ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

世襲のなせる業

2017-02-15 21:13:22 | 時事(海外)
金正男氏、亡くなる。

殺害されたのも驚いたけれど、CIAやモサドならともかく、あんな弱小国家でも国外でちゃんと
ターゲットを暗殺出来るくらいの資金や組織力がまだあるんだなというところの方が、もっと驚
きだった。もっとも、そういうところに資金や力を注いでいるということなんだろうけれど、そ
れにしても、今さらなぜ彼を…というのも疑問だ。

本人も、叔父の張氏が粛清された後、「もしかすると…」という疑念はあったのかもしれないが、
人で賑わう朝の空港でなどと、想像すらしていなかっただろうと思う。
いろんな記事が出ているけれど、何が真実なのか、今一つわからないもの北の国ならでは…。

彼に関していえば、日本では、あの偽造旅券で入国しようとした時の、ふてぶてしい態度の映像の
インパクトが大きいけれど、反面、入国理由では「ディズニーランドに行きたかった…」などという、
女子高生のような事を言う、その姿とのギャップがあまりにも大きかったのも印象的だった。

北朝鮮の人がメディアで発言する場合、例え誰であれ、公式見解しか話すことができない中、彼だけ
はちょっと違った。五味 洋治氏の独占本に出てくる彼は、結構、自由人でなんとなくこの人となら分
かり合えると期待させてくれるものもあって、あれ以来、彼のイメージはその後、随分、変わったと思
う。

けれど、今となって見れば、結局、あの時の自由な発言が、今回の結果に繋がったとすれば、やはり
あの国では体制批判をすれば、例外なく抹殺されるということなんだなと、あらためて思い知らされ
たような気がした。

最後の場所は、クアラルンプールのLCCターミナル、自動チェックイン機の前。

確か大金持ちのはず。

なのに移動はLCC…。

資金難だったのか…。

結局、独裁者一族は、皆、ろくな死に方をしないのかも。

これも世襲のなせる業なんだろうか…。





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