「二十面相の娘」視聴終了

2008-12-28 10:15:56 | アニメ・コミック・ゲーム

 今年も残すところあと3日、世間では今日からあのビッグサイトで聖戦でしょうか。昔は行ってたもんですが今となっては片道4時間近くかかるし通販でいいかな…と思ってしまいます。もう少し近ければいいんですけどね、でもあのお祭り気分を味わうのもいいかもしれません。

 さてそんな中自分は2008年のアニメの総決算をするべく今年最終回を迎えたアニメを一通り調べたりしているところで、現在最終回が放映された作品の中でついに最後の地上波作品「二十面相の娘」を視聴し終わったので感想を書いてみたいと思います。

Nijuumensou Nijuumensou1 「二十面相の娘」…コミックフラッパーで連載されていた小原愼司の漫画「二十面相の娘」のアニメ化作品で、アニメ制作はボンズとテレコム・アニメーションフィルムです。

 日本が大戦から立ち直り始めていた時代に登場した怪人二十面相と、主人公のチコこと美甘千津子との出会いから始まり、それから二十面相の遺産と呼ばれる謎を巡って色々な人物達が事件を起こしていき、美甘千津子らが結成する少女探偵団も巻き込みながら二十面相が過去に行っていたある研究の真相に迫っていく…といった流れの物語でした。

 当時自分は第1話だけ見て「なかなか面白そう」とだけ思って録画だけしておいて今月の上旬あたりから2話以降を見てたんですが…これは…予想以上に面白い!当時リアルタイムで見ておけばよかったと激しく後悔しました。

 二十面相という有名人を登場させているため下手をしたら主人公より目立ってしまうところですが、主人公はあくまでも二十面相の娘なので二十面相は脇役に徹していました。それでも見せるところが格好良かったし、敵の個性もあったし作品自体のバランスが非常に取れていたと思います。シナリオも一気に急展開するところもあり、原作が完結しているからか最後もうまく締めたと思いました。そして二十面相役の内田夕夜と美甘千津子役の平野綾の声も良かった。

 作品では格闘シーンも数多くありましたが、さすがボンズといった感じで戦闘シーンの作画は非常に良かったです。通常の日常シーンとかでも作画が微妙な回は全く無く、終始安定した作画だったのは脱帽でした。特に強化人間の回でチコが宙返りをしたときのカメラワークとオープニングでの下段蹴りの作画は非常に素晴らしかったです。そして女子供でも平気で殴るボンズアニメの格闘シーンは相変わらずでした。

 …とまぁべた褒めしすぎましたが、普通死んでそうなところで実は誰も死んでいなかったり、明智探偵の影が薄すぎてもうちょっと活躍して欲しかったり少々気になるところもありました。でもこの作品自体は全体的に見て非常に面白い作品で、個人的に2008年アニメの中でもベスト10に入る作品だと思いました。最後に、悲しかったのはこの作品の放映時期ではないでしょうか…同じ時期に「マクロスFRONTIER」「コードギアス 反逆のルルーシュR2」が放映されていたうえにこの「二十面相の娘」は土曜日の深夜3時とかにフジテレビで放映されていたので知名度がほとんど無かった気がします。