レイアウトについて工作・増備・思うことなどをば。
こちらはメインブログのアーカイブとなります。

みにちゅあーとの「駅舎」

2021-02-07 05:10:40 | ストラクチャー
 みにちゅあーとの積みキット消化ネタから

 みにちゅあーとでも他のメーカー同様、駅本屋のキットが複数存在しますがこじんまりとはしているものの、KATOとも TOMIXともジオコレとも違う雰囲気の駅舎になっています。
 Nゲージストラクチャーの駅舎はKATO、TOMIXをはじめGM、エーダイ、ジオコレから複数のバリエーションがチョイスできる様になり自分好みの駅舎を選べるようになりつつありますが、それでも「人(或いはレンタルレイアウトで見かける様な)とは違った駅舎が欲しい」というニーズに対してはデザインが画一的になりがちです。
 
 まあ、どこのメーカーもそのポリシーが「どこにでもありそうな駅舎」を目指していますからサイズが違うだけの似たような駅舎になってしまうのも当然と言えば当然です。

 そんななかにあってみにちゅあーとの駅舎は他社にはない個性あるデザイン(それでいて風景に出しゃばらない控えめさも併せ持ちます)の駅舎を複数リリース(生産終了した物も結構ありますが)しておりそうしたニーズを巧みに拾い上げている感があります。

 今回作ったのは木造板張りの「駅D」ですが、現在は販売していないバージョンのようです。
 みにちゅあーとの中では割合地味な外見なのが祟ったかもしれません。

 木造の一部二階構造の本屋はローカル私鉄(というか田舎私鉄)の本社併設形といった趣で駅前に1、2軒程度の店しか無いような田舎が似合うイメージです。

 組み立て自体は特に難しいところもなく2、3時間くらいで形になりました。
 さて、なぜこのタイミングで駅舎のモデルを作ったかというと先日ふと思い付いたある事に使ってみようかという目論見によります。

 それが何かについては次の機会にでも

「フォルマーのアパート」を作ってみる その2

2021-02-03 05:59:51 | ストラクチャー

 前回紹介した「フォルマーのアパート」のキット工作ネタの続きです。
 前に書いたようにこのキットをそのまま作ってしまうと「日本の建物では見ない様な真っ白、または真っ赤な窓枠と白すぎる壁面色の違和感」ゆえに他に和風建造物に混ぜ込むとそこだけ浮き上がってしまう難点があります。

 そこでまずカラーリングを少し地味にリペイントし、看板類を適当に差し替えることで違和感の軽減に努める方向で臨みました。
 前日から壁面を眩しい白から横須賀線アイボリーに、真っ白だった窓枠をアルミシルバー、真っ赤だった手すりや一部の壁面にはタンを塗装して彩度を落としておきました。
 組み立て自体はプラキットとしては特に変わった所もありません。説明書はイラストのみで英語やドイツ語が分からなくてもどうにかできるのが美点です。

 看板類は手持ちのストラクチャー用の物や広告の切り抜きで対処。ただ、建物の外観に合わせるなら流石に一階にすし屋や蕎麦屋を入れるのも何でしたので、それなりに洒落っ気のあるものを選びました。でもそういう店って大概看板も横文字表記なんですよね(汗)

 さて、大仰なことを書きましたが、出来上がったアパートはデザインがアバンギャルドなのは仕方ないとして、それでもみにちゅあーとやジオコレの街並みにどうにか組み込めるレベルにはなったと思います。あとは看板やアクセサリでも和風にすることは可能でしょう。

 こうして思ったのですが、ちょっとした一手間で外国丸出しの建物でも和風テイストに近づける事は難しくないのに何故今までこれが実行されなかったのかと言うことです。
 してみると昔は風景創生という点で日本のレイアウトはまだまだ全体のマッチングには無頓着なところが多かったのかもしれません(すべての建造物をフルスクラッチする豪の者を除いて、ですが)

