静岡県西部を流れる2級河川の太田川水系をネットワークする情報誌「てくてく太田川」第18号の記事で紹介され地をシリーズで尋ねての5回目です。
今会は、同紙最終4頁中段に紹介された『「魚道」って知ってますか?』の記事から、原野谷川にかかる「魚道」を訪ねてきました。
掛川市西部地区吉岡地区に原野谷川が流れており、その流域にはいくつかの堰が設けられています。
川を堰止めた吉岡地区の堰(小さなダム)
この堰があると段差があるため魚類は遡上来ません。そこで、その堰の一部に緩やかな川の流れ(川の坂道)を作り、魚類が堰の上下流を流れに乗って移動できるように設けられたのが「魚道」です。
川下から川幅全体を見ると右側に2本のコンクリートで挟まれた川の坂が見えます。↓
その部分に近づいてみます。↓
二本のコンクリートの間に緩やかな流れとなった魚道です。 (その右側の流れは水量が多く、溢れた川の流れと思われます)
魚道を部分をアップしました。↑
左画像は魚道の途中にも障害物を作り流れを緩やかにしています。右画像は魚道の近くの上から見ると流れの緩やかなのがわかります。
その魚道を川の上流側から見てみました。水量の多いときには全体から水が流れていますが、魚道以外は段差があるので魚類の上下流は移動できないことになります。
※ 上の小画像は真横から見た魚道です。
川をせき止めると魚類の生態に悪影響を与えますのでこのような配慮が必要ですね。
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