2010年春終了アニメ最終回の感想文その10

2010-11-22 04:33:45 | 2009年秋アニメ関連

 色々一気に視聴しているところです。今回は古めですが2009年の秋アニメだった「犬夜叉 完結編」「こばと。」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Inuyasya Inuyasya1 「犬夜叉 完結編」…週刊少年サンデーで連載されていた高橋留美子の漫画「犬夜叉」の第2期作品で、アニメ制作はサンライズです。1期は4年間続き単行本36巻分を消費したのに対し、今期は半年で単行本20巻分を消費するようで非常に話の展開が早かったこの作品、第1話から早速物語の重要人物の一人、奈落の赤子が退場していました。

続いて2話では早速鋼牙が五雷指を手に入れて、魍魎丸が新しい鎧を手に入れたと思えば神楽が早くも死亡するなどかなり話のペースは速かったです。さすが26話で単行本20巻分なだけはありました。

Inuyasya2 Inuyasya3 最後の奈落との決戦も描かれ、冥界での四魂の玉との最後の戦いも描かれていたしラストシーンも原作に忠実に終わっていたので、5年ぶりに2期が作られ完結まで制作されたという、最近の原作つきアニメでは非常に珍しい作品だったと思います。久々にアニメが終わったと実感した良作でした。しかしやはり今さら感は拭えなかったらしく、BD・DVD売り上げにおいては500枚以下で測定不能という結果だったようです。

Kobato Kobato1 「こばと。」…月刊ニュータイプで連載されているCLAMPの漫画「こばと。」のアニメ化作品で、アニメ制作はマッドハウスです。「カードキャプターさくら」の再臨とも呼ばれていたこの作品、第1話の作画は上々でしたが話の内容はちょっと微妙でここからどう巻き返すか…といったかんじでした。

2話以降は主人公花戸小鳩が、目的の行きたい場所へ行くための条件だった「ビンに人々の傷ついた心を癒やして集める」をクリアするために奮闘していましたが、おとなしめの性格のキャラクターで声優が花澤香奈というお約束とも言えるキャスティングでした。

基本的に1話完結方式で人々の心を癒やす話がメインだったようですが、その内容がどうもイマイチで

女の子登場→気になる彼に彼女がいた!→別に付き合って無かった→じゃぁ相合い傘してあげる!

などといった「イイハナシダナー」で終わるパターンばかりでした。せめて序盤で思わず涙腺に来るような話があれば評価は上がっていたかもしれません。

終盤はいよいよ小鳩の契約の期限が近づいてきてましたが、目的の行きたい場所へ行くことよりも藤本の側にいることを優先したため間に合いそうに無く、よもぎ保育園も閉鎖され取り壊されたり、当の藤本は無愛想と鬱展開になっていました。しかし保育園取り壊しのシーンや小鳩の回想で流れたピアノのBGMは良かったと思います。

Kobato2 Kobato3 ラスト2話は今までの集大成といったかんじの良作画で、小鳩が消え去るシーンや終盤の桜が舞っているところなど印象的なところも多く、いおりょぎ達異界の関係者はほぼ放置状態でしたが花戸小鳩が幸せになるという意味では原作と違う展開にしつつ見事に完結させたので予想以上に良い終わり方でした。

作画は良く安定していたし主題歌も作品に合っていたと思います。ただ「カードキャプターさくら」のようなインパクトは無くおとなしめの印象で、残念ながら毒にも薬にもならないアニメでした。しかしBD・DVD売り上げは1400枚とNHKアニメにしては健闘した部類だったんじゃないでしょうか。