積みプラの「フォルマーのアパート」を作ってみる。

2021-01-30 05:57:37 | ストラクチャー

 昨年春からこのかた、みにちゅあーとを中心にペーパーキットの積みキット消化が続いてきましたが、そろそろプラの積みキットの消化にかかれそうな時期に入っています。

 これはどういう事かと言うと、秋が来るまではなんだかんだ言って外が暑いので接着剤やシンナーを使うプラキットの製作が思うに任せなかったのです。
 (室内でやっていても換気をしようと思うと外から熱風が入り込みますし)
 特に塗装なんかはそうで夏場は暑くてもいつ夕立が来るかわからないので思い切ったことができません。しかもこちらは無類の汗っかきときています。

 そんな訳でこれからしばらくはプラキット作りには良い季節にはなりそうです。

 さて積みキットの消化の第一弾は15年くらい前に買っていたフォルマーのアパート。
 このキットは70年代から鉄道模型のストラクチャーの定番だった製品でこれが置かれた日本のNゲージレイアウトというのには結構お目にかかります(あるいはカタログに載るデモ用レイアウトでも)

 4階建てで大きすぎず小さすぎないサイズ。しかもそこそこ近代的なデザインなので日本風の風景に落とし込みやすいと思われていたモデルでした。
 ですが、実際にそれらが配置された作例を見るとどれもこれもパッとしません。

 その理由として大抵の作例で「無塗装のキットの素組みを無造作に配置していた」からではないかと思えます。
 ファーラーにしろフォルマー、キブリにしろあちらのストラクチャーキットはガンプラさながらに「色成形のパーツの組み合わせでカラフルな建物を作る」ことができます。ですがそれらは原則欧州の街並みを想定しているので、これをそのまま和風のレイアウトに入れると彩度が強すぎて色彩公害さながらに周囲の風景から浮いてしまうのです。

 特に真っ白、または真っ赤な窓枠、目がチカチカするくらいに白すぎる白の壁面色は違和感を感じてしまうところです。
 なので今回のキットメイクは建物自体は素組みですが塗装や軽加工によって和風レイアウトに落とし込める状態に持ってゆくことを狙いました。

 実際の工程については次の機会に。

バックマンの「木造の小住宅」

2021-01-27 05:47:42 | ストラクチャー
 かつてトミーのナインスケールでも買えたバックマンのストラクチャーネタから
 今回紹介するのは「木造の小住宅」です

 バックマンの住宅の中では最も小さいサイズでGMあたりの家に混ぜ込んでも大きさ的には違和感は少ないと思います。
 ですがテラスが家の前面を覆う構造は流石にアメリカンな印象を強めていますが、最近ではあえてこういう感じの家を建てる向きもありそうですから意外と今の日本風のレイアウトにこっそり紛れ込ませても意外といけるかも知れません。

 テラスの他に煙突と鎧戸付きの昇降窓がいかにもアメリカの住宅という雰囲気を醸し出します。こじんまりとした控えめな家という趣ですがそれだけになんとなく「こういう家に住んでみたい」と思わせるものがあります。

 今回のストラクチャーですが元の持ち主さんからの好意で昨年暮れに頂いたものです。
 クリスマスのひとり運転会の折に線路際に配置してみたのですが、これだけでも結構いい雰囲気が出るものですね。

みにちゅあーとの「農家」

2021-01-19 05:46:26 | ストラクチャー

 今年最初のみにちゅあーとの積みキット消化ネタから
 今回紹介するのは「農家C」

購入理由は当時のTOMIXの藁葺農家やジオコレの農家に比べてサイズが小さい上に割合ナチュラルな瓦屋根の造りだったからでして慎ましやかですがどんな風景にも対応できるフレキシビリティが魅力でした。
 案外郊外の新興住宅地に隣接して建っていても違和感は少ないのではないでしょうか。

 屋根が二重の瓦屋根になっているのが特徴でメリハリのある外見ですが間取りはTOMIXのわらぶき農家とほぼ同じ様です。

 組み立ての方は他の店舗類に比べると屋根部分が複雑なのを除けば難しいところはありません。私の腕に起因する出来の雑さを別にすれば大体2、3時間もあれば完成に持っていけると思います。

