隣り町に、母方の祖母たちが住んでいた。叔父は銀行員で、叔母が洗濯屋をしていた。仕事場の脇を通り狭い階段を上がると、薄暗い部屋に置かれた長火鉢の向こうに、いつも着物と半纏を着た小柄な祖母が座っていた。
時々行っていたが、話をした記憶が無い。少し怖いイメージがあるが、叱られたこともない。祖父はもう亡くなっていたのだろうが、祖母以上に子供たちにも厳格な人だったらしい。
その部屋で、座っている祖母と寝ている祖母を思い出すだけだ。その家も人手に渡り、建て替えられ今は米屋の倉庫となっている。
時々行っていたが、話をした記憶が無い。少し怖いイメージがあるが、叱られたこともない。祖父はもう亡くなっていたのだろうが、祖母以上に子供たちにも厳格な人だったらしい。
その部屋で、座っている祖母と寝ている祖母を思い出すだけだ。その家も人手に渡り、建て替えられ今は米屋の倉庫となっている。