まずもって106名(のち107名)の亡くなられた方々の御霊に謹んで哀悼の意を捧げ、また、負傷された方々及び今尚その苦痛に辛吟されている方々の1日も早いご快復を祈念するものである。
さて、'97年3月JR「東西線」が開通した4月から2年間JR尼崎駅をほぼ毎日利用した者として所感を述べたい。
東西線と神戸線は東西両方向行き共、尼崎駅のホームに殆ど同時に到着する、乗客は必要に応じて素早く向かいのホームの電車に乗換える。
1分足らずで同時にそれぞれの電車は発車する。その上、数分刻みで次々と電車がやって来る。将に神業。
発車すると片方の電車からもう一方の電車の並走が確認出来る。
この数分、数10秒の乗換えの為には互いの電車は1分の延着も許されない。
その上、数分の延着に運転手は様々なペナルティが課せられるとあっては遅れを取り戻そうとするのは至極当然である。
こんなJRの営業体質がそもそも大惨事の引金であり、また利用者はそんな利便性を求めた訳で接続がうまく行かぬと人によってはクレームを付ける、同業他社との競争もあって会社は無理を強いる、広い意味で社会にも責任の一端があろう。
随って運転手も或意味での犠牲者である。
つまり、こんな状態を看過し強行してきたJR西日本に全面的な責任があると言える。
これは1人JRのみならず他の鉄道にも言える。
何時も利用する某私鉄も数分置きの超過密ダイヤで走行しラッシュ時は超超過密で最大1時間24本、その間通過電車もある。思えば背筋が寒くなる。
[事故発生:'05.04.25 AM 9:18]