 今でも地方に行けばこういう農家はまだ残っていると思います。キット自体が高価なので複数を切り継ぐ様な用途は躊躇させられるものがありますが素組みと異なるバラエティを持たせる事は可能と思います。
 (素組みでも結構存在感のある家ですが)

パーミルの自動車修理工場・その2

2021-01-07 05:45:39 | ストラクチャー


 先日形が出来上がった模型工房パーミルの「自動車修理工場」
 内部のジャッキをはじめ工場内の装備にも意を配ったキットですが、素組みのままだと物足りないのも確かです。

 ここは自動車修理工場らしくアクセサリを組み入れたくなります。
と、言うわけで適当なミニカーを配置。特にジャッキアップされた車の存在感は抜群です。
 ミニカー自体はNサイズのミニカーとしては一番パッとしない外見のKATOの MS80クラウンなのですが、それが実に生き生きと見えるのです(ですからカーコレなんかだと更に生き生きするであろうことは必定w)

 人形はこれまたNスケールフィギュアで一番売れ残り率の高いジオコレの「工場の人々」から数体を配置。これがまた「本来居るべき場所を得た」がゆえに実に生き生きして見えました。

 そしてわたし的にアクセントとして取り入れたかったのが「工場の外でくつろいでいる犬か猫」
実を言うと近所の自動車修理工場の周りでは何故か野良猫か野良犬がうろついている事が多いのです。なので先日の帰省で入手していたファーラーの「犬・猫」から一匹。

 これらの相乗効果で自動車修理工場は「生きている風景としての佇まい」を如何なく発揮し出したのには驚きました。
なお、キット付属の看板はそれっぽいオリジナルメーカーの物でしたが個人的な趣味で一部差し換えています。

 このキットは建物だけ配置しても面白くないのですが、それだけにアクセサリを組み合わせてミニシーンを作りたくさせる魔力を持っていると思います。

 こういう良い意味での「物足りなさ」を持っていると言う点で本作はレイアウト用品として実に理想的なアイテムであり、これに「工場背後の線路を通過する列車」が加わる事で「シーナリィのあるレイアウトの魅力とはこう言う事か」と納得させてくれる説得力を持ち得ていると思いました。

模型工房パーミルの「自動車修理工場」

2021-01-04 05:32:50 | ストラクチャー
 休日蟄居の友としてのペーパーキットのストラクチャー作りはこの9ヶ月ほどの間にすっかり私的に定着してしまったのですが、ある意味行く所まで行った感があるのが今回のストラクチャーです。

 物は以前バックマンの自動車修理工場を紹介した折にレサレサさんから存在を教えて頂いた模型工房パーミルの「自動車修理工場」

 実はバックマンのそれを見せてもらってその雰囲気の良さについ欲しくなってしまったのですが、パーミルのそれもHPの写真を見た時に「コレは欲しい!」とつい衝動買いを(恥)

 本線、支線を問わず鉄道路線というのは大概国道と並行している事が多い物ですが、そういう道路で見かける建物の御三家(と私が勝手に思っている)としてガソリンスタンド、ドライブインと並ぶのが自動車修理工場です。
 これらは「住宅街だろうと田んぼの真ん中にポツンとあるようなロケーションでも風景の中で存在感を見せる」存在ですが、それでも車窓の風景の中ではあっさり見流されがちな物です。ですがレイアウトやジオラマなんかでそれらが組み込まれると意外なほどに風景のリアリティを向上させる魔法の様なアイテムと思います。

 それもいいかげんな小屋の集合体だったら興醒めになりかねないところ、パーミルの自動車修理工場は気合の入った作りで作る前からワクワクさせてくれました。
 「ただの町工場のキットなのに」(笑)

