忘却への扉

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伝家の宝刀悪用する首相

2017-10-03 | 追憶

 【 地 軸 】 2017.9.28 地方紙1面下段コラムより

[ 「国難とも呼ぶべき問題を、国民とともに突破していく」。安倍晋三首相は今週初めの会見で、衆院解散という「伝家の宝刀」を抜き、きょうの解散を表明した。だが、当の国民は首をかしげたのでは。「国難って何?」
 ▲会見で挙げた少子高齢化と北朝鮮情勢は、政府がずっと有効策を打てず、問題を大きくさせてしまった。いうなればマッチポンプの「政難」。
 ▲首相が「国難突破解散」と命名したのに対し、野党は「疑惑隠し解散」と攻撃する。森友・加計学園問題などを説明できていないのに、審議抜きの冒頭解散だから「乱用」との指摘は当然。
 ▲冒頭解散は過去3回あり、首相の大叔父、佐藤栄作首相の1963年が最初。自民党の相次ぐ不祥事に、野党が審議を徹底拒否したためで「黒い霧解散」と呼ばれた。今回は逆に「疑惑」解明に向けた野党の審議要求を、首相が拒否。逃げる時に忍者が使う「煙幕解散」か。
 ▲解散権議論の歴史は古い。吉田茂首相時代の52年、両院放棄委員会が「恣意(しい)的判断によってなされることのないよう」と勧告した。安倍首相に解散を働きかけたとされる麻生太郎副総理は、吉田氏の孫。今回の解散に「恣意的」との批判が自民からも出るが、麻生氏は当時のことを祖父から学んでいないよう。
 ▲「伝家の宝刀」はいざというときの、とっておきの手段。「乱用」が続けば、解散権の効果は薄れ、切れ味の悪い「なまくら刀」に変わる。]

 ( 忘却への扉 ) 国難とは安倍晋三首相の関わる、森友・加計学園疑惑の真実が明らかになることなどであり、安倍首相個人と安倍政権が隠し通そうと、衆院解散で逃げ切る狙いの狡い「伝家の宝刀の悪用」。
 国会で慎重審議し疑惑解明と責任を取れば、不必要な衆院選挙に無駄な国税を使う必要もなかったのである。策士の政治屋とそれを目指す候補者たち、選挙を利用し元は古い一つ穴の貉?がこの期間ばかりはきれいごと。
 国民に、ガマの油売りの口上のように「抜けばたま散る氷の刃…」。「なまくら刀」を名刀と偽るが、実のところは模造刀。何度もだまされないよう気をつけなければ国民は怪我を負う。

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