青森県弘前の友人で、あけび蔓作家の竹内さんから、りんごが届いた。毎年、11月になると、箱一杯の「富士」が届く。
竹内さんとの出会いは、10年ほど前、「竹とあけびを組み合わせた様な籠が出来ないか?」と、2ヶ月間ほど、弘前市にある「三上工芸」に勉強に行った時に、私にあけび細工を教えてくれたのが「竹内」さんだ。反対に、私は竹籠の編み方などを教えた。その時依頼の付き合いで、毎年この時期になると、りんごを送って下さる。もちろん、竹内さんの所のリンゴ園で収穫した物だ。
今年は台風の被害も無く、豊作だそうだ。しかし、農業は難しい物で、豊作になればなったで、出荷価格が下がってしまい「豊作貧乏だ」と溢していた。私の所に送ってくるのは、「ちょっと傷があったりして、農協に出すと傷物で二束三文にしかならないが、味はぜんぜん変わらない。」という物だ。
今年のりんごは「つる割れ」と言って、りんごのヘタの部分に少しだけ傷がある。たったこれだけの傷で、基準外だと言う事で、安くなってしまう。
切って見れば、中には蜜がしっかり入った、抜群に美味しいりんごである。口の中に頬張れば、口一杯に青森の香りと味が広がる。
竹内さんありがとうございました。