 さて、衝動買いの末に手にしたキットですがパーツの構成を見るとみにちゅあーとのそれに比べてかなりバージョンアップ感の強い物でした。
 材料自体が色紙で構成されているみにちゅあーとに対してパーミルのそれは白い厚紙に塗料を吹いた「彩色済み」である事が最大の特徴です。この為素材色の色紙パーツでは困難な「銀色のアルミサッシ」が表現できますし、そのほかのパーツもより自然な感じの壁面になっています。
 加えて屋根板がきちんと立体造形されているのも高得点。

 工法自体はみにちゅあーとやプラムのそれとほぼ同じですがレーザーカットの抜けも良く、厚紙の強度も高そうなので鉄骨組みのストラクチャーが安心して組めるのも有り難いポイントでした。

 建物本体はこの通りなのですが、このキットの真骨頂のひとつがジャッキをはじめとする工場内のアイテムもペーパーの貼り合わせできちんと表現しているところ。
 しかもペーパーでは形状に難がありそうなタイヤ類などをプラの別パーツで用意しているのも親切です(但しそれらは別個に塗装が必要)

 前にファーラーなどの自動車修理工場について書いたときに「室内のパーツの充実度」に関心したのですが今回のパーミルも負けていません。

 と言うか、ここまで作らせてくれるなら「人形やミニカーをぜひ組み込みたい!」と思わせてくれる人徳があります。
 私もジオコレの「工場の人々」とカーコレのミニカーを買いに行きたくなりました(爆笑)

 これらが追加されたら相当に生き生きしたミニシーンになるでしょう。

みにちゅあーとの「タクシー営業所」

2020-12-29 05:03:13 | ストラクチャー
 みにちゅあーとの積みキット消化ネタから
今回は「タクシー営業所」です。

 間口の部分はひたすら地味な外見ですが自作の看板や表記を加えてオリジナリティを出せば結構生き生きしそうな素性の良さを感じます。
 営業所部分は二階建て、一階が事務所兼待合室、二階が運転手の待機部屋といった風情でしょうか。
 昔は(今でも地方なんかには)こういうタクシー営業所はざらに見かけたものです。

 営業所の裏手にありそうなカーポートはタクシーなら4台は駐車できそうです。
 この事からわかる様にみにちゅあーとのタクシー営業所は同系同色のタクシーが少なくとも3台以上はないとそれっぽく見えない構成になっています。
 最近はNスケールのタクシーも市場から払底しているうえにカーコレなんかは相当に高価ですからおいそれと補充しにくいのが難です。

 今回の作例ではKATOのク5000の積み荷についてきたMS80クラウンな中から一番多かった色のブルー塗装の奴を代用しています。
 (行燈を付ければ完璧ですが、同じ色のセダンが数台並ぶだけでもそれなりにタクシーっぽく見えるものですねw)

 タクシー営業所は例によってジオタウンやジオコレでもリリースされており、みにちゅあーとを入れるとレイアウトの雰囲気や個人の好みによって選べる建物になっています。
 ジオコレのはタクシー2台収納すればいっぱいいっぱいな田舎の駅前風。ジオタウンのそれは看板のやたらに大きな観光地のタクシー屋さん風といった趣です。

 それらに対してみにちゅあーとのそれは地方都市の一角にある中規模の営業所といった雰囲気で他の2タイプに比べて汎用性が高い(その一方で占有スペースは大きい)モデルと言えます。

バックマンの「農機具小屋」

2020-12-16 05:22:39 | ストラクチャー
 トミーナインスケールで売られていたバックマンのストラクチャーのはなしから  

 先日、バックマンの教会を見せてもらった折についでに見せてもらったアイテムです。
 農家とペアを組むべき「農機具小屋」

 実をいうと見せてもらい実際に手を取って見るまでこの建物にはあまり関心を持てませんでした。
 私自身の嗜好が都市かせいぜいが近郊なせいな事もありますし、農機具小屋ほどお国柄を反映するローカルストラクチャーがない(つまりあまりにアメリカナイズされている)ゆえの関心の低さだったといえます。

