花歩る木

山と旅がすきです

尼ヶ禿山

2010-06-09 19:13:23 | 山歩き

6月7日 尼ヶ禿山へいってきました。

群馬県沼田市にある玉原湿原の西にある尼ヶ禿山は
標高は低いが(1466m)自然林が美しい、新緑をめでる山です。
変な名前ですが、由来は分かりません。

 
 登山道はよく整備されていて、ブナの新緑がまぶしい。

 湿原を回って、登山道に入りました。
 春せみの大合唱が迎えてくれました。どこからか蛙の合唱も加わって。
 時々キツツキか?コゲラか?・・・のコツコツ木をたたく音。パーカッション?
 バックが揃ったところでウグイスのソロが高らかに響き渡る。
 森の音楽会は下山するまで続きました。
 
 
 春ゼミの抜け殻があちこちの木にしがみついていました。

 ブナが主体のきれいな林は、かざした手のひらまでが、
 緑にそまりそうな、美しい道でした。
 ゆるやかな尾根道のさきに、やや傾斜を増した折り返しを
 重ねて、頂上に到着。
 1466mの頂上はすこぶる展望に恵まれていて
 谷川岳、武尊山などの山並みが望めました。
 
上州の山、上越の山が一望のもと
 
 頂上からの眺め 谷川岳

  
 登山道の草刈をしていた人たちの一休み風景       道路わきの蕗

 柔らかい蕗が道路わきに延々と続いていたので、
 30分ほど夢中で摘んできました。
 帰りも湿原を通りました。「プチ尾瀬」とか「小尾瀬」とか
 呼ばれている所です。ブナ林から下りてくる風が心地よかったです。

 車で片道2時間半。山歩き4時間。夕方6時には帰っていましたから
 軽い運動ができました。


 
  
 道路脇にさいていたクリンソウ             タイツリソウ
 
 

 


那須岳

2010-06-09 13:38:54 | 山歩き

6月3日 那須岳に登って来ました。

「那須岳」という名の山は実際にはありません。
主要5つのピークからなる那須火山群の総称で、
中央には噴煙を上げる活火山の茶臼岳がそびえています。
今回の主目的は南月山の「ミネサクラ」を見に行く事でした。

 

 
                         南月山(1776m)から見た茶臼岳(1915m)
  
 山麓からロープウエイに乗って山頂駅へ。
 茶臼岳へは登らず、巻いて南側の鞍部、牛ヶ首まで40分。
 潅木の急登をすぎると台地状の地形になりミネサクラがまっていました。
 南月山は那須火山群の南端に横たわり、
 茶臼岳とはおだやかな稜線で結ばれています。

 この南月山一帯に6月1日前後、ミネザクラが咲いて
 一帯が明るく華やぎます。今年は10日ほど遅かったですね。

   
  
   桜並木 やっと5~6分咲き。              ミネサクラと言っても種類があるようです。
 
 花の見ごろに会えるのは、至難のわざです
 何度も観光協会やロープウエイに電話して、
 やっと山友6人でこの日を設定しました。
 みなさんキャリアが長いので、那須岳は何度も来ていますが、
 ミネサクラに出会えるのは初めてと喜んでいました。

  
  茶臼岳の西中腹を水平に横切っていきます。
 茶臼岳の噴気孔から、ジェット機のようなゴオーという音がしています。
 ガスが噴出している音です。
 一帯を無間地獄と呼ばれ、活火山としての茶臼岳を実感します。

 峰の茶屋から駐車場まで約1時間 ふもとではムラサキヤシオツツジがきれいでした。
  
 雪渓を横切る道もありました。            鎖場もありました。

 山から下りて帰り道、八幡地区のツツジを見によりました。

  
  

 ここは1100mの八幡高原で周囲13ヘクタールに、
 やまつつじの大群生地が広がっており、園内には、
 他に蓮華ツツジ、サラサドウダン、など10万本以上が
 5~6月にかけて咲き誇り、
 一面が燃えるようなピンク色に染まる。
 広大な那須野ヶ原を見渡すことができ
 振り返ると噴煙を上げる茶臼岳や朝日岳を
 中心とした那須連峰の大パノラマを楽しむことができる。  案内板より

  
 
ベニサラサドウダン                   レンゲツツジ

 昔の那須地方は牧畜の本場であり、この八幡も馬の放牧がされていたそうです。
 馬によって草や木の芽が食べられてしまい、植物は徐々に減っていったが、
 ツツジには馬にとって有毒な成分を含んでいたので、食べられなかったのです。
 そのためにツツジが多く残って、ツツジ群落が出来たのだそうです。
 体の中まで赤く染まりそうなツツジの林を散策して、「極楽を歩いてるようだ」と
 感激していた人もいましたよ。
 誰でも行ける山で、花三昧の一日を過ごせました。


高尾山 (117)

2010-06-02 14:58:37 | 山歩き

6月1日 高尾山へセッコクを見に行きました。

毎年6月1日前後がセッコクの見ごろです。
日程が少々詰まっていてきつかったけど、
お天気を逃すわけにいかないので、出かけました。

 
 
 
 高尾山ロープウエイ 清滝駅のホームの桜の木に着生しているセッコクです。
 ロープウエイの上、山頂駅の桜の木にも咲いています。
 駅では気を使って、セッコクを見に行く入り口を作ってくれていました。

  
 山頂駅の桜の木の下で。              6号路の大山橋付近で。

 琵琶滝から、11丁目への山道を登りました。
 登り口から11丁目の表参道へ出るまで約1時間です。
 1人で歩いていたら、後からきたおじさんに
 「よく頑張ったね。もう少しですよ」 ・・・ ってほめられました。 アリガトウ!


 
 6号路のうっそうとした老杉に着生している野生のセッコク。 常緑多年草。
 水の道(6号路)は今セッコクで人気を高めています。
 ほんのわずかな期間ですが、皆上を向いて探しながら歩いています。
 昨年は花がもっと沢山ありましたよ。
 
 

 きせつの花が忘れずに咲いていました。
  
 サイハイラン 戦いの采配に花序をみたてたもの。       ガクウツギ  いい香りがしました。

 したたる緑の高尾の森を深呼吸をしながら、歩いてきました。
              
                     浄心門から右へ入る4号路は、つり橋が倒木の損傷で閉鎖されていました。
              新緑のビューポイントですのに、ちょっと残念です。お知らせまで。