土曜日から、3週間の土・日を使って6日間、別府の「伝統工芸館」で今年の竹の学校の生徒に技術指導することになった。別府と言う所は、比較的、後から続く若い人たちに門戸を開いている。自分の工房の技術は門外不出などとは言わない!結構気軽に、聞けば何でも教えてくれる。
その中の一つとして、「後継者育成事業」というのがあり、我々伝統工芸士が交代で、自分の持っている技術を竹の学校の生徒や、研究所の生徒に教える授業である。私も、学生時代に網代編みの大家、渡辺先生に。花篭の大家、梶原先生に教えていただいた。今でも、思い出すのが、梶原先生に教えて頂いた時、山路編みの花篭を作ったのだが、他の生徒は全員、花篭の口から手を入れて、籐飾の仕上げをするのだが、私だけ手が大きくてどうしても入らない。その事を20年以上たった今でも梶原先生に会う度に笑われる。「手は大きいと器用と言うが、今まで手が入らなかったのは高江君だけだよ!」と。
6日間の授業を受け、最後に指導して頂いた先生と一緒に飲むのだが、その時も現役の先生達の経験談を聞いたりすることが、大変参考になったり、良い人間関係を作ってくれた。今年からは、私が教える立場で、生徒達と飲むのが楽しみである。 つづく