 小屋とか言いながらGMの住宅より大きな図体はさすがアメリカの農家と妙に感心したりして(笑)

 ですが手に取って見るとこれが意外に侮れない事に気づかされました。

 アクセサリ買い足し不要のバックマンらしく、過剰なくらい人形やら動物やらが最初から付いています。馬が顔を出している入り口には「ちょうど馬が顔を向けた先にバケツが置いてある」し裏口は「ついさっき閉めようとしたばかりの様に半開き」で、その先に荷物を担いだ農夫がいたりします。

 おまけに裏の照明穴から中を覗くと「家畜用の仕切りまできちんと再現」(因みに室内は外からほとんど見えません)

 大味ながらディテーリングも過剰なほどついていますし、バックマンストラクチャーの中で一番アメリカ臭の強いこれは(私の知る限りでですが)バックマン最高峰の出来ではないかと思えました。

 何事も先入観は禁物ですね(汗)

みにちゅあーとの「郵便局」

2020-12-10 05:41:54 | ストラクチャー
みにちゅあーとの積みキット消化ネタ

 今回は「郵便局」です。
 サイズ的に前回紹介した「医院」とほぼ同じで並べると色変え商品の様に見えますが、きちんと作り分けられています。
 あるいはこれもジオコレの差し替えを想定したサイズなのかもしれませんが。

 この種のローカルな郵便局はこれまでジオコレと食玩の「昭和情景博物館」で出ているのですが前者はレンガ造り、後者は看板建築と郵便局の建物としては聊か「らしさ」が足りない感じがします(上の写真の左側の黄色いレンガ造りの建物がジオコレの郵便局です)
 みにちゅあーとのそれは木造ながら、まるで大正時代からあったかのようなクラシカルさが特徴。

 先行品にない個性を持っています(尤も人によっては「言われなければ警察署とか役場に間違われそう」でもあるのですが。
 ペーパー貼り合わせの壁面の造形は適度なメリハリがあり特に窓周りは好い雰囲気を見せてくれます。

 もうこれ位みにちゅあーとを作って来たのでそろそろ文句を言ってもいいかなと思うのですが、屋根瓦を印刷で済ませるのはそろそろやめて欲しい感じもします。
 後から出たIORI工房の住宅なんかは屋根瓦を波板で表現していますし。
(それとも現行品の屋根瓦はもう立体造形になっているのでしょうか)

 まあ、それを差し引いても今回のキットもいい存在感を出しているのは確かです。

バックマンの「ガソリンスタンド」

2020-12-01 05:31:47 | ストラクチャー
トミーナインスケールで売られていたバックマンのストラクチャーのはなしから

 今回は「ガソリンスタンド」をば。
 1970年代当時では日本とアメリカではガソリンスタンドの形状があまり変わらなかったのでやろうと思えばバックマン製品の和風レイアウトへの転用はそれほど無理はなかったと思います。
 (この時代までは給油部に屋根がない形状が当たり前でした)
 とはいえ、カラーリングの変更と色刺しは必須だったと思いますが。

 建物の事務所部分と整備工場の部分が隣り合っている構造も同じですが、跳ね上げ式の扉は日本のスタンドではあまり見ないタイプです。
 バックマン製品の美点(と私が勝手に思っている)「車が置いてある」のはこの製品でも同様ですが、こちらでは見るからにアメ車プロポーションのワゴンが固定されています。

 当時の自動車セットにもこの形状のクルマはなかったですから、ある意味お得かもしれません。

 さて、和風のストラクチャーでガソリンスタンドがリリースされるには本製品から10年以上後まで待たなければなりませんでしたが、TOMIXのガソリンスタンドは80年代以降のガソリンスタンドの形状を割合的確に再現した傑作と思います。
 (但し一部パーツが経年劣化しやすいので固定式レイアウトで使うには注意を要しますが)
 更に21世紀になってからは昭和40年代風と50年代風の2種類の「出光ガソリンスタンド」がリリースされ、特に前者は今回のバックマン製とよく似た構造になっています。

