2010年冬・アニメ最終回の感想文その3

2009-12-29 23:51:48 | 2009年秋アニメ関連

 いよいよ今年も残すところあと2日、年末は逆にアニメが放映されなくなるので視聴しまくるチャンスです。今回は「夏のあらし! ~春夏冬中~(あきないちゅう)」「ミラクル☆トレイン ~大江戸線へようこそ~」の最終回を視聴したのでそちらの感想を書いてみたいと思います。

Natunoarasi9 Natunoarasi10 「夏のあらし! ~春夏冬中~」…月刊ガンガンJOKERで連載されている、小林尽の漫画「夏のあらし!」のアニメ化第2期作品でアニメ制作はシャフトです。毎回恒例となっている新房監督×シャフトの秋の新作であり、なおかつ第1期の人気もあったため秋アニメの本命の一つと言われていたこの作品、1話からマカこと上賀茂潤がほとんどメインとなっていて面白かったです。

 1期の1話のときはタイムトラベルをよく使って強調していましたが、今回の2期ではタイムトラベルを序盤ではあまり使わず普通にギャグアニメのような展開でした。1期のときもそうでしたがシリアスが無いギャグ展開だとこの作品はかなり面白いです。時に上賀茂潤が良くでている回は総じて人気が高くこのキャラが主人公でいいんじゃと思ってしまうこともありました。

 そしてそれ以外の話は個人的にはどうも全体的に面白いとは言い難いかんじでした。所々は面白いんですが全体の1割程度で他がイマイチといったところです。1期から続いている最後の加奈子とやよゐの昭和の作品について語るところは相変わらずで面白かったし、他にも昭和の歌謡曲を1期のときと同じように流している演出は良かったと思いましたが、全体的に面白かったのは最初の2話までで3話以降どんどん意味不明でつまらなくなってきたと思います。原作者自らが脚本と絵コンテを描いた12話もそれほど盛り上がっていませんでした。

 最終回のオチは良かったと思いますが、結局何も進展しないまま「私の夏はまだまだ終わらない!」と言いながら投げっぱなしで終わってしまったので非常に残念な終わり方でした。1期の最終回と違いエンドカードには3期の発表が無かったし、DVD売り上げも良くないのでおそらくこれで完結だと思われます。

Miracletrain3 Miracletrain4 「ミラクル☆トレイン ~大江戸線へようこそ~」…鉄道駅を美形男子に擬人化したWeb漫画のアニメ化作品で、アニメ制作はゆめ太カンパニーです。ここ最近注目を集め始めている腐女子向けのアニメ作品…と思いきや、なんか妙にギャグ色が強かったのでちょっとひと味違った作品のようでした。

 この作品の予想として誰もが最初思っていたのは、毎週色々な女性がこのミラクル☆トレインに乗ることから始まり、悩みを解決して今週もいい最終回だった…という1話完結の話が毎週続くのかと予想していましたが、フタを開けてみたらそんな安っぽい想像の斜め上どころか真上を突き抜けていってしまうほどの馬鹿アニメで毎週テレビに向かって「は!?」と何回も連呼してしまいました。

Miracletrain5 Miracletrain6 その予想を遥かに越える意外性は挙げたらキリが無いですが、たとえば月島十六夜とかは電車の中でもんじゃ焼き始めたり、実は一度乗ったら悩みが解決するまでミラクル☆トレインからは降りられない…と言っていたら普通に他の駅行って降りたり、車掌が仮面つけたまま風呂に入っていたり…と、とくがわがツッコミを毎週入れるのも納得でした。

 こんな無茶苦茶な展開が毎週繰り返しつつも話としてはかなり面白く、見ていてつまらないと感じた話が一つも無いのは驚きでした。お馬鹿アニメとしても一級品で、「戦国BASARA」を抜いて2009年で一番の馬鹿アニメだったと思います。終盤はかなり強引な展開でしたが、「ミラクル☆トレインだしこういうのもあるだろう…」と誰もが気にしてなかったため皆慣れてしまっていました。

 最後は強引ながらうまく終わらせ、エンディングではいままでの乗客の方々がダイジェストで登場したため心憎い演出だったと思います。正直最初の印象とは裏腹に見事に化けた作品で、秋アニメ最強のダークホースでした。

Ukyou Ukyou1 Ukyou2 秋アニメが放映開始された当時、誰かの作品で

←こんなのがありましたが、まさか本当にこのとおりになるとは…左京さんには勝てません。