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我〝風 呂 物 語〟そのⅤ

2023-08-30 17:40:07 | 歴 史


 国民学校半ばになると、さすが女風呂に入るのが気恥ずかしくなった
のだろう、5歳上の兄と会社の男風呂に行くようになった。
 男風呂は女子風呂に比べ男子社員は少ないのでタイル貼の1据しかない、
早い時間に行くことが多く大概空いている、たまに夜7時頃に行くと稍、
混み合っている。湯船にはタオルを浸けないようにとの木札が給湯口の
カランに括り付けてある。ある時工員さんがタオルを浸けていたら兄貴
が木札を外してその人の前に札を浮かせた、「小憎らしい坊主」だと思
ったことだろう。
 九州の北部だが周防灘に面した田舎町、冬場は寒さが結構厳しい時があ
り風呂帰り濡れたタオルが凍る時があった。

 自宅に木製の風呂桶を何処から調達して来たのか設置していたこともあ
ったが沸かすのが面倒なせいか殆ど沸かしていた記憶がない。

風呂桶 [ネット記載より参照]
こんな感じの風呂桶ですがそっくりな桶が見付かりません。
これより稍々大型で手前が焚口、奥には煙突が付いていた。

*続 く

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