2009年秋・アニメ最終回の感想文その14

2010-02-22 20:29:08 | 2009年春アニメ関連

 今回の日記で、秋に最終回を迎え、なおかつ毎週放映されていたアニメの感想文は終わりとなります。あとは放映形態がちょっと特殊だった2作品を残すのみ。今回はローカル局で放映されていた「戦場のヴァルキュリア -VALKYRIA CRONICLES-」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Valkyria Valkyria1 「戦場のヴァルキュリア -VALKYRIA CRONICLES-」…セガのPS3用ゲームソフト「戦場のヴァルキュリア」のアニメ化作品で、アニメ制作はA-1Picturesです。ゲームの評価も上々だしA-1Picturesがアニメ制作なので春の新番組アニメの中では個人的に注目作だったこの作品、第1話ではガリア義勇軍で町の警備をしていたアリシアがウェルキンとイサラの兄妹に会ってエーデルワイス号が出撃するところで終わっていました。

Valkyria2 戦争ゲームを元にしたアニメですが女性キャラもかなり多く萌えアニメにも見られそうなこの作品ですが戦争シーンもなかなか良くできていて、ファウゼン攻略戦での武装列車エーゼルとの戦いとか現実ではありえないような兵器との戦いはエースコンバットシリーズに通じるものがあり面白かったです。人物の設定も良く作り込まれていて、主人公はもちろん第7小隊のサブキャラクターすべてにちゃんと出身地や過去の経歴等があり、敵の帝国側もただ従っているわけではなく恩義で仕えている者や別の目的のため仕えていたりして敵側にも魅力的なキャラクターが揃っていました。

 戦闘シーンも良かったしキャラクターも良く作画もさすがA-1Picturesといったところで、原作の線が入ったような独特の絵柄をアニメ用にうまくアレンジしていて女性キャラは総じてエロくて非常に素晴らしかったです。女性用軍服がミニスカートにニーソックス着用とは一体何事かと思いました。しかし第7小隊のサブキャラクターで半分以上は過去の設定がほとんど明かされず名前と顔が一致しないキャラも多かったのが実に残念。このあたりは原作をプレイしていないと分からないところがあったと思います。

 主人公のアリシアも含め小隊長のウェルキンも普段は抜けていますがいざというときは頭が回り、エーデルワイス号も特別仕様の戦車ではありましたがそれほど強いわけでもなくバランスが取れていて、戦争ものとしても萌えアニメとしても良くできていた作品だと思いました。しかしゲームの知名度もそこそこ高いはずのこのアニメが思いの外話題にならなかった原因は、やはり後半のあの展開にあると思われます。

Valkyria3 この作品最大の問題となったのは、7話でちょっとだけ登場してそれ以降は表舞台に出てこなかったこの作品のタイトルにもなっているヴァルキュリア人、それが表舞台に出てきてからは戦争が一変してしまい一方的な展開になってしまいました。これまでいいかんじにバランスが取れていたガリア軍と帝国軍のバランスを完全に崩壊させたこのヴァルキュリア人、実況では「アーマードコアの戦場にウイングガンダムゼロが放り込まれたかんじ」とまで例えられるほどで、いままでの戦争は何だったのかと思ってしまうほどの展開でした。

 そしてそれ以降は物語の展開も暗い話や強引な展開が次々と起こり一気に微妙なシナリオの作品になってしまいました。せめてヴァルキュリア人がスーパーロボット大戦のオーラバトラーやファイアーエムブレムのオグマくらいの強さならまだ良かったかもしれません。しかし原作のゲームではどれほどの強さか知りませんがここまでヴァルキュリア人が圧倒的だと、どうしたらうまく作品をまとめられたか想像もできません。まさにファルディオが終盤で言った「ならどうすれば良かったんだ!」といったかんじでした。

 最後にはラスボスのマクシミリアンもなんか思ったより大したことの無いキャラクターで、案外あっさり終わってしまいとりあえず戦争終わったようで良かったような終わり方でした。でも最後のエンディングは良かったと思います。

Valkyria4 終盤でやらかしてしまった作品でしたが序盤から中盤はかなり良くできていた作品で、作画も最後まで安定してたし女性キャラクターエロイし、先日ゲームで続編出たばかりだしもしも続編がアニメ化したらまた見たいと思うほどの良作でした。