8月に見た映画・演劇・音楽などをご紹介します。
ニューシネマ歌舞伎 「三人吉三」
シネマ歌舞伎と言うのは、歌舞伎の舞台を撮影し、映画館で上映するものです。
昨年6月、渋谷シアターコクーンで上映されたものを、映画館で見たのです。
節分の夜、同じ「吉三」の名を持つ三人の盗賊が出会い、義兄弟の契りを結ぶのです。
僧侶くずれの和尚吉三(中村勘九郎)、女として育てられた振袖姿のお嬢吉三(中村
七之助)、浪人のお坊吉三(尾上松や)。がむしゃらに命を賭けて生きる三人。
若手三人のエネルギーがスクリーン上で暴れまわって、迫力満点でした。
一緒に行った友達たちは、七之助フアンが多くて、その美しさにホレボレしたようでした。
フィナーレは桜吹雪 七之助 松也 勘九郎 HPより
迫力があったから ★★★★☆
ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラ
8月9日 東京芸術劇場で、ジュニアフィルの演奏会がありました。
ジュニア・フィル・オーケストラとは、ある商社が 音楽を楽しむ子ども達の
すそ野を広げるために、次世代の人材育成に協力している団体です。
年に数回コンサートがあり、小学生~大学生まで住む地域も学校も
異なる男女が集まって、純粋に、真剣に音楽にとりくんでいる若い姿が
見受けられました。
ヨハン・シュトラウスⅡの「皇帝円舞曲」
ラヴェルのラ・ヴァルス などでした。
これは、サントリーホールでしょう HPより
10月24日に、「秋の名曲コンサート」が、第一生命ホールで
行われるようです。
映画、「春琴抄 お琴と佐助」 「お遊さま」
小説を、観る。「文豪作品が原作の映画特集」の第二回目は
谷崎純一郎の作品でした。
「春琴抄」は、80年前(1935年)の白黒映画。
田中絹代と高田浩吉の主演でしたが、何しろ古いので、霧がかかったような
映像。声も早口で、はっきり聞こえない。場面が時々切れたり、暗くなったりで
イマイチ物語に没頭できませんでした。
原作を読んで行ったけど、映画はそれを越えてはいませんでした。ザンネン!
「お遊さま」の原作は、「蘆刈」で、これは65年前の白黒映画。
田中絹代、乙羽信子でしたが、新劇を見ているような感じで、やはりザンネン!
画面が古すぎて ★★☆☆☆
「恋におちたシェイクスピア」 借りてきたDVD
渡辺祥子さんが、「迷えるあなたのために」と、映画をいくつか紹介してくれた
中で、歴史好き向きにと、この映画を推薦してくれました。
芝居好きの娘が、若き日の劇作家シェイクスピアと恋仲になる様子を
通して、英国エリザベス王朝を見せてくれました。
当時の室内や街並み、人々の佇まいはすばらしいと思いましたが、
シェイクスピアの台詞の意味がよく理解できなかったのですが、
「それは、シェイクスピアの作品に出てくる言葉で、読んで、理解してないと
無理だよ」…と、夫に言われてしまいました。
エリザベス1世は、見事なほど似てましたネ。
難しすぎて ★★★☆☆