忘却への扉

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最大受益者は誰なのか

2016-12-26 | 平和を

 【 地 軸 】 2016/12/19 地方紙1面下段コラムより

[ 旧ソ連国家保安委員会(KGB)出身という経歴も理由の一つだろう。ロシアのプーチン大統領には、常に「陰謀」の2文字が付きまとう。
 ▲ロシア政府が米大統領選で共和党トランプ氏の勝利を狙ってサイバー攻撃を仕掛けたとの疑惑で、米政府は「プーチン氏が自ら指示した」と断定した。オバマ米大統領は対抗措置を明言する。
 ▲恩恵を受けた形のトランプ氏は「ばかげている」と一蹴するものの、選挙期間中にはロシアに民主党クリントン陣営へのハッキングを促すかのような発言をしていた。来月発足する新政権で、ロシアとの関係が深い石油大手のトップを国務長官に指名したことも疑惑に拍車をかけている。
 ▲ロシア側は、ドーピング疑惑の時と同様、「米国の策略」説を唱えて否定する。最近ではスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」を「米国の特殊機関がスパイ活動のために開発した」などとして、国内でのプレー禁止にしている。陰謀説が両国間で飛び交う。
 ▲ロシアではここ数年、政治家やジャーナリストの暗殺事件が相次いだ。犯罪捜査では「最大受益者」が誰なのかを探すのが鉄則とされる。
 ▲米経済誌フォーブスは「世界で最も影響力のある人物」に、4年連続でプーチン氏を選んだ。「自国のほかシリア内戦や米大統領選でも、望む結果を得続けている」のが理由。来年はいやが応でも、両首脳の外交政策に注目が集まる。誰が一番得をするのか、と。]

 ( 忘却への扉 ) ロシアのプーチン大統領は筋金入りのKGB出身者だとは、登場した時点で感じていた。トランプ氏もあの選挙戦時の発言を、そのまま彼の本音と思って間違いないだろう。
 来年の海外の両首脳に注目するのも大切だが、ここは日本。安倍晋三首相とその政権が今年日本で、国会や一般国民向けにどういう政策を強行して来たか、今一度振り返ってみるべきだ。
 プーチン大統領やトランプ次期米国大統領(まだ想像)に引けを取らないだけの、[「陰謀」の2文字が付きまとう]ことを実行してきたのではないだろうか。
 解釈改憲での海外派兵強行、国民の知る権利と人権を奪う秘密保護法、国民総背番号制、憲法改悪、盗聴法に増税と生活苦などなど、すでに強行したり、強行狙いを含めると先行きの暮らしが怖い。来年は両首脳に追従するだけの首相でなければよいが…。


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