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ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

アメリカの罪

2021-08-22 22:18:24 | 時事(海外)
愛知県に始まり三重県、そして今日、岐阜県も緊急事態宣言を要請した。

多くの人はもう慣れてしまっていて、さほど効果がないとは言うものの、その多くは若い人らのことで、年配者には一定の外出を抑制するだけの効果があると思う。こうなることは半ばわかってはいたものの、この先、再び長いひと月が始まるかと思うと気分は重い。ちょっと解せないのは、愛知県内のイベントや催事は軒並み中止なのに、今週末から名古屋で始まる「日本ど祭り」はやるんだとか…?このタイミングで開催するなら、他のイベントもやってもいいじゃないと多くの人が思うはずだ。まだ中止の勧告がないだけかもしれないが、それにしても大村さんも河村さんも、未だにこの祭りの中止に言及していない。三重県で開催予定の国体が中止というのも、パラリンピックはやるのに不思議だ。こういうダブルスタンダードには、理解など得られるはずがない。せめてワクチン接種が済んだ方には、マスク着用で充分気を付けた上で外出しても良いですよ、くらいのアナウンスはほしい。でなければ何の為のワクチンなのかわからない。

タリバーンの蛮行が早くも伝わってきている。最初の声明など絵に描いた餅で、やっぱり反体制狩りをやり始めているようだ。前警察庁長官などは多くの面前で射殺されたようだし、鞭で叩かれた市民も出だした。20年以上前、タリバンの最初の支配の時、国連の施設に匿われていた前の前くらいの大統領をタリバンが無理矢理拘束して、去勢した上で絞殺し、市中引き回しにしたことがあった。この時、写真なども公開され、タリバーンがまともな連中ではないという印象が急速に広まっていった。

長髪にターバン、長く伸ばしたひげにライフルやロケットランチャーを抱えて市内を歩く姿は、どう見てもテロリストにしか見えない。一時、シリアとイラクの一部を支配したイスラム国の全身黒づくめも怖かったが、タリバーンもまさに同類そのもの。スーツを着ろとまでは言わないが、せめて隣のイランの偉い人らが着ている権威ある法衣服みたいなのはないんだろうか?

多少なりとも教養のある幹部らは、それなりの地位も与えられ、今は達成感と高揚感である程度落ち着き払っているようにも見えるが、タリバーンに参加はしたものの、何も与えられなかった大勢の下っ端の兵士らがそのうち不満が溜まり、そのはけ口が市民に向かうのが一番怖い。女性の顔まで隠すブルカも、やっぱり必須になりそうだ。結局、20年前と同じようなことをやるんだなと…。

以前、1970年代のカブール市内の写真を見たことがある。まだ王国だった頃のもので、そこには大人の女性がミニスカート姿で歩く光景があった。今そんな姿で歩いたら、その場で射殺されそうな予感もあるが、アフガンにもそのような自由な時代も確かにあったのだ。同じようなことが隣のイランでもあった。革命前のイランでも女性のスカートやノースリーブ姿は普通の日常に見られた光景だった。革命後は、今に至るまで間違ってもそのような姿は見れないが、同じように自由や権利のすべてがイスラム法に乗っ取った解釈に置き換わっても、イランのように女性の権利もそれなりに認められ、何よりもその統治が国の体を成していればまだ良い。けれどテロリスト集団そのもので、まともな統治能力など無きに等しいタリバーンではアフガン人が気の毒過ぎる。

再び、ソマリア状態になってしまったアフガニスタン。

アメリカの罪は、限りなく大きい。

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