己丑 元日 旧暦12月大6日
あけましておめでとうございます。
本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
「門松は冥土の旅の一里塚 目出度くもあり目出度くもなし」(一休)そんなことを感じさせる歳になりました。
余録(毎日新聞):スイセン1輪の正月 '09,01,01
「水仙いちりんのお正月です」。放浪の俳人、種田山頭火の昭和6(1931)年元日の日記にある句だ。前日の大みそか、手元の4銭を入浴に使い無一文になった彼は知人に金を借り、ささやかな正月準備をした▲「見切(みきり)の白足袋一足十銭、水仙一本弐銭(にせん)、酒一升一円也(なり)これで私の正月支度はできた、さあ正月よ、やってこい!」。この正月、山頭火は毎日のようにスイセンを詠んだ。「先祖代々菩提(ぼだい)とぶらふ水仙の花」「戻れば水仙咲ききつてゐる」……
スイセンが好きだとも書いている▲「水仙は全く日本的な草花だと思ふ、花も葉も匂(にお)ひも、すべてが単純で清楚(せいそ)で気品が高い。しとやかさ、したしさ、そしてうるはしさを持つてゐる、・・・(後略)
正月と言うのに不景気風が吹きすさび寒空の中、路頭に迷っている多くの職無く、金無く、住無い人々よ元気を出してください。