高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

ホルモン天ぷら?

2012年08月10日 03時59分34秒 | 食べ物

恐るべしは、広島の食文化の懐の広さである。
昨日は、三越の社員さんに「お客様との商談で、どうしても行かなければ為らない所がある。」とお願いし、閉店時間より30分早く、上らせてもらった。

三越まで車で迎えに来て頂いた「 I 」さんに連れられて、向かった所は、繁華街から、いくらか離れた住宅街の中に、ぽつんと営業しているお店であった。
「御食事処・天ぷら くりはら」

Cimg9734 外観からは、何の変哲も無い、小汚いお店である。
暖簾を潜って、お店に入ると昭和の匂いがプンプン漂う空間が広がっている。
カウンターでは、「如何にも肉体労働をしています。」と云う、真っ黒に日焼けしたおじちゃんが、お酒を飲んでいる。

テーブルでは、近所のおじちゃん、おばちゃんがつっかけで晩御飯を食べに来ていると云った感じだ。

Cimg9737 カウンターの中では、一見、鬼瓦の様な雰囲気のオバちゃんが、天婦羅を揚げている。無口で自分の方から話しかける事は無い、聞かれた事には、短く返事をするそうだが。

常連の
「 I 」さんが、「天婦羅を10本ほど揚げてや~」と、注文すると「 I 」さん自身が、自分で冷蔵庫からビールを引っ張り出し、コップも自分で持ってくる・・・・・
此処では、お客が自分で飲み物などは持ってこなくてはいけない様だ。

カウンターに有った「おでん」も、
「 I 」さんが自分で盛り付け持ってきてくれた。
驚いたのは、この後だ!

Cimg9739 カウンターや客席のあちらこちらに、包丁とまな板が、ごく当たり前の様に置いてあるのだ。
このまな板を使って、お客が自分で、おでんや天ぷらを切って食べるのだ!
何とも、豪快な!こんな事ありですか?

Cimg9741


最初に注文した天ぷらが出て来た。
ホルモンの天ぷらだ。
長いままのホルモンがそのまま揚がって来るので、自分で適当な大きさに切って食べるのだ。
このお店特製のポン酢に、一味唐辛子を山の様に掛けて付けタレを自分で作る。

他のお客が、おばちゃんに「唐辛子を一杯入れても、そんなに辛くないね。」と云うと、「一味やから、辛く無いんや」と、頓珍漢な答えが返ってきた。
韓国唐辛子だから、それほど辛くは無いのだ、山の様に入れても、辛さより旨味の方が勝る。
Cimg9742
この天ぷらが、1本100円なのだ。
天ぷらの後に出て来たのが、でんがく汁。
でんがくと云えば、「田楽」と思い、豆腐料理を想像するが、ここの田楽は、ホルモンのスープの事だった。
ホルモンのスープ?ちょっと臭い様なイメージがあるが・・・・

Cimg9743 食べてみてびっくり、これはテールスープだ!
見た目とは、裏腹にすっきりとしたすまし汁の中に、腰のあるホルモンが浮いているのだ。驚きました!

このスープを飲んでいると、懐かしい気持ちになってくる。
お店の中は、脂が飛んで、決してお世辞にも綺麗とは言えませんが、トイレは実に綺麗に掃除をしてある。

トイレの美しさと、この日は珍しくニコッと笑った女将の笑顔がとても印象的であった。

地元の人達が、こよなく愛して止まないお店だ、広島のソウルフーズだ。

「 I 」さん、本当に素敵なお店に連れてきてくれて、ありがとうございました。
恐るべし、広島の食文化の懐の広さ

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