高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

名古屋事情その2  嫁入り道具

2008年01月27日 08時46分21秒 | 出張

初めて名古屋に出店した業者は必ずといっていいほど「中々、受け入れて貰えない?反応が無い!」などと言う。大都会なのに東京、大阪に比べると地元の人が多く同郷意識が強いのだ。でも、一度心を開いた相手には 本当に良くしてくれる地域性でもある。昔から「大きな田舎」と言われる由縁である。

私どものお客様でもDMの回収率が一番多いのも名古屋である。リーピーターとして買い物をしてくれるお客様だけでなく、「あんたの顔を見に来たのよ!」と言って寄ってくださる。昨日も、昨年お買い上げ頂いたお客様が「内祝いに本物を差し上げたい!」という事で、自分の持っているバッグと同じ物を4個御注文下さった。

名古屋の人は倹約家が多いと言われている、しかし、冠婚葬祭など、ここぞと言う時にお金を使う。有名なのは嫁入り道具などに象徴されている。一台のトラックに乗り切れないほどの量を、ガラス張りになったトラックに載せ、お披露目をしながら運んでいく。祝儀袋を持ちながら、狭い道で対向車と向き合った時は、その祝儀袋を渡して相手にバックして貰うなどなど他県の人が聞いたら目を丸くする様な出来事である。

126_006 昨日の夜は、学生時代からの友人と飲みごとだった。「山の中でログハウスを建て、物作りをしている暮らし」に憧れ、大分の私の家に毎年の様に遊びに来ていた「河野」。「自分でログハウスを建てることは出来ないから」と言って、4駆のトラックにチェーンソーを積んで、「格好だけでもログビルダーだ!」と言っていた、何時も、トンチの聞いた事ばかり言って回りを明るくしていた男だった。13年前、突然、若くして亡くなってしまった。しかし今、あいつが繋げてくれた仲間とお酒を飲んでいる。河野の奥さんと親友夫妻と。あいつが居たら、今回のイタリアのことでも、まるで自分が行った事のようなつもりになって話したのだろうに!

よっちゃん、昨日はごちそう様でした。

竹工房オンセ

コメント (1)
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