高江雅人  竹工芸職人の独り言  竹工房オンセ

高江雅人  竹工芸を初めて37年、徒然なる出来事をアップしています。

正直に

2007年07月17日 04時07分18秒 | 出張

75_002 台風が過ぎ買い物日和である。松坂屋も朝から多くのお客様に来店して頂き盛況である。私の所にもバッグやら、小物やら、忙しく接客をさせて頂いた。

お客様の名前を彫った「名入れ箸」を販売しているが、名入れ賃が300円。  忙しい最中、あるお客様から販売員さんが箸代だけ頂き名入れ代を貰い忘れた。5分ほどしてそのお客様が戻ってこられて「名入れ賃を忘れていたから!」とわざわざ315円持って来て下さった。受け取った私も恐縮するのと同時に爽やかな気持ちになった。販売員さんと「持ってこられなくても全然判らないのに!」と。しかし、その人にとっては当たり前のように正直に生きて居られている人なのだろう。たった、315円を黙っていて儲けるより、毎日、お箸を使う時気持ち良く使った方が幸せだ。 私達の人生にも商売にも正直にやっていけば気持ち良く生きていけると教えて頂いたように思う。

朝歩いている時も、神社から出る人が必ず振り返り頭を下げお礼をする。そんな光景を見るとまだまだ日本人の中の正直さ、優しさはあるのだと微笑ましく安心する。

75_018 歩く伝統工芸、若い娘さんでこれだけ工芸品に興味を持って頂けるの方がいるという事は本当にありがたい存在である。今回も藍染めの「大川」さんから紹介いただいた「O」嬢、以前にも浴衣に合わせる小さなバッグを買っていただき、今回は普段使うトートバッグ風の大きなショルダーバッグを買って頂いた。

今回は私の所と久留米絣の「山村」さんの所と、もちろん大川さんの藍染めをお買い求め頂き、折角なので「0」嬢を囲んで記念撮影の珍しい一枚が撮れた。   いつかこの3人が海外展示会をする時があるかも?知れないが、その時は是非彼女を招待したいものだ。

竹工房オンセ

コメント (1)
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