6月3日 那須岳に登って来ました。
「那須岳」という名の山は実際にはありません。
主要5つのピークからなる那須火山群の総称で、
中央には噴煙を上げる活火山の茶臼岳がそびえています。
今回の主目的は南月山の「ミネサクラ」を見に行く事でした。
南月山(1776m)から見た茶臼岳(1915m)
山麓からロープウエイに乗って山頂駅へ。
茶臼岳へは登らず、巻いて南側の鞍部、牛ヶ首まで40分。
潅木の急登をすぎると台地状の地形になりミネサクラがまっていました。
南月山は那須火山群の南端に横たわり、
茶臼岳とはおだやかな稜線で結ばれています。
この南月山一帯に6月1日前後、ミネザクラが咲いて
一帯が明るく華やぎます。今年は10日ほど遅かったですね。
桜並木 やっと5~6分咲き。 ミネサクラと言っても種類があるようです。
花の見ごろに会えるのは、至難のわざです
何度も観光協会やロープウエイに電話して、
やっと山友6人でこの日を設定しました。
みなさんキャリアが長いので、那須岳は何度も来ていますが、
ミネサクラに出会えるのは初めてと喜んでいました。
茶臼岳の西中腹を水平に横切っていきます。
茶臼岳の噴気孔から、ジェット機のようなゴオーという音がしています。
ガスが噴出している音です。
一帯を無間地獄と呼ばれ、活火山としての茶臼岳を実感します。
峰の茶屋から駐車場まで約1時間 ふもとではムラサキヤシオツツジがきれいでした。
雪渓を横切る道もありました。 鎖場もありました。
山から下りて帰り道、八幡地区のツツジを見によりました。
ここは1100mの八幡高原で周囲13ヘクタールに、
やまつつじの大群生地が広がっており、園内には、
他に蓮華ツツジ、サラサドウダン、など10万本以上が
5~6月にかけて咲き誇り、
一面が燃えるようなピンク色に染まる。
広大な那須野ヶ原を見渡すことができ
振り返ると噴煙を上げる茶臼岳や朝日岳を
中心とした那須連峰の大パノラマを楽しむことができる。 案内板より
ベニサラサドウダン レンゲツツジ
昔の那須地方は牧畜の本場であり、この八幡も馬の放牧がされていたそうです。
馬によって草や木の芽が食べられてしまい、植物は徐々に減っていったが、
ツツジには馬にとって有毒な成分を含んでいたので、食べられなかったのです。
そのためにツツジが多く残って、ツツジ群落が出来たのだそうです。
体の中まで赤く染まりそうなツツジの林を散策して、「極楽を歩いてるようだ」と
感激していた人もいましたよ。
誰でも行ける山で、花三昧の一日を過ごせました。
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