2015年冬アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」最終回の感想文

2015-10-22 03:12:43 | 2015年冬アニメ関連

今年もまた話題作が一つ終了しました。今回は「アイドルマスター シンデレラガールズ」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

「アイドルマスター シンデレラガールズ」…モバゲーで配信されている、バンダイナムコゲームスとCygamesが運営するソーシャルゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」のアニメ化作品で、アニメ制作はA-1 Picturesです。放映当時は同じソーシャルゲームアニメということから「艦隊これくしょん -艦これ-」とよく比較されていました。

キャラクターこそ違いますがアイドルマスターシリーズの新作かつ制作会社やスタッフも同一なので、艦これアニメ以外では前作のアニメ版「アイドルマスター」とも比較してしまいます。前作はシリーズ構成が非常に素晴らしく、後半の各アイドルの話でも良かった回がありバランスの取れた作品になっていましたが、今回のシンデレラガールズの構成に関しては期待はずれだったという印象でした。

1話は文句無しに素晴らしく、未央のシリアス回も良かったしライブも良かったですが、後半に入り美城常務が登場してから雰囲気が変わりすぎです。961プロのようなライバルが存在しないため美城常務を仮想敵にしたみたいですが、信念があるとはいえ邪魔ばかりしていたイメージで、これといった実績も残せていなかったように見えたし露骨すぎました。アイドルとしての新たな可能性を見いだしたという意味では評価できるかもしれませんが後半になってのシリアス展開は否定的な意見も多かったです。

しかしこの作品の魅力と言えば100人を超えるアイドル達ですが、アニメではさすがに全員を出すことは無理でもかなりの数のアイドルを登場させ、さらに衣装も原作ゲームの衣装を着せたり、原作と同じポーズを取らせたりと知っている人には分かる演出は良かったです。15話での楓のライブで原作初登場時の衣装を着ていたところも憎い演出でした。

ただやはり後半に難が多く、島村卯月のシリアス回も最後が「え?それで立ち直るの?」といったかんじで終わってしまったので前作の千早回の最後と比べると演出も含め納得いかないところもあったところや、終盤は作画が間に合ってなかったのか実写の特番を2回も放映したりと間が開きまくったことも起因して評価は下がる一方でした。ただ最終回のライブは今までのキャラを総登場させてきて一大イベントといったかんじで盛り上げて終わらせていたので良かったです。ライブシーンで動いてはいませんでしたが演出とダイジェストでカバーするところは個人的にはアリだと思います。

作画は良好です。前作と同じくCG一切無しの手描きライブはやはり大変だったようで、3話での怪しい作画や特番を挟んだりして視聴者からみても間に合ってないと思わせるかんじでしたがライブに関しては良く出来ていました。BGMも所々良く、15話の全員が集まっているシーンでのBGMが印象的でした。主題歌は後半になってのオープニングが非常に良かったです。

総評

全体的な感想としては、後半からのシリアス展開は少々やりすぎとは感じましたが最後を良くまとめたので良い作品でした。原作の多いキャラクターをできるだけ出しながらも見せ場を作っていたし、なんといってもプロデューサーを一番の人気キャラにのし上げた功績は無視できません。ただやはり1話がピークだったとは感じました。

全体的な個人的評価としては、1話の時点ではプロデューサーの個性の強さもさることながら島村卯月の笑顔が非常に素晴らしくBD/DVD購入も視野に入るSランクでした。しかし分割2クールということで間が開いたことによる人気の衰え、特番を2回もはさんだことや2クール以降一気に話が変わりすぎたこと、神崎蘭子の魅力を3割も引き出せなかったことなど様々なマイナス要因が働き一時は視聴継続のBランクまで落ち込みましたが、最後はライブシーンやダイジェストを使い良くまとまっていたので評価は少し上がり最終的には永久保存版のAランクでした。

初代アイマスにシンデレラガールズときたので次はミリオンライブかもしれません。欠点もありましたが魅力的なところも多いので新作をやるならば期待はしています。