 ガソリンスタンドの様な建物は鉄道模型用の一般建造物の中では使用頻度が少なそうなものと思うのですが、少なくとも3種類から選べるようになっているのはすごい話ではあります。

ビル街の屋上のアクセントのはなし

2020-11-28 05:11:40 | ストラクチャー
 先日来、モジュールの改修と並行してメインのレイアウトの電気街の改修もすすめているところです。
 特にNゲージスケールの場合、ビルが立ち並ぶシチュエーションであっても「街並みを上から見下ろす様な」眺め方になる事は多いものですが、その眼で見ると気になるのがあまりに画一的すぎる屋上の造作です。
 (次に気になるのが非常階段の有無ですがw)

 特にGM、TOMIXなどで顕著なのですが「屋上に手すりもなければタンクや水槽類の扱いはぞんざい、どこのビルにもあるエアコン室外機は最初から考慮されていない」要するに「ただのテーブルにしか見えない屋上」というのは結構目立つ物ですし、味気ないものでもあります。
 「せめて手すりだけでもどうにかしたい」とは思うのですが、別パーツとしての手すりは津川辺りの「透明塩ビ板に印刷したタイプ」くらいしかなく、TOMIXのラウンドビル用の手すりはパーツとして使いではあるものの如何せん量が少ないのです。
 あとGMの商業ビルにも手すりパーツはあるものの形状が一般的でない問題が汗

 それでも少ないパーツをやりくりしてそれなりに個性を出してみようとは試みでいるのですが、未だに全体の半分くらいしか進んでいません。
 今回久しぶりに改修に踏み切ったのは、先日甲府モデルから出たレーザーカッター打ち抜きの手すりパーツを見つけたからです。

 単品の手すりパーツとしてはそこそこ立体感もあり(少し立体感が強い感じもありますが)素材が紙なので適当にカットして使うには勝手もいいパーツです。
 さっそくテーブル状態だったGM中型駅舎(ベースの電気店)の屋上に使ってみましたが「柵の隙間を通して向こうが透けて見える」効果は大きいものがあります。
 後はジオタウンの余剰パーツの継電器ボックスや自作のエアコンユニットを並べてそれなりに格好を付けます。

 これだけで上から見た時のビル街の装いが変わって見えるのは(作り手のひいき目も多分にありますが)やはり大したものです。

みにちゅあーとの「ビルC 」に燃えたはなし(笑)

2020-11-24 05:03:16 | ストラクチャー

みにちゅあーとの積みキットの消化・・・と言いたいところですが、実を言いますと今回のはわざわざ新品を注文したものです。
 ものは組み立て難易度が★5つ満点の★4つという「ビルC」

 実はさんけいさんのHPで作例写真を見ていてつい「これは欲しい!」と思えるキットだったので、即注文を入れたというネットの衝動買いの典型みたいな買い方になりました(汗)
 このキットのどこに魅力を感じたか、それはビルの側面にあります。

 このビルは個人オーナーが1,2階を自宅兼店舗、3階以上を貸家か貸事務所にしているという想定の建物らしいのですがそのために側面に外階段が付いているのです。
 従来鉄道模型用のストラクチャーで側面にこれほど目立つ特徴のあるビルというのは殆どありません。
 (それどころか非常階段ひとつない様なビルが大半です)

 ビル街の中に挟み込むような使い方では様になりませんが、駅前の商店や住宅などの低層の建物に混ぜたり広場に側面を見せる様なシチュエーションだとかなり生き生きして見える建物だと思いました。
 事実、作例写真を観ているだけで「このビルをうちのレイアウトのどこにねじ込もうか」とか考えていた私がいる訳で(笑)

 製作ですが流石に★4つのキットだけに「箱を作ってはいおしまい」なんて訳にはいきません。
 前面や反対側面は呆れる位に特徴の薄い壁面なのですが、外階段と各階出入口のあるフロアはなかなかに作り出があり、面倒なのと楽しいのが混ぜこぜになった独特の感覚を堪能しました(爆笑)

