相模原で素敵な「あけびのバッグ」を持っているお客様と出合った。「あけびのバッグ」もしっかり編み込んだ物は見ていて落ち着きがあり品格がある。 ついつい声を掛けてしまった。「良いバッグをお持ちですネ」お話を伺ってみると青森県弘前市のあけび作家「竹内啓子」さんの作品だと言う。「えー、竹内さんの!」 毎年秋になると竹内さんの所のりんごが届く。 実は10年ほど前、九州電力主催の「若手工芸家支援事業」に応募した私はその補助金を頂いて、竹とあけびを融合した新しい作品作りの為、弘前市の三上工芸さんの所に2ヶ月ほど勉強させていただいたことがある。その時、私にあけびの事を教えてくれたのが竹内さんだ。また、反対に竹細工の編み方をあけびに応用できないか?という事で、竹細工を教えたりした。それ以来、親交が続いている。
持っている人も素敵な人だ。友人が作った作品を素敵な奥様が持っているなんて嬉しくなってしまう。お客様にお願いして写真を取らせていただいた。手を掛けて作った作品はやはり、表情が違うのだ。持っている人の感性を育て豊かにしてくれる。私達、物作りの職人は幸せな仕事だと思う。