花歩る木

山と旅がすきです

ミュシャ展

2010-06-21 15:47:07 | 美術館
6月19日 アルフォンス・ミュシャ展
  
  三鷹駅に続いたビル CORALの5階に
  三鷹市市制施行60周年 生誕150年記念として
  ミュシャ展が ~7月4日まで開催されています。

  
  会場風景                        NHKテレビより

 ミュシャはチェコの生まれ。ウイーン、ミュンヘンを経てパリに行きました。
 パリにいるだけで生きる喜びを感じられた時代、ベル・エポック(美しい時代の意)
 この頃、パリの演劇界を席巻したのが女優サラ・ベルナールでした。
 ミュシャの描いたベルナールの舞台の宣伝用ポスター「ジスモンダ」で、
 流行画家になり、「ミュシャスタイル」が確立されました。


「ジスモンダ」のポスター   の一部           NHKテレビより

            
  夢想  リトグラフ 堺市         HPより 

  女性の背後に円環を配した構成、植物モチーフ、
  流れるような曲線、「ミュシャスタイル」です。

    
                                     ビスケットの金属製容器


 「ヒヤシンス姫」のポスター       HPより     晩年描いた油彩の一部

 ↑ プラハの人気女優の舞台のポスター。
 故国チェコとスラブ民族の誇りと愛国心を忘れられず、
 晩年「スラブ叙事詩」を制作しましたが、この絵はそれに通じますね。

 2年前 プラハを旅行した時、ホテルに何枚もミュシャの絵が飾ってありました。
 街中でも、カフェでも目について、チェコの誇りを感じました。
 「私は芸術のための芸術を作るよりも、 大衆のための絵の制作者になりたい」
 と言った、ミュシャの心が今も生きていると感じました。
 
                     

 三鷹駅前のギャラリーにはよく足を運びます。
 この日エレベーターを降りて、あまりの人の多さに驚きました。
 しかも若い人ばかり。アールヌーボーだから?  イラストだから??
 私もミュシャが好きなんだけど、この会場の中で浮いてましたね。
 

不老山

2010-06-21 10:53:09 | 山歩き
6月17日 不老山へ行ってきました。

 この山に登った人には「不老長寿」を約束してくれる
 ・・・という訳ではないようです。
 今回のお目当ては「サンショウバラ」です。
 
 不老山は丹沢山塊の西南に位置し、丹沢湖岸の車道を
 浅瀬というに行って、駐車しました。

 
 世附(よずく)川にかかる吊り橋。

 「1人づつ渡って下さい」と書いてある吊り橋、
 木道がかなり朽ちているので、50mほどですが長かったですね。
 これを渡ると登山道に入り、杉の植林のジグザグ道を進むのですが
 指導標がしっかりしていて、初めてでも何の心配もありませんでした。
 
 
 サンショウバラは、自生では世界最大と言われる大輪のバラです。

 富士山周辺でしか見られない日本固有種で、丹沢・不老山は
 その最大の群生地といわれています。
 6月始めが見ごろですが、今年は10日ほど遅い・・・という情報に
 油断をして、旬の時期を少々見逃しました。

 
 
 
 それでも頂上付近は3~5mほどの木に残りの花が咲いていてくれました。

 不老山山頂も展望はなく、道標とベンチがあるだけ。
 登山口から誰にも会わなかったので、「今日は貸切かな?」 と
 連れ合いと話していたけど、頂上で2人の男性に会いました。
 「幻の花を求めて」 もっと多くの人が来るかと思いましたけど。

 ピストンで同じ道を下る途中、左を行くと山中湖方面への
 縦走路になります。そこを10分ほど登ったところに
 展望抜群な開けた場所に来ました。
 「樹下の二人」 と言う 山の中らしくない名前がついています。
 案内板に、高村光太郎の「智恵子抄」にある「樹下の二人」という
 詩にちなんでつけられた・・・とありました。
 察するに 「あれが安達太良山、あの白く光るのが阿武隈川・・・」
 という情景とよく似ていたからでしょうか?

 また曰く、1936年8月30日に徳富蘇峰が奥さんと一緒に
 山中湖から、17人の人夫と50人の同行者を伴い
 2台のかごにのってやってきて、絶景を満喫したので
 「蘇峰台」とも呼ばれるそうです。 

 この一帯のサンショウバラは完全に終わり。
 サンショウの木があったので、晩の飾りに少しいただきました。

 西丹沢というと、遠いように思いますが
 来て見ると、(車で来ると) 時間も、距離もさほどではなく
 ヒルにも蛇にも会わず、道の駅で野菜を買って帰りました。
 「熊出没 注意!!」 の看板がありました。