 因みにこのビルの一階店舗は何と「お豆腐屋さん」でして店内の水槽やら陳列棚やらも組み立てられるようになっています(でもそれならバケツや大型のかまども欲しかったw)
 ある意味こちらの方が一番の難物かもしれませんが、何ならたまにキーホルダーで見かけることのある「某豆腐屋さんのAE86のNゲージサイズミニカー」が使えるかもしれません。

 さて、できあがったビルですが予想に違わず、風景の中で抜群の存在感を見せます。
 「外階段のあるビル」なんて街中で見かけてもどうという事無く見流されてしまう建物のはずですが、それが殊、ジオラマの風景の中に配置されると風景のリアリティが格段に向上するのが実感できました。

 しかもさんけいのキットの美点のひとつ「どの方向から見てもそこそこ様になる」はこのキットでも同様で裏側には2階部分だけ庇の付いたベランダが装備されています。
 (実はこの点も「1,2階がオーナー住宅」と思わせる重要な特徴になっているのですが)

 ペーパーキットとしては3千円以上する(しかもほぼ同額のジオコレ、ジオタウンなんかと違い自分で作る手間が要る)のですが満足度が極めて高いキットですし、個人的にはお勧めしたいアイテムと思います。

みにちゅあーとの「看板建築B」

2020-11-17 05:33:10 | ストラクチャー
 先日の積みキット消化ネタから。

 今回紹介するのは「看板建築B」です.


 看板建築自体は古くはGMのキットとして、後にジオコレやジオタウンでも製品化されている定番商品です。
 ただ、それらのいずれもが田舎か下町の町屋をベースにファザードを取り付けたタイプで並べると些か単調な感じもしていました。

 今回製作したものはいわゆるむしこ造の商家にファザードを後付けしたという趣で、いわゆる「小京都の街並み」にでもありそうな微妙に古い感じ(もっと言うと取ってつけた様なちぐはぐなリニューアル臭さとでも言いましょうか)です。

 そのせいか、前に作ったたばこ屋よりもファザードが低く、並べるとややちぐはぐな感じがします。

 ですがファザード部分の作りが違うために普通の商家を作っている時よりも変化があって楽しかったのも確かです。看板は田舎ででも見そうな電気屋さんのそれです。
 こうして見るとNゲージストラクチャーの看板建築もかなりのバリエーションが充実してきています。

 昔のレイアウトみたいに同じ形状の店が一列に並ぶ「お店の団地」みたいな状態から、お気に入りのストラクチャーを並べた自分だけの商店街みたいな町並みが構成できるようになったのは凄い事だと思いますが、それに関してはいずれ項を改めて書きたいと思います。

みにちゅあーとの「蔵」

2020-11-14 05:00:48 | ストラクチャー
 みにちゅあーとの積みキット消化ネタ。

 今回は「蔵」です。先日来増えている小京都風商家の繋がりですが、実際田舎か小京都風地方都市或いは川越風商家街でもなければこれを見かける事もめっきり少なくなりました。

 今回のキットは窓もなければ入口も一箇所だけ。
 なので壁と屋根を貼り合わせるだけという「みにちゅあーと」らしからぬイージーさが特徴です。普通の商家なら実制作時間1、2時間かかるところがこの蔵ばかりは30分もかかりませんでした。

 なお、みにちゅあーとらしいのは壁面が白壁となまこ壁の灰色地が別パーツ化され貼り合わせるだけで見た目の良い壁面が作れることです。倉のキットはGMのもありますがプラゆえに塗り分けのみでなまこ壁を表現しなければならないのに比べるとイージーかつ効果的なアドバンテージと思います。

 但し、建物としては倉単体でポツンと立っていても全く様にならないというのも特徴です(笑)
 最低農家や商家と連なっていないとあまり使えません。
 ですが、家々の裏側が連なる様な線路沿いの風景の中では白壁の倉は良いアクセントになります。